リーヴロ
『リーヴロ』 | ||||
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カエターノ・ヴェローゾ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | リオデジャネイロ Estúdio AR | |||
ジャンル | MPB | |||
時間 | ||||
レーベル |
ポリグラム/マーキュリー ノンサッチ・レコード | |||
プロデュース | カエターノ・ヴェローゾ、ジャキス・モレレンバウン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
カエターノ・ヴェローゾ アルバム 年表 | ||||
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『リーヴロ』(Livro)は、ブラジルのミュージシャン、カエターノ・ヴェローゾが1997年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]ヴェローゾの著書『Verdade Tropical』と連動して発表されたアルバムで[1]、収録曲「リーヴロス(書物)」の歌詞には、同書を執筆した体験が反映されている[4]。音楽的には、当時ヴェローゾが傾倒していたマイルス・デイヴィスとギル・エヴァンスのコラボレーション作品からの影響が表れている[4][5]。
「ハウ・ビューティフル・クッド・ア・ビーイング・ビー」は、ヴェローゾの息子モレーノ・ヴェローゾが書き下ろした曲[4]。「ミーニャ・ヴォス・ミーニャ・ヴィーダ(我が歌、我が人生)」はガル・コスタに提供した曲のセルフ・カヴァーで[1]、コスタのヴァージョンは1982年のアルバム『Minha Voz』に収録されている[6]。「アレシャンドレ」はアレクサンダー大王の生涯を主題とした曲である[5]。
反響・評価
[編集]母国ブラジルではゴールド・ディスクの認定を受けた[7]。
1999年に発売されたアメリカ盤CDは、『ビルボード』のワールド・ミュージック・アルバム・チャートで13位を記録[8]。2000年2月の第42回グラミー賞では最優秀ワールド・ミュージック・アルバム賞を受賞し[9]、2002年9月の第1回ラテン・グラミー賞では最優秀MPBアルバム賞を受賞した[10]。
Richard S. Ginellはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「冒険的なアレンジを施され、入念にパッケージされた、彼の心の中によぎった森羅万象へ捧げられた一連の歌を通じて、ヴェローゾはなおも自由な発想でトロピカリズモの探求を続けている」と評している[5]。また、Monday満ちるは2013年、HMVの企画で選出した「ブラジリアン名盤10選」の一つとして本作を挙げ「Caetanoの『変態』なところがとても印象的で大好きです」とコメントしている[11]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はカエターノ・ヴェローゾ作。
- オス・パシスタス - "Os Passistas" - 3:24
- リーヴロス(書物) - "Livros" - 4:30
- オンヂ・オ・ヒオ・エ・マイス・バイアーノ(リオがバイアーノに近い場所) - "Onde O Rio É Mais Baiano" - 3:22
- マンハッタン・パラ・ルル・サントス(マンハッタン ルル・サントスに捧ぐ) - "Manhatã" - 5:17
- ドイデッカ(混沌時代)〜ロンドン・ロンドン - "Doideca" - 3:41
- ヴォセ・エ・ミーニャ(君は僕のもの) - "Você É Minha" - 3:44
- ウン・トン - "Um Tom" - 2:30
- ハウ・ビューティフル・クッド・ア・ビーイング・ビー - "How Beautiful Could a Being Be" (Moreno Veloso) - 3:27
- オ・ナヴィオ・ネグレイロ(奴隷船) - "O Navio Negreiro (excerto)" (Antonio de Castro Alves) - 5:17
- ナオン・エンシ(僕に構うな) - "Não Enche" - 3:31
- ミーニャ・ヴォス・ミーニャ・ヴィーダ(我が歌、我が人生) - "Minha Voz, Minha Vida" - 2:50
- アレシャンドレ - "Alexandre" - 5:48
- ナ・バイシャ・ド・サパテイロ - "Na Baixa do Sapateiro" (Ary Barroso) - 3:46
- プラ・ニンゲン(誰のためでもなく) - "Pra Ninguém" - 2:59
脚注・出典
[編集]- ^ a b c “biography” (英語). Caetano Veloso Oficial. Universal Music Brasil. 2017年7月2日閲覧。
- ^ “カエターノ・ヴェローゾ/リーヴロ”. CDJournal.com. 音楽出版社. 2015年11月3日閲覧。
- ^ Caetano Veloso | Nonesuch Records - 2015年11月3日閲覧。
- ^ a b c Heckman, Don (1999年7月5日). “Enraptured by the Moves of Brazil's Caetano Veloso”. Los Angeles Times. 2015年11月3日閲覧。
- ^ a b c Ginell, Richard S.. “Livro - Caetano Veloso”. AllMusic. 2015年11月3日閲覧。
- ^ Gal Costa - Minha Voz (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ “Certificados”. ABPD. 2015年11月3日閲覧。
- ^ “Caetano Veloso - Awards”. AllMusic. 2016年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月2日閲覧。
- ^ Strauss, Neil (2000年2月24日). “Santana Dominates Grammy Awards”. New York Times. 2015年11月3日閲覧。
- ^ Gallo, Phil (2000年9月14日). “Music Latin class”. Variety. Variety Media, LLC. 2015年11月3日閲覧。
- ^ “【特集】 Monday満ちる “ブラジル”がテーマの最新作『Brasilified』”. HMV ONLINE. ローソンHMVエンタテイメント (2013年7月9日). 2015年11月3日閲覧。