三方五湖レインボーライン
一般県道(福井県道) | |
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福井県道273号 三方五湖レインボーライン線 | |
総延長 | 15.2 km |
制定年 | 2022年(一般県道として) |
開通年 | 1968年(一般自動車道 三方五湖有料道路として) 2022年(一般県道として) |
起点 | 三方郡美浜町笹田【北緯35度36分44.4秒 東経135度53分54.0秒 / 北緯35.612333度 東経135.898333度】 |
終点 | 三方上中郡若狭町田井
【北緯35度33分51.6秒 東経135度51分58.7秒 / 北緯35.564333度 東経135.866306度】 |
接続する 主な道路 (記法) |
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■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
自動車道(一般自動車道) | |
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三方五湖有料道路 | |
(三方五湖レインボーライン) | |
総延長 | 11.2 km |
開通年 | 1968年(昭和43年) |
廃止年 | 2022年(令和4年) |
起点 | 三方郡美浜町笹田【北緯35度36分44.4秒 東経135度53分54.0秒 / 北緯35.612333度 東経135.898333度】 |
終点 | 三方上中郡若狭町海山
【北緯35度35分5.69秒 東経135度52分1.76秒 / 北緯35.5849139度 東経135.8671556度】 |
接続する 主な道路 (記法) |
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■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
三方五湖レインボーライン(みかたごこレインボーライン)は、福井県三方郡美浜町笹田から同県三方上中郡若狭町田井に至る、延長15.1822 キロメートル (km) 、幅員6.9 - 108.6 メートル(m)の一般県道(福井県道)[1]。かつては有料道路(道路運送法上の一般自動車道)だった[2][3][4][5]。有料道路時代の正式名称は三方五湖有料道路(みかたごこゆうりょうどうろ)で、福井県道路公社が管理していた[2][3][4]。山頂公園の運営は株式会社レインボーラインが行っている[6]。
一般自動車道のため料金徴収期限はなかったものの、2022年(令和4年)9月30日に福井県道路公社が解散されることに伴い[2][3][5]、道路管理を福井県に移管し、同年10月1日から福井県道273号三方五湖レインボーライン線として無料開放された[1]。県道としては一般自動車道だった11.2 km区間の終点以降、福井県道216号常神三方線と重複して同線終点の国道162号交点に至る[3][7][8]。うち本路線単独区間については、引き続き自転車、歩行者の通行が禁じられるとともに、夜間閉鎖が行われる。
概要
[編集]1968年(昭和43年)に開通[4][5][9]。美浜町と若狭町にまたがり、若狭湾国定公園の観光名所であるリアス式海岸と、久々子湖・日向(ひるが)湖・三方湖・水月湖・菅湖からなる三方五湖を眼下に望み、梅丈岳(ばいじょうだけ)の山麓まで行くことができる観光道路である[10][11]。梅丈岳山頂へはリフト、またはケーブルカーを利用する[注釈 1][7]。若狭湾屈指の景勝地として知られる[11]。
三方五湖レインボーラインを走行する路線バスは現在ないが、2021年(令和3年)に北陸新幹線の金沢駅 - 敦賀駅間開業を見据えた社会実験として、三方五湖レインボーラインを通る「ゴコイチバス」の運行を実施した(福井鉄道が運行主体)[7][12][13]。
歴史
[編集]- 1966年(昭和41年)7月25日 - 道路建設に着手[4]。
- 1968年(昭和43年)
- 1974年(昭和49年)3月30日 - 道路管理を福井県道路公社に移管[5]。
- 2022年(令和4年)10月1日 - 福井県道路公社の解散に伴い道路管理を福井県に移管[2][3][5]、無料開放[3][7]。
路線概況
[編集]- 本路線単独区間(旧自動車道区間)
通年営業を行っている[16][17]。営業時間は季節により異なる。途中にある第1駐車場にはレストハウスが併設されており、休憩や食事をすることができる[16][17]。
- 路線区間:福井県三方郡美浜町笹田[4] - 福井県三方上中郡若狭町海山[4]
- 延長:11.24km[4]
- 設計速度:40km/h[4]
- 車線数:2車線[4]
- 通行可能車両:自転車および歩行者を除く車両(自転車以外の軽車両を含む)[18]
- 通行可能時間 [22]
- 夏季 (3月1日から11月30日) 8:00 - 18:00
- 冬季 (12月1日から2月28日) 8:00 - 17:00
- 重複区間
通行料金
[編集]通行料金は以下のとおり(無料化される前の2022年時点)。なお、これには後述の山頂公園の入園料は含まれていない。毎年4月に開催される「三方五湖春まつり」の期間中は通行料金が半額になる(2020年の春まつりは新型コロナウイルスの感染拡大のため中止、減額措置の実施も中止)[23][24]。三方五湖有料道路全線のうち、日向(ひるが)料金所以東にあたる美浜町笹田から日向料金所までが無料開放区間である。
