与那原恵
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与那原 恵(よなはら けい、女性、1958年9月2日[1] - )は、日本のノンフィクション作家。、大伯父は元毎日新聞論説委員の古波蔵保好[2]
人物・来歴
[編集]東京都生まれ。両親はともに沖縄県出身で[3]、媒酌人は比嘉春潮だった。図書館勤務を経てフリーライターになり1990年『別冊宝島』107号に寄稿し、AVギャルを取材した初の女性ライターとなる。1992年写真家・荒木経惟の写真モデルになる(『物語の海 揺れる島』収録)。1996年に「諸君!」に寄稿した『被災地神戸「レイプ多発」伝説の作られ方』で、第2回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞。1997年の『物語の海、揺れる島』で脚光を浴びる[4]。2013年の『首里城への坂道 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像』で第2回河合隼雄学芸賞、第14回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞(文化貢献部門)を受賞。
執筆記事
[編集]- 『別冊宝島107号 女がわからない!』(JICC出版、1990年1月23日)に寄稿。AVギャルを取材した初の女性ライターとなる。
- 「AV撮影現場を体験するーモニターの中でだけ一瞬輝ける女の子たちがいた!」(『別冊宝島124号 セックスというお仕事ー女が見た女を売る女たち 』、JICC出版、1990年12月 )
- 「妻たちの、昼下がりの売春ー風の中の雌鶏」『別冊宝島224号 売春するニッポンー素人が売春する時代への処方箋』(JICC出版、1995年6月、『物語の海 揺れる島』収録)
- 「モデルの時間ー荒木経惟と過ごした冬の日の午後」(雑誌「Stwitchvol.10 No1 荒木経惟 写狂人日記」1992年3月号、『物語の海 揺れる島』収録)
- 「フェニミズムは何も答えてくれなかった<オウムの女性信者たち>」(『宝島30』1995年8月号、『物語の海 揺れる島』収録)
- 「ひめゆりの物語は、もういらない」( 『宝島30』1995年12月号、『物語の海 揺れる島』収録)
- 『被災地神戸「レイプ多発」伝説の作られ方』 (『諸君!』1996年8月号)
- 「メディア異人列伝」(岡留安則編集『噂の真相』1997年10月号、㈱噂の真相)
- 「迷惑な沖縄愛」(『別冊宝島Real056『筑紫哲也「妄言」の研究―『News23』、その印象操作&偏向報道の作られ方』、2004年1月6日、宝島社)に寄稿。与那原は「迷惑な沖縄愛 悲劇の島、癒しの島というステレオタイプー筑紫哲也のような、平和、人権を唱えるタイプの人間が興味を抱きつづける場所は『沖縄』である。沖縄には彼らが求めるさまざまなテーマがある。」と書く
- 「カリスマ美輪明宏かく語りき」(『文藝春秋』2005年11月号、文藝春秋社)
刊行著書
[編集]- 『物語の海、揺れる島』小学館、1997
- 『街を泳ぐ、海を歩く カルカッタ、沖縄、イスタンブール』講談社文庫、1998
- 『もろびとこぞりて 思いの場を歩く』柏書房、2000
- 『美麗島まで』文藝春秋、2002
- 『美麗島まで 沖縄、台湾家族をめぐる物語』ちくま文庫、2010
- 『サウス・トゥ・サウス』晶文社、2004
- 『まれびとたちの沖縄』小学館101新書、2009
- 『わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」』西田書店〈文明の庫〉双書、2010/講談社文庫、2022
- 『首里城への坂道 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像』筑摩書房、2013/中公文庫、2016
- 『帰る家もなく』ボーダーインク、2018
- 『赤星鉄馬 消えた富豪』中央公論新社、2019
- 『歴史に消えたパトロン 謎の大富豪、赤星鉄馬』中公文庫、2024
- 『琉球切手を旅する 米軍施政下沖縄の二十七年』中央公論新社、2022
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.469
- ^ https://www.nikkei.com/article/DGKKZO66649230Y2A201C2BE0P00/
- ^ “与那原さんに石橋湛山賞 鎌倉芳太郎と群像描く | 沖縄タイムス+プラス ニュース”. 沖縄タイムス+プラス. 2020年6月17日閲覧。
- ^ “%与那原 恵%|著者紹介|webちくま”. webちくま. 2020年6月17日閲覧。