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ロットロット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロットロット
ジャンル パズルゲーム
対応機種 アーケード (AC)
開発元 アイレム
発売元 アイレム
人数 1人
メディア 業務用基板
(115.53キロバイト
稼働時期 日本 1985091985年9月
デバイス 8方向レバー
2ボタン
システム基板 アイレムM62システム
CPU Z80 (@ 4.000 MHz)
サウンド MC6803 (@ 894.886 kHz)
AY-3-8910A (@ 894.886 kHz)×2
MSM5205 (@ 384 kHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
384×256ピクセル
55.00Hz
パレット768色
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ロットロット』(Lot Lot)は、1985年9月アイレムからアーケードゲーム用に発売されたパズルゲーム。後に徳間書店ファミリーコンピュータMSXの移植版を発売している。

1984年に『プログラムポシェット』(徳間書店『テクノポリス』別冊)の読者投稿として掲載されたMSX用ゲームプログラム「ロットロットロットLOTLOTLOT)」が起源となっている。

ゲーム内容

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システム

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ステージは4×4の部屋に分割、各部屋には最大15個のボールが入り、各部屋の下には受け皿がある。ステージ上層から現れる大量のボールを受け皿へ入れ、規定のポイントを獲得するとステージクリアである。

プレイヤーは画面上の2本の、矢印型のスティックを操作してボールを操作する。赤のスティックはプレイヤーが直接動かし、緑のスティックは赤のスティックに遅れて追従する。ボタンを押すことで双方のスティックで指された部屋のボールが交換される。ステージの壁にはランダムに穴が開いたり塞がったりし、ボールが転がり出る。

受け皿の獲得ポイントは左からOUT、0ポイント、10ポイント、30ポイントとなっており、さらにステージ右側にはみ出た受け皿は50ポイントとなっている。OUT以外の受け皿は通常のボールを1個入れるごとに表示された点数が入る。

ボールには、通常のボールの他に、赤いボールもまれに登場する。赤いボールは、壁に開いた穴を、左方向や下方向には通れるものの右方向には通り抜けず、通常のボールが転がり出るのを妨害する。性質上50ポイントの受け皿には入れられず、また受け皿の種類に関係なく5000ポイントが入る。

OUTの受け皿の真上にある部屋の床はひもでできており、この部屋にボールがあると下から徐々にカニが現れる。上昇スピードは部屋のボールが多いほど速くなり、上昇しきったカニに糸を切られてしまうとミスとなる。真上の部屋からボールが無くなればカニは退散する。

規定の点数を獲得するとステージクリアになると同時にボーナスステージが始まり、赤いボール以外のボールがエメラルドグリーンに変化する。ボーナスステージの一定時間の間は50ポイントの所にしかボールが落ちないようになり、しかもボールが一個落ちるごとに100ポイントが獲得できる。また、全てのボールを処理することが出来ればボーナスとして1万点が獲得できる。ただし、ボーナスステージ開始時に赤いボールがステージに残っていると、赤いボールは50ポイントの所には落ちないため処理する事が出来ない。

原作との違い

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このゲームの起源になった「ロットロットロット」は、MSX-BASIC上で動作する、BASICプログラムをローダーとしたマシン語プログラムである。作者はYUKI。

本作との相違点は以下の通り。

  • ステージの概念が無く、ゲームオーバーまでの間、状況が全くリセットされない。
  • 点数が、画面下は左からOUT、-3、0、1、そして右端に落とすと2となっている。
  • 操作対象の形状が矢印ではなく、人差し指を立てた手首である。
  • 赤いボールは登場しない。
  • OUTの上の部屋の床が糸ではなく、通常の床と同じ。穴が開くのも他の床や壁と同様にランダムであり、カニも登場しない。そのため、OUTの上の部屋にボールをしばらく置いておく事も、運次第では可能である。ただし、床に穴が開く予兆が全く無いため、その状態にしておくといつ突然ゲームオーバーになるか判らない。

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 ロットロット 日本 198512211985年12月21日
ファミリーコンピュータ ハル研究所[1] 徳間書店 512キロビットロムカセット[2] GTS-LL -
2 ロットロット 日本 1985年
MSX アイレム 徳間書店 ロムカセット TSX-2 -
3 ロットロット 日本 1986年
PC-8801 アイレム 徳間書店 フロッピーディスク - -

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
ファミリーコンピュータMagazine15.70/30点 (FC)[2]
「ゲーム通信簿」評価
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 2.62 2.43 2.54 2.46 2.23 3.42 15.70
ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は別記の通り15.70点(満30点)となっている[2]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「慣れるまで操作が大変かも」と紹介されている[2]

脚注

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  1. ^ 山本直人 (2011年5月13日). “大手有名雑誌も騙された!! ウソ技登場【1986】ファミマガ1月号/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム(インターネットアーカイブ内のアーカイブキャッシュ)”. ジーパラドットコム. ジーパラドットコム. 2019年1月12日閲覧。
  2. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、320頁。 

外部リンク

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