中国地理学会 (北京)
略称 | GSC |
---|---|
前身 | 中国地学会 |
設立 |
1909年(中国地学会) 1934年(中国地理学会) |
種類 | 学会 |
本部 | 中国北京市朝陽区大屯路1号 |
座標 | 北緯40度0分7.3秒 東経116度22分23.2秒 / 北緯40.002028度 東経116.373111度 |
貢献地域 | 中国(中国大陸) |
会員数 | 2万人 |
公用語 | 中国語 |
理事長 | 劉燕華 |
上部組織 | 中国科学技術協会 |
ウェブサイト | 中国地理学会 |
中国地理学会(ちゅうごくちりがっかい、英語: The Geographical Society of China、GSC)は、中華人民共和国の地理学分野に関する学会である。中国科学技術協会の会員であり、中国科学院地理科学与資源研究所に本部を置く。
概要
[編集]中国地理学会は国際地理学連合(IGU)、国際永久凍土連合(IPA)、国際地形学連盟(IAG)の会員である[1][2][3]。会員数は2009年時点で約2万人である[4]。
学会には専門委員会が置かれ、地形および第四紀、経済地理、歴史地理、水文、自然地理、気候、世界地理、環境地理および化学地理、人文地理、地図学および地理情報システム、海洋地理、医学地理、観光地理、都市地理、農業地理および農村発展、計量地理、環境変化、人口地理の18委員会が存在する[5]。
歴史
[編集]中国地理学会の前身・中国地学会は1909年に天津市で成立した[6]。中国地学会は中国の学術団体の中で創設時期の早い学会であった[7]。1934年、翁文灝、竺可楨、張其昀らが南京市で正式に中国地理学会を創立[6]、翁文灝が初代会長に就任した。学会誌『地理学報』も同年に発行を開始した[6]。当時の『地理学報』は歴史地理学や地理教材について多く掲載していた[8]。
中華人民共和国成立後の1950年に中国地学会と中国地理学会が合併し、新しい中国地理学会が発足する[7]。地理学者らは社会主義の建設に寄与する地理学を志向し、従来の「観念論的地理学」からの転換を求められた[9]。1953年、第一回の全国会員代表大会が開かれ、竺可楨が理事長に任じられた[10]。竺可楨はこの後2度理事長に再選され、長らく中国の地理学界を率いることとなる[10]。改革開放政策が始まると、停止していた『地理学報』の発行が1978年9月に再開され、翌1979年には広東省広州市で学会が開催された[11]。1984年、同じく「中国地理学会」を名乗る台湾側と調整が行われ、正式に国際地理学連合(IGU)に加盟する[1]。
歴代理事長
[編集]1934年から1953年(旧・中国地理学会)
[編集]代 | 会長・理事長 | 在任期間 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 翁文灝 | 1934-1937 | 会長 |
2 | 1937-1943 | 理事長 | |
3 | 胡煥庸 | 1943-1950 | |
4 | 黄国璋 | 1950-1952 | |
5 | 竺可楨 | 1952-1953 |
1953年以降(新・中国地理学会)
[編集]代 | 会長・理事長 | 名誉理事長 | 在任期間 |
---|---|---|---|
1 | 竺可楨 | (なし) | 1953-1956 |
2 | 1956-1963 | ||
3 | 1963-1979 | ||
4 | 黄秉維 | 1979-1985 | |
5 | 1985-1991 | ||
6 | 呉伝鈞、陳述彭、施雅風、張蘭生 | 黄秉維、任美鍔 | 1991-1995 |
7 | 呉伝鈞 | 黄秉維、任美鍔 | 1995-1999 |
8 | 陸大道 | 黄秉維、任美鍔、呉伝鈞 | 1999-2004 |
9 | 任美鍔、呉伝鈞、陳述彭、施雅風、侯仁之 | 2004-2010 | |
10 | 劉燕華 | 陸大道、秦大河、劉昌明 | 2010-現在 |
刊行物
[編集]- 『地理学報』
- 『地理学報』(英文版)
- 『冰川凍土』(氷河凍土)
- 『遥感学報』
- 『山地学報』
- 『経済地理』
- 『人文地理』
- 『世界地理研究』
- 『歴史地理』
- 『中国国家地理』
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 小野寺淳(2012)"中国の地理学"地学雑誌(東京地学協会).121(5):824-840.
- 河野通博(1965)"新中国における地理学の歩み"人文地理(人文地理学会).17(3):285-301.
- 保柳睦美(1974)"解放後の中国における地理学研究の動向"地学雑誌(東京地学協会).83(6):372-387.
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 中国地理学会
- (20)中国地理研究グループ - 日本地理学会(2007年の中国地理学会会員の日本訪問の報告)