二塩化ニオボセン
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二塩化ニオボセン | |
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ジクロロビス(η5-シクロペンタジエニル)ニオブ | |
別称 二塩化ニオボセン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 12793-14-5 |
RTECS番号 | QU0400000 |
特性 | |
化学式 | C10H1oCl2Nb |
モル質量 | 294 g/mol |
外観 | 茶色の固体 |
沸点 |
分解 |
水への溶解度 | 不溶 |
他の溶媒への溶解度 | わずかに塩化炭素類に溶ける |
危険性 | |
Rフレーズ | R36/37/38 |
Sフレーズ | S26, S36 |
関連する物質 | |
関連物質 | Cp2TiCl2 Cp2MoCl2 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
二塩化ニオボセン(にえんかニオボセン、Niobocene dichloride)または、ジクロロビス(η5-シクロペンタジエニル)ニオブ(IV)(dichlorobis(η5-Cyclopentadienyl)niobium(IV))は、化学式が(C5H5)2NbCl2またはCp2NbCl2の有機金属化合物である。常磁性の茶色の固体で、抗癌剤として調査中である[1]。
この化合物は中心金属に結合した、2つのシクロペンタジエニルと2つの塩素によって疑似四面体をとる。類似化合物にCp2TiCl2などが知られている。
合成
[編集]二塩化ニオボセンは五塩化ニオブとシクロペンタジエニルナトリウムからいくつかのステップによって合成される[2]。
脚注
[編集]- ^ Mokdsi, G.; Harding, M. M. (2001). “A1H NMR study of the Interaction of Antitumor Metallocenes with Glutathione”. Journal of Inorganic Biochemistry 86: 611–616. doi:10.1016/S0162-0134(01)00221-5.
- ^ C. R. Lucas, J. A. Labinger, J. Schwartz (1990). Robert J. Angelici. ed. “Dichlorobis(η5-Cyclopentadienyl)Niobium(IV)”. Inorganic Syntheses 28: 267–270. doi:10.1002/9780470132593.ch68. ISBN 0-471-52619-3.