九州旅客鉄道鉄道事業本部
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(九州旅客鉄道本社から転送)
九州旅客鉄道鉄道事業本部(きゅうしゅうりょかくてつどうてつどうじぎょうほんぶ)は、九州旅客鉄道(JR九州)本社内の組織(現業機関)である。所在地は福岡県福岡市博多区博多駅前3-25-21。長崎支社とともに旧日本国有鉄道九州総局の流れを汲む。
組織
[編集]2018年(平成30年)6月22日現在、以下のセクションで構成されている。
- 安全創造部
- サービス部 - サービス課
- フリーゲージトレイン開発推進部
- クルーズトレイン本部
- 新幹線部 - 企画課・運輸課・工務課
- 営業部 - 企画課・営業課・販売課・海外営業課・旅行課・総合販売センター・法人旅行センター
- 運輸部 - 企画課・輸送課・運用課・車両課
- 施設部 - 企画課・保線課・工事課・設備課・豊肥本線復旧事務所
- 電気部 - 企画課・電力課・信号通信課・システム課
- 運行管理部
- 建設工事部 - 企画課・施設課・電気課
- 各鉄道事業部、各現業機関
沿革
[編集]- 1950年(昭和25年)8月1日 - 門司鉄道管理局発足[1]。
- 1957年(昭和32年)1月16日 - 西部支社発足。
- 1970年(昭和45年)8月15日 - 支社制度廃止に伴い西部支社を九州総局に改称。
- 1985年(昭和60年)3月20日 - 門司鉄道管理局を九州総局に統合[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 九州旅客鉄道発足。発足に際しては福岡市内に福岡本社が設置され、旧九州総局を北九州本社として2本社体制を採る。旧九州総局に相当する業務のうち、佐賀県の一部と長崎県全域は九州旅客鉄道 長崎支店(現在の長崎支社)に承継し、それ以外は九州旅客鉄道 鉄道事業本部管轄となる(通称は本社直轄)。
- 1988年(昭和63年)9月1日 - 上山田線廃線。
- 1989年(平成元年)
- 1991年(平成3年)6月1日 - 唐津鉄道事業部発足。
- 1996年(平成8年)6月1日 - 筑豊篠栗鉄道事業部発足。
- 1999年(平成11年)6月1日 - 久留米鉄道事業部および日田彦山鉄道事業部発足。
- 2000年(平成12年)3月6日 - 福岡本社移転。
- 2001年(平成13年)
- 2003年(平成15年)12月1日 - 九州新幹線の部分開業に備え、鹿児島県川内市(現在は薩摩川内市)に新幹線鉄道事業部を設置。
- 2004年(平成16年)
- 2009年(平成21年)4月1日 - 日田彦山鉄道事業部を筑豊篠栗鉄道事業部に統合[2]。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2021年(令和3年)4月1日 - 佐賀鉄道部と唐津鉄道事業部と統合し、佐賀鉄道事業部発足。
- 2022年(令和4年)
管轄路線
[編集]福岡県全域と佐賀県の大部分に加え、大分県日田市の一部も管轄している。
- 福岡県内の山陽新幹線と博多南線はJR西日本新幹線鉄道事業本部の管轄。小倉駅と博多駅についても、JR九州本社鉄道事業本部は在来線部分のみ管理する(博多南線は在来線であるが、博多駅では新幹線ホームに発着)。
- 佐賀県内の佐世保線は長崎支社の管轄。
- 路線
※ 本社・支社の境界は閉塞区間上にあるため、境界線の内側の停車場(駅・信号場など)を記載している。なお、●印が付いた路線は他線接続駅しか管理区間内に入っていない路線である。JR支社境も参照のこと。
路線名 | 区間 | 備考 |
---|---|---|
九州新幹線 | 博多[5] - 鹿児島中央間(博多駅構内を除く全線) | 駅運転・営業業務は新鳥栖 - 新大牟田間の4駅のみ直轄[6] |
西九州新幹線 | 武雄温泉 - 長崎間(全線) | 駅運転・営業業務ならびに乗務員配置は長崎支社の管轄 |
鹿児島本線 | 門司港 - 大牟田[7] | |
日豊本線 | 小倉 - 吉富間[8] | |
山陽本線 | 下関[9] - 門司間(下関駅構内除く) | |
長崎本線 | 鳥栖 - 肥前大浦間[10] | |
久大本線 | 久留米 - 豊後三芳間[11] | |
