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レズビアン用語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

レズビアン用語(レズビアンようご)は、女性同性愛者間で用いられる言葉である。

あ行

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ウケ
性行為で受動であることを好むこと。
レズビアンの場合は「ネコ」の表現が一般的。
御神酒徳利
神酒徳利が同じ物が2つで1組であることに由来するレズビアンを指す隠語。戦前から使われていたが、現在ではほぼ死語となっている[要出典]

か行

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貝合わせ
女性の陰唇同士をすり合わせる性行為。

さ行

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サッフィズム
レズビアンの異称。古代ギリシャの「レズビアン」の語源となった故事より(サッポーを参照)。
誘いネコ
性行為で受動的な側であるが、ただ受け身に時を待つのではなく、行為が始まるようしむけるために積極的に誘いをかけるネコ。甘え上手な人が多い。いざ行為が始まってからは受け身になる[要出典]
ジャリタチ
子供っぽいボーイッシュなタチ。時に非常識・粗暴・無神経なレズビアンを示す、ややネガティブな言葉として使われることもある[要出典]
主婦レズ
結婚しているレズビアン。「男と恋人の二股をかけている(またはかけようとしている)」という侮蔑的な意味を込めて使われる。結婚する理由としては、いわゆる世間体を理由とした偽装結婚や実子が欲しいといった理由のほか、バイセクシャルで好きな男性ができた、結婚してから自らのセクシャリティに気づいた、個人的信念、経済的な理由などが考えられる[要出典]
スカタチ
性行為で能動的な側であるが、スカートをはくなどフェミニンな衣装を好む人。フェミニンな衣服=スカートとも限らないことから、現在では同義語のフェムタチと言うことが多い[要出典]。(反対語:ズボネコ、ボイネコ)
ストレート
異性愛者、ヘテロセクシャルのこと。(同義語:ノンケ)
ズボネコ
性行為で受動的な側であり、ズボンを履くなどボーイッシュな服装を好む人(反対語:スカタチ、フェムタチ)。現在では同義語のボイネコと言うことが多い。
セク
セクシュアリティの略。レズビアンコミュニティ内では、主に「セックスにおける役割」をさすスラングとして、自己紹介時などに使われる。タチ、ネコ、リバのどれかで応えるのが基本だが、タチ寄りのリバ、ネコ寄りのリバ、ノンセクシュアル、Aセクシャルなど答え方は人によって多様である。また、自らのセクシュアリティがはっきり分からない場合はクエスチョニングを名乗ることもある。名乗りによるセクシャリティの固定化を嫌い、自らのセクシュアリティをあえて名乗らない立場もある[要出典]
セパレイティスト
男性と関わりを持たずに女性だけの独立した世界を理想とする人。

た行

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ダイク(Dyke
もともとはレズビアンの蔑称。今は主に欧米で男っぽい見かけのレズビアンに対して使われる。(類義語:ブッチ/対義語:フェム)
ただし今でもレズビアン全体を代表させる言葉として使われることもある。主に欧米で使われる用語で、現在の日本ではこの言葉はめったに使われない。
タチ
性行為で能動的な側。歌舞伎の「立役(男役)」から。なお、外見や振る舞いが男性的とは限らず、フェムのタチも多い。(類義語:攻め/対義語:ネコ)
ダナー、ダナー系
肉体は女性であるが、男性的な気質が強く男性的な振る舞いを好む人。自らを男性として認識していることもある。「旦那」が語源[要出典]
ダナーズ
ダナーが好きなダナー。
中性
見た目や服装が男性っぽくもなく、女性っぽくもない女性のこと。レズビアン用語における「中性」とは見た目を基準としている。

な行

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なんちゃって
単なる興味本位、もしくは自らの性に対する違和感、その他の理由から自らをレズビアンと称し、一度はレズビアンの世界に足を突っ込み恋愛的な行為をしながら、途中で彼氏ができたり、結婚したりして、レズビアンとしての生き方を貫かない女性を、「なんちゃってレズ」「なんちゃってビアン」と侮蔑的に呼ぶ。これに対し、根っからのレズビアンを「真性レズビアン」と呼んだりする[要出典]
ネコ
性行為で受動的な側。→ネコ (曖昧さ回避)(類義語:受け/対義語:タチ)
ノンケ
その気(け)がない(:non- +:ケ)という意から、異性愛者のこと。

