与那国中継局
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与那国中継局 | |
---|---|
送信波 |
地上デジタルテレビジョン放送 FMラジオ放送 |
偏波面 | 水平偏波 |
送信放送局 |
NHK沖縄放送局 RBC琉球放送 OTV沖縄テレビ QAB琉球朝日放送 ラジオ沖縄 |
空中線電力 | テレビ:1W、FM:10W |
中継先 | 内道テレビ中継局 |
受信元 | 祖納テレビ中継局 |
放送区域 | 沖縄県八重山郡与那国町の一部 |
受信世帯 | 318世帯 |
開局 | 1967年12月22日 |
設置場所 |
〒907-1801 沖縄県八重山郡与那国町字与那国満田原 北緯24度27分14.8秒 東経122度57分28.6秒 / 北緯24.454111度 東経122.957944度座標: 北緯24度27分14.8秒 東経122度57分28.6秒 / 北緯24.454111度 東経122.957944度 |
与那国中継局(よなぐにちゅうけいきょく)は沖縄県八重山郡与那国町(与那国島)に置かれているラジオ・テレビの中継局。ラジオ・テレビともに日本最西端の放送中継局である。
放送区域
[編集]この中継局の電波法に定める放送区域(デジタル:1mV/m)は沖縄県八重山郡与那国町の一部、318世帯である[1]。与那国島の西部をエリアとする。
ラジオに関してはここが島唯一の中継局であり、与那国島全域をエリアとしている。
放送波の送受信
[編集]歴史
[編集]- 1967年12月22日 - 沖縄放送協会(OHK、現在のNHK沖縄放送局)が、沖縄本島に先駆けて、宮古・八重山地区でテレビ放送を開始、八重山テレビジョン放送局(KSGA-TV)の中継局として開局(US12ch・映像10W)。
- 1972年5月15日 - 本土復帰により、OHKはNHK沖縄放送局となり、OHK八重山テレビジョン放送局(KSGA)からNHK宮古総合テレビジョン(JOVQ-TV)の中継局となる(チャンネルはUS12chのまま)。
- 1975年 - 沖縄本島 - 宮古島間に海底ケーブルが暫定開通し、NHKニュースなどNHKの一部番組が、全国・沖縄本島と同時放送となる(ただしモノクロ)。
- 1976年12月22日 - 沖縄本島との海底ケーブルが開通。これによりNHKのテレビ放送が全国・沖縄本島と同時放送となる。総合テレビの中継局は、宮古島から宮古総合テレビ(JOVQ-TV)から、那覇本局からの沖縄総合テレビジョン(JOAP-TV)へと変わり、チャンネルもアメリカ式のUS12chから日本式の10chへ変更された。そして新たに教育テレビとFM放送が開始された(教育テレビ 12ch・映像10W、FM 85.8MHz・10W)。
- 1993年12月16日 - 沖縄県内民放テレビ2局・琉球放送(RBC)と沖縄テレビ(OTV)が、開局30年以上経過してようやく先島での放送が開始。与那国中継局開局(RBC 41ch・OTV 43ch、映像出力はいずれも10W)。
- 1998年12月24日 - NHKテレビ放送波の伝送方法改善により、同局テレビのチャンネルがVHFからUHFに変更される(総合 37ch、教育 39ch。映像出力は10Wのまま)。[2]
- 2003年10月24日 - NHKラジオ第1放送と第2放送が、中波混信(難聴)解消のため、中継局をFM波で開局(第1 83.5MHz・第2 80.3MHz、出力はいずれも10W)。
- 2004年4月1日 - 琉球放送(RBCiラジオ)とラジオ沖縄(ROK)の沖縄県内民放AMラジオ2局が、中波混信(難聴)解消のため、FMによる中継局を開局(RBCi 83.9MHz・ROK 81.5MHz、出力はいずれも10W)。
- 2009年
- 2011年7月24日 - 地上アナログテレビジョン放送終了・廃止。
施設
[編集]中継局は与那国島の西部に位置する標高195mの久部良岳山頂に存在する。
送信施設
[編集]地上デジタルテレビジョン放送
[編集]ID | 放送局名 | 物理 チャンネル |
空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | NHK 沖縄総合 |
36 | 1W | 6.3W | 沖縄県 | 318世帯 |
2 | NHK 沖縄教育 |
45 | 全国 | |||
3 | RBC 琉球放送 |
※17 | 5.5W | 沖縄県 | ||
