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中釜洋子

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中釜 洋子(なかがま ひろこ、1957年 - 2012年9月28日[1])は、日本臨床心理学者臨床心理士家族心理士。専門は、臨床心理学家族療法アサーショントレーニング学位は、博士(教育学)東京大学論文博士・2008年)。元東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース教授。東京都生まれ。

経歴

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1980年東京大学教育学部教育心理学科を卒業。1988年同大学院博士課程を単位取得退学2008年、「個人心理療法と家族療法の統合の探求 関係系志向アプローチの理論と実践」で東京大学より博士(教育学)の学位を取得[2]。その後、東京大学学生相談所カウンセラー、ハーバード大学ケンブリッジ病院研修員、東京大学助手、旧・東京都立大学人文学部助教授上智大学文学部心理学科助教授を経て、東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コースの教授に就任した。

著書

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  • 『いま家族援助が求められるとき 家族への支援・家族との問題解決』 (シリーズ「心理臨床セミナー」)垣内出版, 2001.2
  • 『家族のための心理援助』金剛出版, 2008.6
  • 『個人療法と家族療法をつなぐ 関係系志向の実践的統合』東京大学出版会, 2010.3
  • 『家族支援の一歩 システミックアプローチと統合的心理療法 中釜洋子選集』田附あえか,大塚斉,大西真美, 大町知久 編. 遠見書房, 2021.1

共編著

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  • 『心理臨床の海図』伊藤研一編著, 黒川由紀子,下山晴彦共著. 八千代出版, 1999.3
  • 『子どものためのアサーション自己表現グループワーク 自分も相手も大切にする学級づくり』園田雅代共著, 日精研心理臨床センター 編. 日本・精神技術研究所, 2000.1
  • 『教師のためのアサーション』 (アサーション・トレーニング講座) 園田雅代,沢崎俊之共編著. 金子書房, 2002.10
  • 『家族の心理 家族への理解を深めるために』 (ライブラリ実践のための心理学)平木典子共著. サイエンス社, 2006.10
    • 『家族の心理 家族への理解を深めるために 第2版』 (ライブラリ実践のための心理学) 平木典子,藤田博康,野末武義 共著. サイエンス社, 2019.7
  • 『家族心理学 家族システムの発達と臨床的援助』 (有斐閣ブックス) 野末武義,布柴靖枝,無藤清子共著. 有斐閣, 2008.12
  • 『心理援助のネットワークづくり 〈関係系〉の心理臨床』高田治,齋藤憲司共著. 東京大学出版会, 2008.8
  • 『学校臨床心理学への歩み 子どもたちとの出会い、教師たちとの出会い 近藤邦夫論考集』保坂亨,堀田香織,齋藤憲司, 高田治共編. 福村出版, 2010.6
  • 『親密な人間関係のための臨床心理学 家族とつながり、愛し、ケアする力』平木典子,友田尋子共編著. 金子書房, 2011.6

翻訳

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  • H.G.レーナー『親密さのダンス 身近な人間関係を変える』 (わたしらしさの発見)誠信書房, 1994.1
  • S.フェルプス, N.オースティン『アサーティブ・ウーマン 自分も相手も大切にする自己表現』 (わたしらしさの発見)園田雅代共訳. 誠信書房, 1995.11
  • Andrew M.Colman『心理学辞典 普及版』藤永保,仲真紀子監修, 岡ノ谷一夫,黒沢香,泰羅雅登,田中みどり,服部環,日比野治雄, 宮下一博共編. 丸善, 2005.2
  • リン・ホフマン『家族療法学 その実践と形成史のリーディング・テキスト』亀口憲治監訳, 北島歩美, 浜崎あえか共訳. 金剛出版, 2005.6
  • サルバドール・ミニューチン, マイケル・P.ニコルス,ウェイ-ユン・リー『家族・夫婦面接のための4ステップ 症状からシステムへ』中村伸一共監訳. 金剛出版, 2010.12
  • マービン・R・ゴールドフリード編『変容する臨床家 現代アメリカを代表するセラピスト16人が語る心理療法統合へのアプローチ』岩壁茂,平木典子,福島哲夫, 野末武義共監訳, 門脇陽子, 森田由美 訳. 福村出版, 2013.10

役職

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  • 日本家族心理学会常任理事

脚注

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  1. ^ 中釜洋子先生の訃報
  2. ^ 博士論文書誌データベース