ロンドン旅客機爆破テロ未遂事件
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ロンドン旅客機爆破テロ未遂事件(ロンドンりょかくきばくはテロみすいじけん)は、ロンドン警視庁が2006年8月9日にイギリスからアメリカ合衆国へ向かう複数の旅客機を飛行中に爆破する大規模テロ計画を未然に阻止した事件である。
概要
[編集]2006年8月9日、ロンドン警視庁はイギリスからアメリカ合衆国とカナダへ向かう複数の旅客機(最大で10機と見られる)を爆破させる大規模なテロ計画を未然に阻止した。
この計画は、液状物質を使用し、アメリカ合衆国の主要都市上空で飛行中の旅客機を次々に爆破・空中分解させる計画としていた。
容疑者
[編集]国際テロ組織アルカーイダに関与しているとみられる24人を逮捕。24人のうち、22人がパキスタン系イギリス人と判明。
影響
[編集]この計画により、イギリスおよびアメリカ合衆国は、イギリス発アメリカ合衆国行きの民間航空機に対する警戒レベルを最高レベルまで上げた。
アメリカン航空、ユナイテッド航空、エア・カナダの便がテロの対象となっていた。この影響で、液体物質の持ち込みが規制され、化粧品などを含む一切の液状、ゲル状の物質の飛行機への持込が禁止された。
それによって世界の一部の国際空港では航空機内に財布、貴重品を除く手荷物の持ち込みを禁止する措置をとった。さらに、ロンドン・ヒースロー空港は、すでに同空港へ向けて離陸した便を除くすべての航空機の着陸を禁止した。
また、ロンドン証券取引所の株価は日本時間8月11日の時点でこの影響で反落した。
対象となった便
[編集]- ユナイテッド航空931便(ボーイング777)
- ロンドン14時15分発サンフランシスコ国際空港行
- エア・カナダ849便(エアバス A330)
- ロンドン15時00分発トロント・ピアソン国際空港行
- エア・カナダ865便(エアバス A330)
- ロンドン15時15分発モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港行
- ユナイテッド航空959便(ボーイング777)
- ロンドン15時40分発シカゴ・オヘア国際空港行
- ユナイテッド航空925便(ボーイング777)
- ロンドン16時20分発ダラス・フォートワース国際空港行
- アメリカン航空131便(ボーイング777)
- ロンドン16時35分発ジョン・F・ケネディ国際空港行
- アメリカン航空91便(ボーイング777)
- ロンドン16時50分発シカゴ・オヘア国際空港行
関連項目
[編集]- アメリカ同時多発テロ事件
- テロリズム
- 過酸化アセトン(この事件で使用が試みられた爆薬)
- ヘキサメチレントリペルオキシドジアミン(同上)