中尾英武
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中尾 英武(なかお ひでたけ、1943年 - 2021年)は兵庫県柏原町生れの日本画家[1][2][3]。堂本印象に師事。東丘社展に加え、日展でも活躍した。
略歴
[編集]1943年、兵庫県柏原町にて日本画家山本茂斗萌の実子として生まれる。1967年に京都市立美術大学日本画科を卒業し、堂本印象が主催する画塾東丘社に入塾。1969年、日展に初入選してから、特選は2回(1972年、2000年)[4]、入選30回を数え、日春展日春賞・奨励賞などを受賞する。2014年から日展会員。2021年に逝去した。
人物
[編集]大画面の人物画を得意とし、初期には母子や朝市や漁港で働く人を題材にした力強い作品を手掛けた[5][6]。晩年は白や淡い色が目立つようになった画風がよく表われ、上品さと儚さのまじりあった女性像を描いた[5][6]。父親の山本茂斗萌は、好んで舞妓を描いたが、中尾も和装の女性の作品を多く残した[5]。
評論家の田中裕は、昭和10年代後半期に生まれた作家の中で、中尾を現代美術のホープとして取り上げた[7]。
親族
[編集]脚注
[編集]- ^ “郷土の現代日本画展 親子の系譜”. 植野記念美術館. 2022年7月19日閲覧。
- ^ “堂本印象と東丘社そして山本茂斗萠”. 植野記念美術館. 2022年7月19日閲覧。
- ^ “絵画作家 中尾英武”. 絵画買取 SATEeee. 2022年9月6日閲覧。
- ^ “特選(日本画)受賞者一覧”. 公益社団法人 日展. 2022年9月9日閲覧。
- ^ a b c “生涯通した47点展示 日本画家・中尾英武展 父の山本茂斗萠氏の作品も”. 丹波新聞. 2024年8月14日閲覧。
- ^ a b “「上品さと儚さの女性画」日本画家・中尾英武さんの作品展”. サンテレビ. 2024年8月14日閲覧。
- ^ 『月刊総合美術雑誌 形象』形象社、1976年10月1日、52頁。
- ^ “100歳の女性、18歳の”自分”と再会 82年ぶりにモデル務めた日本画と対面”. 丹波新聞. 2022年9月6日閲覧。