下関ゴルフ倶楽部
下関ゴルフ倶楽部 Shimonoseki Golf Club | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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所在地 |
日本 山口県下関市豊浦町黒井850番地 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
概要 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開業 | 1956年(昭和31年)7月22日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
運営 | メンバーシップコース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
設計 | 上田 治 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
運営者 | 一般社団法人下関ゴルフ倶楽部 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トーナメント |
・1991年 第56回 日本オープンゴルフ選手権競技大会 ・2002年 第67回 日本オープンゴルフ選手権競技大会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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その他 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
公式サイト | 下関ゴルフ倶楽部 |
下関ゴルフ倶楽部(しものせきゴルフくらぶ)は、 山口県下関市豊浦町に広がるゴルフ場である。
概要
[編集]昭和20年代前半、下関にはゴルフ場は無かったが、1952年(昭和27年)4月、新たなゴルフ場の建設に向けて、「川棚温泉ゴルフ倶楽部」が設立され、同年12月、石堂山の麓に3ホールのゴルフ場の造成工事が着手され、1953年(昭和28年)3月、工事が完成された[1]。さらに、18ホールのコース建設計画が作成され、コース設計家の上田治に判断を仰ぎ、石堂山の麓日本海を望む丘の八ヶ浜海岸は適地であると決まった[1]。
しかし、八ヶ浜の用地買収は難航した、歴史ある地にゴルフ場を造ることは、歴史を汚すことになると反対された[1]。八ヶ浜は「森の白浜」といわれる「弘安の役」の遺跡が残る地である[1]。そのため、用地買収に1年以上かかった。18ホールでは松がなくなると反対され、上田は9ホールずつ造ることを提案した[1]。
1954年(昭和29年)6月9日、八ケ浜に9ホールの工事に着手したが、同年8月、資金難に陥り大洋漁業株式会社の中部利三郎が乗り出した[1]。同年10月、川棚温泉ゴルフ倶楽部の名称の「温泉」を外し「川棚ゴルフ倶楽部」と名称変更した[1]。1955年(昭和30年)3月、「下関ゴルフ倶楽部」と改称した[1]。
1954年(昭和29年)9月、初代理事長に中部利三郎が就任した[1]。1956年(昭和31年)7月22日、改造工事した9ホールが完成し開場した[1]。1957年(昭和32年)8月、「社団法人下関ゴルフ倶楽部」を設立、1959年(昭和34年)4月、18ホールへの拡張工事に着手、同年11月、コースとクラブハウスが完成した[1]。
日本のプロゴルフメジャー大会の1つ、日本ゴルフ協会主催競技でもあり、日本選手権大会に相当する、日本オープンゴルフ選手権競技大会を2回の開催実績がある[2]。
上田治設計の代表的な8コースで「上田治クラシック会」を結成している、地域を越えてお互いにゴルフを楽しみ、会員間の親睦交流をはかり、倶楽部運営の活性化の一助としている[3]。「門司ゴルフ倶楽部」(福岡県、1934年(昭和9年)開場)、「大阪ゴルフクラブ」(大阪府、1937年(昭和12年)開場)、「古賀ゴルフ・クラブ」(福岡県、1953年(昭和28年)開場)、「下関ゴルフ倶楽部」(山口県、1956年(昭和31年)開場)、「奈良国際ゴルフ倶楽部」(奈良県、1957年(昭和32年)開場)、「小野ゴルフ倶楽部」(兵庫県、1961年(昭和36年)開場)、「茨城ゴルフ倶楽部」(茨城県、1962年(昭和37年)開場)、「広島カンツリー倶楽部」(広島県、1963年(昭和38年)開場)[3]。
所在地
