一色田
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一色田(いっしきでん)とは、荘園において一種類(一色)の賦課のみを負担していた田地のことを称する。
名田においては、官物・公事のいずれかのみを負担すればよい田地を指していたが、この場合荘園領主に納める公事を免除されて、国衙に納める官物のみを納める一色田の方が多い(荘園領主が勝手に官物を免除に出来ないため)。
「一色」など一色田に由来する地名は日本各地に残されており(一色を参照)、守護大名として知られる一色氏も元は三河国吉良荘一色(現在の愛知県西尾市一色町)を拠点とした一族である。
参考文献
[編集]- 藤井崇「一色田」(阿部猛 編『日本古代史事典』(朝倉書店、2005年)ISBN 978-4-254-53014-8)