ワット・サパーンヒン
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ワット・サパーンヒン วัดสะพานหิน Wat Saphan Hin | |
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プラ・アッタロート | |
基本情報 | |
座標 | 北緯17度1分23秒 東経99度40分31秒 / 北緯17.02306度 東経99.67528度座標: 北緯17度1分23秒 東経99度40分31秒 / 北緯17.02306度 東経99.67528度 |
宗教 | 仏教 |
宗派 | 上座部仏教 |
地区 | ムアンスコータイ郡 |
州 | スコータイ県 |
国 | タイ |
現況 | 遺跡 |
建設 | |
様式 | スコータイ様式 |
創設者 | ラームカムヘーン |
完成 | 13世紀末 |
建築物 | |
正面 | 東 |
資材 | 煉瓦 |
ワット・サパーンヒン (Wat Saphan Hin、タイ語: วัดสะพานหิน) は、タイの北部、スコータイの旧市街となるスコータイ歴史公園の西側にある仏教寺院遺跡である。
位置
[編集]ワット・サパーンヒンは、スコータイ歴史公園の西にある平野を見下ろす標高およそ200mの丘陵上に位置する[1]。その寺院名のサパーンヒンは「石の橋」を意味し[2]、石畳(スレート)の小道が寺院複合体の前に続いていることによる[3][4]。
歴史
[編集]スコータイで発見されたさまざまな石碑文において、この寺院は「ワット・アラニィク」 (“Wat Aranyik”) とも呼ばれている。そのワット・アラニィクは、ワット・サパーンヒンと互いにわずか約500mしか離れていない位置にあるため、おそらく当初は単一の寺院であったと考えられる。
ラームカムヘーンは、スコータイの首長(サンガラージャ)になるため、現在のタイ南部にある遠くのナコーンシータンマラートより学識ある高僧を招いた際に、ラームカムヘーンは高僧が居住するための[5]優美な礼拝堂(ウィハーン、wihan)をもつワット・サパーンヒンを構築した[1]。
仏像
[編集]寺院の仏堂(モンドップ、mondop)の跡には[5]「プラ・アッタロート」 (Phra Attharot、タイ語: พระอัฏฐารส) という名の[6]高さ12.5mの大きな仏立像がある[4](施無畏印〈Abhaya mudrā〉[6])。また、もう1体の大きな仏像が20世紀中頃に発見された。仏像はドヴァーラヴァティー様式の特徴をもつが、シュリーヴィジャヤ王国において8世紀に創作された可能性が高い。
脚注
[編集]- ^ a b 金子民雄『スコータイ美術の旅』星雲社、1985年、144-152頁。ISBN 4-7952-8957-3。
- ^ 高杉等『東南アジアの遺跡を歩く』めこん、2001年、206頁。ISBN 4-8396-0144-5。
- ^ 谷克二『タイ/ラオス歴史紀行』((第3版))日経BP、2008年、23頁。ISBN 978-4-86130-336-4。
- ^ a b “Wat Saphan Hin, Sukhothai, Thailand”. Asian Historical Architecture. orientalarchitecture.com. 2017年9月10日閲覧。
- ^ a b 伊東照司『東南アジア美術史』雄山閣、2007年、65頁。ISBN 978-4-639-02006-6。
- ^ a b “Wat Saphan Hin”. Renown Travel. 2017年9月10日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ワット・サパーンヒン, タイ国政府観光庁
- Wat Saphan Hin, west of Sukhothai Historical Park, thaiwebsites.com
- Wat Saphan Hin, Sukhothai, Asia for Visitors