[編集]〒759-6312 山口県下関市豊浦町黒井 850番地
コース情報
[編集]- 開場日 - 1956年7月22日
- 設計者 - 上田 治
- 面積 - 820,000m2(約24.8万坪)
- コースタイプ - リンクスコース
- コース - 18ホールズ、パー72、6,944ヤード、コースレート75.0
- グリーン - 2グリーン、ニューベント
- プレースタイル - 5人乗りカート、全組キャディ付き
- 練習場 - 9打席 250ヤード
- 休場日 - 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合、翌日が休場日)、12月31日、1月1日[4][5]
クラブ情報
[編集]ギャラリー
[編集]- コース - 「下関ゴルフ倶楽部」、コース案内
- ハウス - 「下関ゴルフ倶楽部」、施設案内
交通アクセス
[編集]鉄道(JR西日本)
道路
メジャー選手権
[編集]- 1991年(平成3年) - 第56回 日本オープンゴルフ選手権競技大会[7]
- 2002年(平成14年) - 第67回 日本オープンゴルフ選手権競技大会[7]
エピソード
[編集]- 八ヶ浜は1242年(建治元年)、元の国史一行45名が上陸、杜世忠ら5名が鎌倉に送られるが、龍ノ口で斬首された。残った40名も八ヶ浜で処刑された。その遺跡は、1番、2番ホールの左側の林に、元使首掛けの松、元使四十塚として残っている[8]。
- コース設計家の上田治は、石堂山麓はゴルフ場の建設地として適地であると推薦したが、その理由について「砂浜ですよ」「砂浜だからいいのだ」といった[8]。
- 18ホールが完成するのに4年の歳月を要したが、現在もローツカー棟の屋根を松の幹が伸びているのは、当時、伐らずに残した苦心の名残の松である[8]。
- 下関ゴルフ倶楽部の名を挙げたのは、中部一次郎が日本アマ優勝1回、中部銀次郎が日本アマ優勝4回の存在で、このことから、中部利三郎が、一次郎、幸二郎、銀次郎の3兄弟のために造ったゴルフ場といわれた[8]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「下関ゴルフ倶楽部」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2020年8月日閲覧
- ^ 「下関ゴルフ倶楽部」、倶楽部の歴史、2020年8月日閲覧
- ^ a b 「下関ゴルフ倶楽部」、上田治クラシック会、2021年3月23日閲覧
- ^ a b 「下関ゴルフ倶楽部」、ゴルフダイジェスト、ゴルフ場詳細、2020年8月日閲覧
- ^ a b 「下関ゴルフ倶楽部」、ゴルフホトライン、2020年8月日閲覧
- ^ 「下関ゴルフ倶楽部」、アクセス、2020年8月日閲覧
- ^ a b 「日本オープンゴルフ選手権競技」、日本ゴルフ協会、2020年8月日閲覧
- ^ a b c d 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「下関ゴルフ倶楽部」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2020年8月日閲覧
関連文献
[編集]- 『月刊ゴルフマネジメント』、21 (通号 186)、「ゴルフ倶楽部を考える-166-下関ゴルフ倶楽部の創設と発展」、井上勝純著、東京 一季出版、2000年2月、2020年8月日閲覧
- 『月刊ゴルフマネジメント』、3月21(187)、「下関ゴルフ倶楽部」、東京 一季出版、2000年3月、2020年8月日閲覧
- 『週刊ダイヤモンド』、ダイヤモンド社 編、「Good Shot!--週刊ダイヤモンドが選んだ日本のベスト・コース150(23)第18位 下関ゴルフ倶楽部」、西澤忠著、東京 ダイヤモンド社、2002年10月19日、2020年8月日閲覧
- 『ゴルフ場ガイド 西版』、2006-2007、「下関ゴルフ倶楽部(山口県)」、東京 ゴルフダイジェスト社、2006年5月、2020年8月日閲覧
- 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「下関ゴルフ倶楽部」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2020年8月日閲覧
- 『ゴルフ場セミナー』、「クラブハウス探訪 下関ゴルフ倶楽部(山口県・18H) シンプルなデザインの中で木の温もりと空間を有効活用」、東京 ゴルフダイジェスト社、2017年4月、2020年8月日閲覧