- 普通車(軽自動車・小型自動車・普通自動車):1,040円[7]
- バス型自動車(定員29人以下、マイクロバス):2,620円
- 大型バス自動車(定員30人以上、大型車):4,260円
- 大型貨物自動車(積載量5t以下):4,260円
- 自動二輪車:740円
無料開放後は、通行料は無料化されるものの、山頂駐車場は有料化され(入園料別)、
となる[22]。
利用状況
[編集]2018年(平成30年)度の通行台数は以下のとおり[25]。
- 普通自動車:51,475台
- バス型自動車(マイクロバス):245台
- バス型自動車・大型自動車:1,698台
- 二輪自動車:10,537台
地理
[編集]リアス式海岸の若狭湾と、久々子湖、日向湖、三方湖、水月湖、菅湖の五つの湖が点在する三方五湖を一望にして走ることが出来る[16][17]。三方五湖はすべてつながっており、水質が湖ごとに淡水と海水の混じり度合いが異なることから、湖面の青色が微妙に違うところが見所である[11]。山岳道路のように急勾配とカーブの連続で、三方五湖と若狭湾に挟まれた緑豊かな丘陵地帯を登って行く[10]。途中の第1駐車場からは山頂公園まで上がれる索道があり、360度パノラマで若狭湾や三方五湖を展望できる[16][17]。日向湖至近に位置する日向料金所(美浜町側)へは若狭梅街道が、海山料金所(若狭町側)へは国道162号がそれぞれ至近である。最寄りのICは舞鶴若狭自動車道の若狭三方ICで、第1駐車場までの距離は約10 kmである[16][17]。
通過する自治体
[編集]- 福井県
- 三方郡美浜町 - 三方上中郡若狭町
交差する道路
[編集]- 福井県道214号日向郷市線(美浜町笹田・笹田交差点、起点)
- 福井県道244号三方五湖公園線(若狭町気山)
- 福井県道216号常神三方線(若狭町海山 - 同町田井、終点で重複)
- 国道162号(若狭町田井、終点)
沿線
[編集]山頂公園
[編集]梅丈岳山頂には展望台があるレインボーライン山頂公園があり、三方五湖レインボーライン沿いの第1駐車場(道路の無料開放に伴い有料化)から山頂公園展望台へはリフトおよびケーブルカーが通じている[9][7](以前は第2駐車場付近から山頂公園展望台への第2リフトが営業していたが、現在は休止中となっている)。山頂公園への入園には入園料が別途必要。山頂公園展望台から若狭湾の雄大な展望を見ることができるほか、美浜町出身の歌手五木ひろし「ふるさと」の歌碑があり、歌も流れる仕掛けになっている[9]。2018年(平成30年)から、通行台数の増加と北陸新幹線の敦賀駅延伸開業による観光客数の増加を目指したリニューアルを実施し[26]、新たに足湯や三方五湖を眺められるテラスを設置した[9][27]。
また、山頂公園が「恋人の聖地」に認定されており[9]、2019年(令和元年)にはクールジャパンアワードも受賞している[9]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 正式にはそれぞれ第1リフト、第2リフトと称する索道
- ^ 道路運送法などの規定[21]から一般自動車道の路線では自動車・126 cc以上のオートバイのみ通行可能とする道路法上の自動車専用道路と同等の通行規制を行っている場合が多い
出典
[編集]- ^ a b 『福井県告示第385号・第386号・第387号(福井県報号外81号)』(PDF)(プレスリリース)福井県、2022年10月1日 。2022年10月8日閲覧。「「県道の路線の認定」・「道路の区域の変更」・「道路の供用の開始」」
- ^ a b c d “レインボーライン、22年10月から無料 公社解散で県道移管”. 中日新聞Web. (2020年9月17日). オリジナルの2020年9月19日時点におけるアーカイブ。 2021年2月11日閲覧。
- ^ a b c d e f “スキージャム勝山に通じる法恩寺山有料道路とレインボーライン無料化へ 福井県など債権放棄方針”. 福井新聞ONLINE. (2022年2月1日). オリジナルの2022年2月1日時点におけるアーカイブ。 2022年9月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 『福井県土木史 第III巻』福井県建設技術協会、2022年3月10日、619頁。
- ^ a b c d e f “膨らんだ有料観光道の債務 福井県など27億円債権放棄 無料開放へ”. 朝日新聞デジタル. (2022年4月30日). オリジナルの2022年4月30日時点におけるアーカイブ。 2022年9月17日閲覧。
- ^ “三方五湖レインボーライン山頂公園改修着々 福井県、足湯にカフェも”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(福井新聞). (2019年8月29日) 2021年2月11日閲覧。
- ^ a b c d e f “念願の“公共交通”登場! 福井「三方五湖」周遊バスに乗る 北陸新幹線延伸で一躍注目?”. 乗りものニュース (2021年11月15日). 2022年9月17日閲覧。
- ^ “福井県告示第385号”. 福井県報号外81号. 福井県. 2022年10月1日閲覧。
- ^ a b c d e f “レインボーライン山頂公園を徹底ガイド! 三方五湖と日本海を望める「天空の楽園」でした♡”. ふーぽ (2019年7月5日). 2021年2月11日閲覧。
- ^ a b 須藤英一 2013, pp. 116–117.
