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リバティ (デュラン・デュランのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『リバティ』
デュラン・デュランスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロックニュー・ウェイヴシンセポップ
時間
レーベル パーロフォン
プロデュース クリス・キムゼイ、デュラン・デュラン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 8位(イギリス[1]
  • 36位(スイス[2]
  • 37位(オランダ[3]
  • 46位(アメリカ[4]
  • デュラン・デュラン アルバム 年表
    ディケイド
    (1989年)
    リバティ
    (1990年)
    デュラン・デュラン
    (1993年)
    テンプレートを表示

    リバティ』(Liberty)は、イギリスロックバンドデュラン・デュラン1990年に発表した6作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    1986年よりサポート・ギタリストを務めてきたウォーレン・ククルロ英語版が、本作より正式メンバーとして加入した[5]。また、シンディ・ローパーのツアー・ドラマーを務めていたスターリング・キャンベル英語版も新メンバーとして迎えられたが[6]、結果的にキャンベルは本作を最後に脱退した[5]。過去にマリリオンローリング・ストーンズ等の作品を手がけてきたクリス・キムゼイが、プロデューサーに起用された[5]

    本作のリリースに先がけて、全メンバーがプロモーション・イヴェントのため訪日しているが[7]、本作のためのプロモーション・ツアーは行われなかった[5]

    反響

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    全英アルバムチャートでは4週トップ100入りし、最高8位を記録した[1]。本作からのシングル「夏のヴァイオレンス」は全英シングルチャートで20位、続く「シリアス」は48位を記録した[8]

    アメリカのBillboard 200では46位止まりとなり、デュラン・デュランのスタジオ・アルバムとしては初めて、全米トップ40入りを逃した[4]。シングル「夏のヴァイオレンス」はBillboard Hot 100で64位に達した[4]

    オランダのアルバム・チャートでは37位に達し、『セブン・アンド・ザ・ラグド・タイガー』(1983年)以降のスタジオ・アルバムとしては初めて、同国でトップ20入りを逃した[3]。また、デビュー当時よりデュラン・デュランの人気が高かったニュージーランドのアルバム・チャートでは、彼らのスタジオ・アルバムとしては初めて、トップ50圏内にも入らない結果となった[9]

    評価・影響

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    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中1.5点を付け「ディスコからギター・ロック、更にモータウンフィリー・ソウル、ニュー・ウェイヴの要素も加味され、何でもありとなっている。もし楽曲に恵まれていれば、こうした多様なスタイルが生かされたのだろうが、このレコードには、彼らの傑作に匹敵する曲はない」と評している[10]。また、David Medskerは2010年、「良く言ってもソングライティングの焦点が絞られておらず、悪く言えば"First Impression"はザ・ザの"Infected"の魂なきパクリで、"Hothead"のヴァースは彼ら自身の代表曲の一つ"Skin Trade"のパクリである」と批判する一方、「シリアス」に関しては「彼らの特に不当評価された曲の一つ」、バラードの「マイ・アンタークティカ」に関しては「もう一つの聴き所」と評価している[5]

    オランダのDJフェリー・コーステンは、2006年発表のシングル曲「Fire」で本作収録曲「シリアス」を引用しており[11]サイモン・ル・ボンは、同作のためにボーカル・パートを新録音した[12]

    収録曲

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    全曲ともデュラン・デュラン作。

    1. 夏のヴァイオレンス – "Violence of Summer (Love's Taking Over)" – 4:22
    2. リバティ – "Liberty" – 5:01
    3. ホットヘッド – "Hothead" – 3:31
    4. シリアス – "Serious" – 4:21
    5. オール・アロング・ザ・ウォーター – "All Along the Water" – 3:51
    6. マイ・アンタークティカ – "My Antarctica" – 5:01
    7. ファースト・インプレッション – "First Impression" – 5:29
    8. リード・マイ・リップス – "Read My Lips" – 4:30
    9. キャン・ユー・ディール・ウィズ・イット – "Can You Deal with It" – 3:47
    10. ヴェニスの愛 – "Venice Drowning" – 5:13
    11. ダウンタウン – "Downtown" – 5:22

    参加ミュージシャン

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    アディショナル・ミュージシャン

    脚注

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    1. ^ a b Duran Duran | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    2. ^ Duran Duran - Liberty - hitparade.ch
    3. ^ a b Duran Duran - Liberty - dutchcharts.nl
    4. ^ a b c Duran Duran - Awards”. AllMusic. 2016年1月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月5日閲覧。
    5. ^ a b c d e Medsker, David (2010年8月16日). “Popdose Flashback '90: Duran Duran, "Liberty"”. Popdose. 2022年6月5日閲覧。
    6. ^ Greene, Andy (2020年12月8日). “Drummer Sterling Campbell on His Years With David Bowie, Duran Duran, and Soul Asylum”. Rolling Stone. 2022年6月5日閲覧。
    7. ^ 『アーカイヴ・シリーズVol.8 デュラン・デュラン』シンコー・ミュージック、2003年8月31日、179頁。ISBN 4-401-61821-1 
    8. ^ Duran Duran | full Official Chart History | Official Charts Company
    9. ^ charts.nz - Discography Duran Duran
    10. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Duran Duran Liberty Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年6月5日閲覧。
    11. ^ Simon Le Bon gets The Ferry Corsten Remix Treatment”. duranduran.com (2006年1月9日). 2022年6月5日閲覧。
    12. ^ Brandle, Lars (2018年1月22日). “10 Essential Duran Duran Deep Cuts”. Billboard. 2022年6月5日閲覧。

    外部リンク

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