は行

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ブッチ(:Butch)
英語圏で使われる言葉で、レズビアン全体を指すこともあるが、「タチ」または「ボーイッシュ」に近い意味として使われることもあり、このときはフェムの対義語として使われる。日本で使われることはほとんどない。
バリタチ
完全なタチで、全くリバにならない性指向。(関連語:バリネコ)
短髪だったり、革ジャン、ジーンズなどハードな衣装を好むタチという意味もある。(対義語:スカタチ)
バリネコ
性行為において完全に受け身の側である者。(関連語:バリタチ)
ビアン
レズビアンの略称で、女性同性愛者のこと。「レズ」という略称は侮蔑的に使われてきたため、呼称への抵抗感から、日本のレズビアンが90年代以降使い始めた。隠語としても用いられる[1]
ビッフェ
"Bian as Feminine for Feminine" の略で、自分自身がフェムで、なおかつ恋愛対象としてフェムを求める人。「フェム×フェム」という表現が一般的である。
フェム(:Femme)
見た目・ファッションが女性的なビアン。「タチ」「ネコ」とは関係がなく、日本では「フェムタチ」、「フェムネコ」という言い方もされる。(対義語:ボーイッシュ)
北米などで「ブッチ」の対義語として使われる時は、カップルにおいて女役と見なされる方をさす。
フェム×フェム
自身がフェミニンであり、恋愛対象もフェムのみの場合、自己紹介などで略称的に用いる。日本でしか使われない。
ボーイッシュ(:boyish)
見た目・ファッションが少年的・中性的なビアン。「タチ」「ネコ」とは関係がなく、日本では「ボーイッシュタチ」、「ボーイッシュネコ」という言い方もされる。最近では、「ボイタチ」「ボイネコ」と音便を略して呼びならわされる。(対義語:フェム)
ホモビアン
タチが好きなタチ。タチと付き合っているタチ。
ポリアモリー:Polyamory)
同時に複数の恋人と付き合う人、付き合える人。(対義語:モノガミー)

ま行

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ミックス(:Mix)
レズビアンも対象にしたバーやイベントで、男性の入店も許可していること。
モノガミー(:Monogamy)
特定の恋人一人だけと付き合う人、付き合いたい人。(対義語:ポリガミー)

や行

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百合
女性の同性愛、またはそれに近い友愛を題材とした日本の漫画ライトノベルアニメなどのフィクションのジャンルのこと。「ガールズラブ(略してGL)」と称されることもある。男性の愛好者も多いが、元は女性向けジャンルで、女性の愛好者も多い。

ら行

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ライフスタイル・レズビアン
男性と交際したり経済的・精神的に依存をせず、女性と公然と同棲したりしてレズビアンとしてのライフスタイルを送る女性。男に依存しない生き方を積極的に選び取った女性同性愛者に対して、肯定的に使われる。
リバ
どちらとでもなれる(:liberty=(選択の)自由:reverse=逆・反対)の意から、タチでもネコでも出来ること、女性同士のセックスにおいて愛撫“する”ことと“される”ことを同時にすること。または相手により、タチ・ネコと立場を変えること。フェムタチ、フェムリバ、フェムネコなどと利用。
リップスティック・レズビアン英語版
化粧をするビアン(タチ・ネコは問わないが、フェムのことが多い)をリップスティック・レズビアンという。レズビアンは他の女性に比べてすっぴん率が高いので、このような言葉があるが、現在はレズビアンの間ではほとんど使用されない。
レズビアン・イレイジャー英語版
レズビアン可視化の週英語版
レズビアン・フェミニズム英語版
レズビアン・フラッグ
レズボフォビア英語版

その他

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〇〇寄りの△△
リバだが、どちらかといえばネコに回ることが多い・タチに回ることが多い場合の表現。または、バイだが主に男性、女性を好む場合、それぞれ「ヘテロ(ノンケ)寄り」「ビアン寄り」などという表現をしたりする。(例:ネコ寄りリバ、ビアン寄りのバイ)
性行為はできるが、無くても満足あるいは無い方が良いという場合は、「ノンセク寄りのタチ」などとも言う。
レズビアンの歴史英語版
レズビアン関係における家庭内暴力英語版

LGBT全般の用語

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LGBT
カミングアウト
アウティング

脚注

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  1. ^ 『310人の性意識 異性愛者ではない女たちのアンケート調査 』(1998年、七つ森書館)

関連項目

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