コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

レッツゴー!若大将

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レッツゴー! 若大将から転送)
レッツゴー! 若大将
監督 岩内克己
脚本 田波靖男
製作 藤本真澄
出演者 加山雄三
星由里子
田中邦衛
音楽 広瀬健次郎
主題歌 『まだ見ぬ恋人』『夜空を仰いで』『旅人よ』
撮影 逢沢譲
編集 黒岩義民
配給 東宝
公開 日本の旗 1967年1月1日
上映時間 91分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 4億7000万円
配給収入 2億3980万円[1]
前作 歌う若大将
次作 南太平洋の若大将
テンプレートを表示

レッツゴー!若大将』(レッツゴーわかだいしょう)は、加山雄三主演の日本映画若大将シリーズの第9弾。香港マカオ京都でロケーションされた。東宝製作の香港物には欠かせない宝田明が特別出演している。東宝製作。

概要

[編集]

本作はシリーズ最多に次ぐ入場動員(380万人)を記録している。

ストーリー

[編集]

全日本大学サッカー選手権決勝戦「京南大学VS西北大学」は、後半ロスタイムに“青大将”こと石山新次郎のミスにより決勝点を西北大学に奪われた京南大学は準優勝に終わった。試合終了後、試合について口論する石山と他のメンバーを尻目に、“若大将”こと田沼雄一は帰宅し趣味の曲作りに励む。自宅の田能久で新曲「まだ見ぬ恋人」をりきに披露している時、江口から「青大将が西北大学の祝勝会に乱入して喧嘩をしている」と連絡があり、早速仲裁に駆けつける。その際、子供を連れていた“ヤンママ”澄子と知り合う。

そして、香港に遠征する全日本選抜メンバーが発表され京南大学からは、雄一が選出された。

一方、田能久は業績好調のため日比谷に支店をオープンすることとなり、雄一は名前だけの“支店長”になった。お得意に配る記念品を選ぶため、宝石店を訪れた雄一は、澄子と再会する。子供が近所の子供で澄子が独身であると知った雄一は、早速雄一の全日本選抜メンバー選出の記念パーティーに招待する。しかし、パーティーは、雄一と踊ろうとする悦子・江美に澄子も加わっての大喧嘩になり、雄一・石山ともに早々に退散する。

香港に遠征した雄一はスポンサーの娘である美芳と出会い、翌日、美芳の案内で香港を観光することに。しかし、ちょうど香港出張で香港を訪れていた澄子と鉢合わせすることに…。また、父親の代理で(…とは名ばかりで、本当は澄子を追って)香港にやってきた青大将はマカオのカジノで日本人相手の美人局に引っ掛かり、父親から預かった所持金を全て取られ若大将に助けを求めてくる。美芳と飛行機で飛び、2万ドルの借金をする。澄子は同行した専務に言い寄られる。

帰国後、澄子には「お金持ちのお嬢さんとデートして」と責められ、悦子から「おかしい」といわれる。新・田能久が開店するも閑古鳥。向かいの店が美芳の日本支店だった。雄一が美芳といる場面を目撃した澄子は専務にプロポーズされたと告げて去る。陶芸の研究で来日している婚約者・呉隆に会いに京都に向う美芳に雄一が同行。澄子が京都で「フィアンセ」から迫られるのを助ける。試合当日、澄子のことが気がかりで試合も苦戦。澄子の店にエンゲージ・リングを買いにきた美芳と呉隆から訳を聞いた澄子はグラウンドに駈けつけ、「雄一さん、好きよ、大好きー」と声援。元気を取り戻した雄一は西北大を逆転で破る。

ロケ地

[編集]

スタッフ

[編集]

キャスト

[編集]

挿入歌

[編集]
  • 「まだ見ぬ恋人」(『平凡』募集当選歌;作詞:原とし子。補作詞:岩谷時子、作曲:弾厚作)※劇中、若大将が作った新曲として紹介される。
  • 「夜空を仰いで」(作詞:岩谷時子、作曲:弾厚作)※香港での若大将と澄子のデートのシーンで歌われた。
  • 「旅人よ」(作詞:岩谷時子、作曲:弾厚作)※パーティーのシーンのバックバンドはワイルドワンズ。
  • 「アイ・フィール・ソー・ファイン」(作詞:作曲:弾厚作)※雄一と美芳が香港の街並みをオープンカーでドライブするシーンで使われた。
  • 「フォー・オクロック」(作曲:弾厚作)※美芳の中華料理店で、飛び入りで若大将が演奏した。

小説

[編集]

コミカライズ

[編集]

上映に合わせて、「週刊マーガレット」1966年11月13号に益子かつみによって読み切り掲載された。

同時上映

[編集]

社長千一夜

脚注

[編集]
  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)230頁

外部リンク

[編集]
若大将映画作品
通番 題名 公開日 脚本 監督
第1作 大学の若大将 1961年7月8日 笠原良三
田波靖男
杉江敏男
第2作 銀座の若大将 1962年2月10日
第3作 日本一の若大将 1962年7月14日 福田純
第4作 ハワイの若大将 1963年8月11日
第5作 海の若大将 1965年8月8日 田波靖男 古澤憲吾
第6作 エレキの若大将 1965年12月9日 岩内克己
第7作 アルプスの若大将 1966年5月28日 古澤憲吾
第8作 歌う若大将 1966年9月10日 長野卓
第9作 レッツゴー!若大将 1967年1月1日 岩内克己
第10作 南太平洋の若大将 1967年7月1日 古澤憲吾
第11作 ゴー!ゴー!若大将 1967年12月31日 岩内克己
第12作 リオの若大将 1968年7月13日
第13作 フレッシュマン若大将 1969年1月1日 福田純
第14作 ニュージーランドの若大将 1969年7月12日
第15作 ブラボー!若大将 1970年1月1日 岩内克己
第16作 俺の空だぜ!若大将 1970年8月14日 小谷承靖
第17作 若大将対青大将 1971年1月9日 岩内克己
第18作 帰ってきた若大将 1981年2月11日 小谷承靖