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ヴァリエテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴァリエテ
Varieté
監督 E・A・デュポン
脚本 E・A・デュポン
原作 フェリックス・ホレンダー
製作 エーリッヒ・ポマー
出演者 エミール・ヤニングス
リア・デ・プッティ
ワーウィック・ウォード
マリー・デルシャフト
撮影 カール・フロイント
カール・ホフマン
製作会社 ウーファ
配給 ドイツの旗 ウーファ
アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 中央映画社[1]
公開 ドイツの旗1925年11月16日
アメリカ合衆国の旗1926年6月27日
日本の旗1927年5月20日[2][3]
上映時間 102分
製作国 ドイツの旗 ドイツ
言語 無声
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ヴァリエテ』(: Varieté)は、1925年公開のドイツサイレント映画。フェリックス・ホレンダーの小説『Der Eid des Stephan Huller』をE・A・デュポン監督で映画化。

日本でも公開され、ヨーロッパ映画としては稀に見る興行成績を収め[4]、第4回(1927年)キネマ旬報ベストテンでは第2位に選出された[2]映画理論家帰山教正はとくに性的表現を高く評価したうえで、若い女性にリピーターが多く、「此の映画を見て姦通をした婦人がある」と伝えている[5]。なお、公開時の邦題は『曲藝團(ヷリエテ)』だった[1][3][6]

タイトルの「ヴァリエテ」とは曲芸団のこと。空中ブランコのシーンは、ベルリンに実在したヴィンターガルテン劇場の設定。ブランコにカメラを乗せ、迫力のある画を撮っている[7]

監督のデュポンは1931年にトーキー版を『泣き笑ひの人生』という題名でリメイクしている。

あらすじ

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ハンブルクで怪しげな見世物小屋を経営しているボスのところに、水夫がベルタ・マリーという娘を連れてくる。

マリーに恋したボスは妻子を捨てて逐電。ベルリンの曲芸団に入り、空中ブランコで生計を立てる。

ある日、空中ブランコの第一人者アルチネーリが二人に目をつけ、トリオを組まないかと申し出る。ボスとマリーは承諾。ヴィンターガルテン劇場での三人の興行は大ヒットする。

マリーは初老のボスより若いアルチネーリを好きになる。二人はボスの目を盗んで密会を繰り返す。

友人たちの落書きで事実を知ったボスはショックを受ける。しかし、空中ブランコのショーは続けなければならない。ボスは動揺する気持ちを抑え、アルチネーリを受け止める。

しかし、その我慢も限界に達し、とうとうボスはアルチネーリを殺害してしまう。

刑務所に服役したボスのところに手紙が届く。それはマリーからではなく、捨てた妻子からの手紙だった。

キャスト

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脚注

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  1. ^ a b 『映画五十年史』鱒書房、1947年、143頁。 
  2. ^ a b 『日本映画発達史 (2) 無声からトーキーへ』中央公論新社、1976年、125頁。ISBN 978-4122002968 
  3. ^ a b 東京朝日新聞 昭和2年5月19日夕刊の広告(帝国館、武蔵野館)
  4. ^ 『映画五十年史』鱒書房、1947年、161頁。 
  5. ^ 『映画の性的魅惑』文久社書房、1928年、161-164頁。 
  6. ^ 森岩雄『映画脚本二十講 : トーキー・サイレント』映画知識社、1930年。 
  7. ^ Eric, Rhode (1985). A History of the Cinema: from its origins to 1970. New York, USA: Da Capo Press. pp. 184–185. ISBN 978-0-306-80233-1 

外部リンク

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