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中村時蔵 (6代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中村梅枝 (4代目)から転送)
ろくだいめ なかむら ときぞう
六代目 中村時蔵
屋号 萬屋
定紋 桐蝶 
生年月日 (1987-11-22) 1987年11月22日(36歳)
本名 小川義晴
襲名歴 1. 四代目中村梅枝
2. 六代目中村時蔵
別名 藤間明(日本舞踊宗家藤間流
出身地 日本の旗 日本東京都
曽祖父 三代目中村時蔵
祖父 四代目中村時蔵
中村萬壽
兄弟 中村萬太郎(弟)
千葉素美
五代目中村梅枝[1][2]
公式サイト 歌舞伎俳優 中村時蔵・中村萬太郎 公式ホームページ

六代目 中村時蔵(ろくだいめ なかむら ときぞう、1987年昭和62年11月22日 - )は、日本の歌舞伎役者。屋号萬屋定紋桐蝶、替紋は蔓片喰歌舞伎名跡中村時蔵」の当代。30年間名乗ってきた前名「中村梅枝」としても知られる[3]。本名は小川 義晴おがわ よしはる中村萬太郎は実弟。

人物

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東京都出身。女形歌舞伎役者中村萬壽の長男で、歌舞伎界における若女形の1人。菊五郎劇団一座の舞台で数多くの役を務める。

慶應義塾幼稚舎慶應義塾普通部慶應義塾高等学校を経て、慶應義塾大学文学部に進学するも、舞台の生活に重点を置くため大学を中退[4]

2014年4月27日、茶道表千家堀内長生庵行分千葉宗立の三女である千葉素美と結婚[5][6]。 2015年10月28日に長男・大晴ひろはるが京都で誕生している[7][8][1][9]

2018年、重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる[10]。同年12月、五代目坂東玉三郎の指名を受け、芸の継承をしていくかたちで、六代目中村児太郎とともに『壇浦兜軍記』の阿古屋を演じている[11][12][13]

将来演じたい憧れの役として挙げた2役のうち『八重桐廓噺 嫗山姥こもちやまんば』の荻野屋八重桐は「やらなければいけない芝居」とも話しているが、生でちゃんと見た2007年4月歌舞伎座上演(叔父・二代目錦之助襲名狂言)『鬼一法眼三略巻 菊畑』の素晴らしさに感銘を受け、奴虎蔵をいつかやりたいと思うようになり、音羽屋のおじさん(七代目菊五郎)に習ってみたいとインタビューで語っている(2013年時点[14])。

各種お稽古事は次の通り。 ①日本舞踊:三世藤間勘祖八世藤間勘十郎・藤間勘紫恵、②鼓:十三代目田中傳左衛門、③太鼓:九代目田中佐太郎、④長唄三味線:杵屋栄津三郎、⑤清元節清元志佐雄太夫、⑥義太夫節:竹本喜太夫、⑦箏曲):川瀬白秋、⑧仕舞:浅井文義。他、茶道書道日本画なども(※2010年当時,故人の名も含む)[15]

若手の歌舞伎役者仲間で趣味の「歌舞伎ダーツクラブ」を作っている。2010年時点のリーダーは、二代目中村勘太郎。メンバーは、梅枝のほか、二代目尾上松也四代目中村種太郎中村壱太郎坂東新悟など[15]

2024年6月、歌舞伎座「妹背山婦女庭訓 三笠山御殿」の杉酒屋娘お三輪で六代目中村時蔵を襲名した[16]。長男大晴は五代目中村梅枝を襲名した[17]

テレビ出演

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書籍

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  • 「襲名記念写真集 六代目中村時蔵」 写真:小川知子(2024年5月)[18]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b (独立行政法人日本芸術文化振興会 2020年11月2日発行)『国立劇場 第320回─令和2年11月歌舞伎公演』プログラムP.36掲載,「彦山権現誓助剣」一味斎孫弥三松として初お目見得。
  2. ^ 菊之助「カムカム」モモケン「朝ドラで知っていただけて良かった」”. デイリースポーツ online (2022年2月11日). 2022年2月11日閲覧。
  3. ^ あなたに一問一答 中村時蔵”. 歌舞伎美人(かぶきびと):歌舞伎公式総合サイト. 松竹. pp. 1-2 (2024年5月31日). 2024年6月1日閲覧。 “30年間、梅枝でした。皆さんが僕のことを「ばいちゃん」と呼んでくれる”
  4. ^ プロフィール | 中村梅枝 中村萬太郎 公式ホームページ”. 中村梅枝 中村萬太郎 公式ホームページ. 2022年1月5日閲覧。
  5. ^ 季刊誌『美しいキモノ 2014夏,通巻248号』(ハースト婦人画報社,2014年5月20日発売)p.180-183
  6. ^ 25ans(ヴァンサンカン)9月号,通巻456号』(ハースト婦人画報社,2017年7月28日発売)p.215 "1988年京都生まれ、四人姉妹の三女"
  7. ^ 婦人画報9月号』(ハースト婦人画報社,2021年7月30日発売)歌舞伎の底力p.226-227
  8. ^ 小川綜真さん、小川大晴さんインタビュー「いつかお獅子の毛ぶりがしたいです!」」『婦人画報9月号・歌舞伎の底力より』ハースト婦人画報社、2021年8月14日。2022年2月25日閲覧。
  9. ^ 【歌舞伎 文売り・三社祭】梅枝「使命感感じる演目」鷹之資・千之助「『僕たちならでは』を」」『紡ぐプロジェクト』文化庁宮内庁読売新聞社、2020年11月12日。2022年2月25日閲覧。 "大晴は京都で生まれまして…"
  10. ^ 会員一覧 | 伝統歌舞伎保存会”. www.kabuki.or.jp. 2020年10月25日閲覧。
  11. ^ 高橋彩子の「耳から“観る”舞台」第8回|音楽は嘘をつかない? 舞台上で3種の楽器を演奏する女方の難役! 十二月大歌舞伎『阿古屋』”. 音楽っていいなぁ、を毎日に。| Webマガジン「ONTOMO」(2018年12月1日). 2020年11月1日閲覧。
  12. ^ 中村梅枝&中村児太郎、女形の大役「阿古屋」初挑戦 - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com(2018年11月26日). 2020年11月1日閲覧。
  13. ^ 玉三郎が梅枝と児太郎に大役継承 きっかけは3年前 - 舞台雑話 - 芸能コラム : 日刊スポーツ”. nikkansports.com(2018年12月1日). 2020年11月1日閲覧。
  14. ^ 清水まり(聞き手・文)「中村梅枝:若手花形インタビュー 緑立つ季節vol.2」『演劇界 10月号』第71巻、第10号、演劇出版社、49-54頁、2013年10月1日。ASIN B00ENMGQJA 
  15. ^ a b “第3回 中村梅枝(芸の眼差し、遊の素顔)”. 歌舞伎美人 (松竹株式会社). (2010年12月9日). https://www.kabuki-bito.jp/special/actor/tepco-manazashi/post-manazashi-51/ 2022年2月15日閲覧。 
  16. ^ 六月大歌舞伎”. 歌舞伎美人. 2024年6月15日閲覧。
  17. ^ “中村時蔵、梅枝に名跡を譲り初代中村萬壽を襲名「目が黒いうちに息子に継がせて、もっと指導しなければ」”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2024年1月22日). https://hochi.news/articles/20240122-OHT1T51136.html?page=1 2024年1月22日閲覧。 
  18. ^ 【梅枝】写真集発売記念トークイベント”. 中村時蔵・中村萬太郎 公式ホームページ (2024年4月25日). 2024年6月21日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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