5 | QAB 琉球朝日放送 |
47 | ||||
8 | OTV 沖縄テレビ放送 |
35 | ||||
※全局局名は与那国局 ※中継局であるためコールサインはなし |
- アナログ放送は未設置のQABはデジタル放送開始と同時に設置された。
- ※RBCは2011年3月6日に29chから17chに送信周波数が変更された。これは与那国町比川地区の一部世帯で台湾からのテレビ電波(同一周波数に近いアナログ放送またはDVB-T方式の地上デジタル放送のどちらか)の混信で受信障害が発生したためである。参考リンク (PDF) - 総務省沖縄総合事務所ホームページ(2011年2月15日プレスリリース)
地上アナログテレビジョン放送送信設備
[編集]チャンネル | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
37 | NHK 沖縄総合 |
映像10W/ 音声2.5W |
映像59W/ 音声14.5W |
沖縄県 | 約300世帯 |
39 | NHK 沖縄教育 |
全国 | |||
41 | RBC 琉球放送 |
沖縄県 | |||
43 | OTV 沖縄テレビ放送 | ||||
※全局局名は与那国局 ※中継局であるためコールサインはなし |
- 2011年7月24日の停波を以って廃局となった。
- NHK沖縄総合は前身のOHKテレビ時代 - 復帰後のNHK宮古テレビ(JOVQ-TV)中継局時代にはUS12ch、沖縄本島・全国と同時放送となった1976年12月22日 - 1998年10月はJA10chで放送された。
- NHK沖縄教育は放送開始された1976年12月22日 - 1998年10月は12chで放送された。
- QABはデジタル放送のみ開局。
FMラジオ放送送信設備
[編集]周波数 (MHz) |
放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
79.5 | ROK ラジオ沖縄 |
10W | 39W | 沖縄県 | - |
80.3 | NHK 沖縄第2 |
32W | 全国 | ||
83.5 | NHK 沖縄第1 |
沖縄県 | |||
84.7 | RBC 琉球放送 (RBCiラジオ) |
39W | |||
85.8 | NHK 沖縄FM |
22W | |||
※局名は与那国局 |
- NHK沖縄FMを除くラジオ局は本来AMラジオ局であるが、夜間における外国との混信を避けるため、FMでの中継局となっている。
- 全国では東京都小笠原諸島の父島・母島両中継局(2013年3月31日開局)と共にNHKラジオ3波全てがFMで放送を行っている(それまでは全国で唯一当中継局のみだった)。
- エフエム沖縄は中継局がないため直接受信は困難(最も近い中継局は伊良部中継局)だが、radiko(県内無料コース)と、スマホ用アプリのWIZ RADIO(無料)、ドコデモFM、LISMO WAVE(いづれも有料会員制)で聴取することは可能。
歴史
[編集]関連リンク
[編集]- NHK中波ラジオ混信対策用放送局を予備免許 - 総務省沖縄総合通信事務所(平成15年度報道資料)
- NHK中波ラジオ混信対策用放送局に免許 - 総務省沖縄総合通信事務所(平成15年度報道資料)
- 琉球放送株式会社及び株式会社ラジオ沖縄の中波放送外国波混信対策用放送中継局に予備免許 - 総務省沖縄総合通信事務所(平成16年度報道資料)
- 琉球放送株式会社及び株式会社ラジオ沖縄の中波放送外国波混信対策用放送中継局が開局 - 総務省沖縄総合通信事務所(平成16年度報道資料)
脚注
[編集]- ^ a b 『地上デジタルテレビジョン放送局に予備免許~平良、石垣他先島地区の中継局~』(プレスリリース)沖縄総合通信事務所、2009年2月25日 。2010年12月21日閲覧。
- ^ NHK沖縄放送局史編集事務局『NHK沖縄放送局史 ~NHK・OHK70年のあゆみ~』NHK沖縄放送局、2012年、264頁。
- ^ 『NHK地上デジタルテレビジョン放送局に免許~先島地区の中継局~』(プレスリリース)沖縄総合通信事務所、2009年4月16日 。2010年12月21日閲覧。
関連項目
[編集]- NHK豊見城ラジオ放送所
- 豊見城高安テレビ・FM放送所
- RBC・QAB嘉数放送所
- ROK大里放送所
- 内道テレビ中継局
- 宮古島中継局
- 多良間中継局
- 石垣中継局(日本最南端の放送中継局)
- 川平テレビ中継局
- 祖納テレビ中継局