筑豊本線 | 若松 - 折尾 - 桂川 - 原田間(全線) | 「若松線」としては 若松 - 折尾間 「福北ゆたか線」としては黒崎 - 折尾 - 桂川 - 吉塚 - 博多間 (ただし、折尾 - 吉塚間の前後は鹿児島本線) 「原田線」としては桂川 - 原田間 |
篠栗線 | 桂川 - 吉塚間(全線) | |
日田彦山線 | 城野 - 夜明間(全線) | |
後藤寺線 | 田川後藤寺 - 新飯塚間(全線) | |
香椎線 | 西戸崎 - 宇美間(全線) | |
唐津線 | 久保田 - 西唐津間(全線) | |
筑肥線 | 姪浜 - 唐津間 山本 - 伊万里間(全線) |
|
●佐世保線 | 江北 - (下小田第1踏切付近)間[12] |
なお、国鉄九州総局との相違点は次のとおり(長崎支社関係および九州新幹線を除く)。
鉄道事業部
[編集]車両基地
[編集]- 熊本総合車両所「幹クマ」
- 南福岡車両区「本ミフ」
- 南福岡車両区竹下車両派出[13](※ 配置車両なし)
- 小倉総合車両センター門司港車両派出「本コラ」
- 筑豊篠栗鉄道事業部直方車両センター「本チク」
- 佐賀鉄道事業本部唐津車両センター「本カラ」
車両工場
[編集]- 熊本総合車両所
- 小倉総合車両センター
設備保全区所
[編集]- 門司保線区(担当区間:鹿児島本線門司港 - 海老津間、山陽本線管内全区間、日豊本線管内全区間)[14]
- 小倉管理室
- 博多保線区(担当区間:鹿児島本線教育大前 - 大牟田間、香椎線全線、久留米鉄道事業部管内全区間)[14]
- 南福岡管理室
- 香椎管理室
- 小倉電力区
- 小倉信号通信区
- 博多電力区
- 博多信号通信区
- 折尾工務所(2024.4.1発足、門司保線区折尾管理室と折尾信号通信区と折尾電力区を統合)
- 筑豊篠栗鉄道事業部直方工務所[14]
- 佐賀鉄道事業部佐賀工務所[14]
- 博多設備区
乗務員区所
[編集]運転士
[編集]車掌
[編集]運転士・車掌
[編集]指令所
[編集]- 博多総合指令センター
- 東京指令所
脚注
[編集]- ^ a b “消える「門鉄」の名称”. 交通新聞 (交通協力会): p. 3. (1985年3月17日)
- ^ a b c 『JR気動車客車編成表2012』 交通新聞社 2012年
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '05年版』ジェー・アール・アール、2005年7月1日、190頁。ISBN 4-88283-126-0。
- ^ 『JR電車編成表 2019冬』p.209 交通新聞社 2019年
- ^ 新幹線の博多駅はJR西日本新幹線鉄道事業本部の管轄。実際の会社境界は博多 - 新鳥栖間にある博多総合車両所(博多南線博多南駅)の分岐点であるが、運賃計算上は博多駅を境界としている。
- ^ 熊本県内の新玉名駅・熊本駅・新八代駅・新水俣駅の運営は熊本支社、鹿児島県内の出水駅・川内駅・鹿児島中央駅の運営は鹿児島支社がそれぞれ担当。
- ^ 大牟田 - 荒尾間の福岡・熊本両県の県境付近に熊本支社との境界がある。
- ^ 吉富 - 中津の間にかかる山国川橋梁と中津駅下り場内信号機の間に大分支社との境界がある。
- ^ 下関駅はJR西日本広島支社の管轄。実際の会社境界は下関駅上り第1場内信号機(関門トンネルの本州側入口付近)であるが、運賃計算上は下関駅を境界としている。
- ^ 肥前大浦 - 土井崎信号場間の佐賀・長崎両県の県境付近に長崎支社との境界がある。
- ^ 豊後三芳駅と、その豊後中川寄りの最初のトンネル(小ヶ瀬トンネル)の間に大分支社との境界がある。
- ^ 江北 - 大町間の下小田第1踏切と、その大町寄りの上り第1閉塞信号機の間(肥前山口駅起点1.5km地点)に長崎支社との境界がある。
- ^ 九州旅客鉄道『JR九州のひみつ』(PHP研究所、2013年)pp.54 - 55
- ^ a b c d 鉄道近接工事に関する留意点 - 九州旅客鉄道 2023年1月24日閲覧。
関連項目
[編集]- 九州旅客鉄道北部九州地域本社
- 管轄エリアが隣接するJR他社の現業機関
- 西日本旅客鉄道広島支社 - 下関駅を挟んで隣接。
外部リンク
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