コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

岩手上郷駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上郷駅 (岩手県)から転送)
岩手上郷駅[* 1]
駅出入口(2023年10月)
いわてかみごう
Iwate-Kamigō
青笹 (3.5 km)
(2.8 km) 平倉
地図
所在地 岩手県遠野市上郷町板沢[1]
北緯39度17分4.88秒 東経141度35分8.23秒 / 北緯39.2846889度 東経141.5856194度 / 39.2846889; 141.5856194座標: 北緯39度17分4.88秒 東経141度35分8.23秒 / 北緯39.2846889度 東経141.5856194度 / 39.2846889; 141.5856194
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 釜石線
キロ程 53.8 km(花巻起点)
電報略号 テミ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1914年大正3年)4月18日[2]
備考 無人駅[1][3]
  1. ^ 1916年(大正5年)に上郷駅から改称。
テンプレートを表示

岩手上郷駅(いわてかみごうえき)は、岩手県遠野市上郷町板沢[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)釜石線である。

歴史

[編集]

当駅は1914年(大正3年)4月18日に岩手軽便鉄道が遠野 - 仙人峠間を開通させた時に開設された[2]。当初は第1早瀬川橋梁の工事が遅れた関係で仮橋運行となり、路線自体が貨物営業のみであった。5月15日から旅客営業が開始されたが、これについては5月19日の説もある。そのころは762ミリメートル特殊狭軌の軽便鉄道であった。また、岩手軽便鉄道の中間区間での工事が難航して、東側で部分開業をしたため、東線として孤立した区間で運行していた。花巻 - 仙人峠の全線が完成したのは1915年(大正4年)11月23日のことであった[2]

1936年(昭和11年)8月1日に国有化されて国鉄の駅となった。その後は国鉄標準の1,067ミリメートル軌間への改軌工事が進められた[2]。しかし、第二次世界大戦の戦局悪化に伴い労働力や資材が不足して改軌工事は一旦中止となった[4]。1948年(昭和23年)9月にアイオン台風によって山田線が大きな被害を受けると、三陸海岸方面への鉄道連絡を早期に回復させるために釜石線の工事が再開されることになり[4]、12月に再着工した。1950年(昭和25年)10月10日に、仙人峠を越える区間が完成して釜石線が全通するとともに、遠野 - 足ヶ瀬間の改軌工事が完成し、全区間を1,067ミリメートル軌間の列車が運転されるようになった[4]

年表

[編集]

駅構造

[編集]

島式ホーム1面2線の列車交換可能な地上駅であったが、2022年(令和4年)中に交換設備が撤去され、上り線だった側(入口反対側)を使用した単式ホーム1面1線となっている[注 1]北上駅管理の無人駅である[3]。旧上り線路は撤去されず残っている。

駅周辺

[編集]

その他

[編集]
  • エスペラントによる、「Cervodanco(ツェルヴォダンツォ:鹿踊り)」という愛称がついている。

隣の駅

[編集]
東日本旅客鉄道(JR東日本)
釜石線
快速「はまゆり」(53・6号のみ停車)
遠野駅 - 岩手上郷駅 - 松倉駅
普通
青笹駅 - 岩手上郷駅 - 平倉駅

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ a b 2019年(令和元年)9月時点では2面2線であったが[9]、2022年(令和4年)12月時点で1面1線となっている[10]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d 駅の情報(岩手上郷駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月1日閲覧。
  2. ^ a b c d e 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線 10頁
  3. ^ a b c 「JR釜石線自動制御に移行 7駅が無人化 地元に不満残したまま」『岩手日報』岩手日報社、1993年10月2日、夕刊、2面。
  4. ^ a b c d e f 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線 11頁
  5. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1914年4月25日(国立国会図書館デジタル化資料)
  6. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1914年5月21日(国立国会図書館デジタル化資料)
  7. ^ 「軽便鉄道停車場名称変更」『官報』1916年2月18日(国立国会図書館デジタル化資料)
  8. ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、493頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  9. ^ JR東日本:駅構内図(岩手上郷駅)”. 東日本旅客鉄道. 2021年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月27日閲覧。
  10. ^ JR東日本:駅構内図(岩手上郷駅)”. 東日本旅客鉄道. 2023年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月27日閲覧。
  11. ^ Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20240711051550/https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240711_ho02.pdf2024年8月11日閲覧 

参考文献

[編集]
  • 白土 貞夫「岩手軽便鉄道 歴史拾遺」『鉄道ピクトリアル』No.813(2009年1月) pp.130 - 137 電気車研究会
  • 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月6日、5-11頁。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]