- ^ a b c d 中村淳一編 2018, pp. 82–83.
- ^ 『三方五湖をぐるっと一周 「ゴコイチバス」実証運行を行います』(プレスリリース)福井鉄道、2021年10月15日 。2022年9月17日閲覧。
- ^ “路線バス 実験的に運行へ 三方五湖 周辺1周 来月3日から土日祝”. 日刊県民福井Web. (2021年10月28日). オリジナルの2021年10月30日時点におけるアーカイブ。 2022年9月17日閲覧。
- ^ 『福井県史 年表』福井県、1998年1月30日、430頁。
- ^ 『福井を伝えて一世紀 福井新聞百年史 別冊資料編・年表』福井新聞社、2000年3月27日、292頁。
- ^ a b c d e f 小川、栗栖、田宮 2016, p. 87.
- ^ a b c d e 中村純一編 2017, p. 87.
- ^ 『福井県公安委員会告示第89号(福井県報号外66号)』(PDF)(プレスリリース)福井県、2022年7月28日 。2022年10月8日閲覧。「別表第1(1)「通行を禁止する道路の区間」 敦賀警察署の表に次のように加える。」
- ^ “三方五湖レインボーライン”. 福井県道路公社. 2022年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月26日閲覧。
- ^ “営業時間・料金”. レインボーライン. 2022年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月26日閲覧。
- ^ 道路運送法第二条第5項及び同法同条第6項・道路運送車両法第二条第2項および同法同条第3項・道路運送車両法施行規則第一条
- ^ a b 営業案内
- ^ “三方五湖の春楽しんで 美浜、若狭町30、31日まつり”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(福井新聞). (2019年3月12日) 2021年2月11日閲覧。
- ^ “五湖の安全と発展祈り かわらけ投げ 福井・美浜、若狭”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(福井新聞). (2020年4月13日) 2021年2月11日閲覧。
- ^ “平成30年 福井県統計年鑑 交通・通信” (PDF). 福井県地域戦略部統計情報課. 2021年2月11日閲覧。
- ^ 地域再生計画 三方五湖に浮かぶ天空テラス整備計画~自然・人・文化をつなぐ天空の架け橋~ (PDF) - 内閣府地方創生推進事務局
- ^ “レインボーラインにカフェ登場 絶景のテラス席も”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(福井新聞). (2018年7月17日) 2021年2月11日閲覧。
参考文献
[編集]- 小川秀夫、栗栖国安、田宮徹 著「三方五湖レインボーライン」、中村純一 編 編『ニッポン絶景ロード100』枻出版社〈エイムック〉、2016年4月10日、87頁。ISBN 978-4-7779-3980-0。
- 須藤英一『新・日本百名道』大泉書店、2013年。ISBN 978-4-278-04113-2。
- 中村純一編 編「三方五湖レインボーライン」『日本の絶景道100選』枻出版社〈エイムック〉、2017年4月10日、87頁。ISBN 978-4-7779-4572-6。
- 中村淳一編 編『日本の絶景ロード100』枻出版社、2018年4月20日。ISBN 978-4-7779-5088-1。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 福井県嶺南振興局敦賀土木事務所
- 株式会社レインボーライン - 山頂公園の公式サイト。
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