コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ワン (メタリカの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ワン」
メタリカシングル
初出アルバム『メタル・ジャスティス
リリース
録音 1988年
ジャンル ヘヴィメタルスラッシュメタル
時間
レーベル エレクトラ・レコード
作詞・作曲 ジェイムズ・ヘットフィールドラーズ・ウルリッヒ
プロデュース メタリカ、フレミング・ラスムッセン
チャート最高順位
  • 3位(オランダ[1]、スウェーデン[2]
  • 4位(ノルウェー[3]
  • 12位(アイルランド[4]
  • 13位(イギリス[5]、ニュージーランド[6]
  • 22位(スイス[7]、日本[8]
  • 31位(ドイツ[9]
  • 35位(アメリカ[10]
  • 38位(オーストラリア[11]
メタリカ シングル 年表
アイ・オブ・ザ・ビホールダー
(1988年)
ワン
(1989年)
エンター・サンドマン
(1991年)
ミュージックビデオ
「One」 - YouTube
テンプレートを表示

ワン」(One)は、アメリカ合衆国ヘヴィメタルバンドメタリカの楽曲。1988年スタジオ・アルバムメタル・ジャスティス』に収録され、翌年にはシングル・カットされた。

背景

[編集]

作詞・作曲は、メンバーのジェイムズ・ヘットフィールドラーズ・ウルリッヒによる。ラーズが観た、ドルトン・トランボの小説が原作の映画『ジョニーは戦場へ行った』の主人公がモデルになっており、ミュージック・ビデオにも映画の場面を交えている[12]

ギター・ソロはカーク・ハメットが演奏している。ハメットは、2回目のギター・ソロの出来に満足できなかったため、モンスターズ・オブ・ロックのツアーの最中にニューヨークのザ・ヒット・ファクトリーで録り直しを行い、ハメットは後に「完全には満足していないけど良くはなった」と語っている[13]

アメリカ盤シングルには、ダイアモンド・ヘッドのカヴァー「ザ・プリンス」がカップリング曲として収録された[14]。この曲は、日本ではアルバム『メタル・ジャスティス』のCDにエクストラ・トラックとして収録された。ヨーロッパ盤7インチシングルには「シーク・アンド・デストロイ」のライヴ・ヴァージョンが収録され、12インチシングル/CDシングルには「フォー・フーム・ザ・ベル・トールズ」と「ウェルカム・ホーム」のライヴ・ヴァージョンが収録された。日本では、8cmシングルにはバッジーのカヴァー「ブレッドファン」(アメリカではシングル「ハーヴェスター・オブ・ソロウ」のカップリング曲として発表された)がカップリング曲として収録され、12cmシングルには前述の「ブレッドファン」に加え、ライヴ音源2曲、「ワン」のデモ・ヴァージョンが収録されて5曲入りとなり、アルバム扱いとしてリリースされた[8]。なお、日本盤の初回盤は演奏面が赤色である[15]

反響・評価

[編集]

シングルとして発表されると、メタリカのシングルとしては初めて母国アメリカのBillboard Hot 100でチャート・インを果たし、最高35位に達した[10]。メタリカは、本作でグラミー賞最優秀メタル・パフォーマンス部門を受賞し、初のグラミー受賞を果たした[10]

カーク・ハメットによるギター・ソロは、『Guitar World』誌が選出した50グレイテスト・ギター・ソロで7位に達した[13]

他メディアでの使用例

[編集]

カヴァー

[編集]
  • ディ・クルップス - メタリカのカヴァー・アルバム『A Tribute to Metallica』(1992年)のアメリカ盤および日本盤に収録。
  • アポカリプティカ - アルバム『ハルマゲドン〜ヘヴィ・メタル・シンフォニー』(1998年)に収録。
  • コーン - シングル「Did My Time」(2003年)のカップリング曲として、MTVのために演奏されたライヴ・ヴァージョンを収録。
  • ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ - アルバム『Re-Foc』(2002年)に、「テイク・ファイヴ」とのメドレーとして収録。また、2008年の東京公演を収録したライヴ・アルバム『激情セッション』にライヴ・ヴァージョンを収録。

脚注

[編集]