2016年リオデジャネイロオリンピックの体操競技
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2016年リオデジャネイロオリンピックの体操競技(2016ねんリオデジャネイロオリンピックのたいそうきょうぎ)は国際体操連盟(FIG)管轄の下で2016年8月にブラジルのリオデジャネイロで開催されたオリンピックの体操である。体操の体操競技[1]、新体操[2]、トランポリン[3]が実施された。
出場選手
[編集]出場資格は、前年に実施された各競技の世界選手権(2015年世界体操競技選手権(グラスゴー)、2015年世界新体操選手権(シュトゥットガルト)、2015年世界トランポリン競技選手権(オーデンセ))と2016年4月に実施されたオリンピックテスト大会(リオデジャネイロ)の結果により与えられた[4][5][6]。
日本勢は体操競技では世界選手権の成績により男女とも団体戦・個人戦(5名ずつ)を、新体操では世界選手権の成績により団体戦(5名)と個人戦1名の出場資格を、トランポリンでは世界選手権で男子2名、オリンピックテスト大会で女子1名の出場資格をそれぞれ獲得した。
大会スケジュール
[編集]大会会場はいずれもリオ・オリンピック・アリーナ。開催はいずれも8月で、7日から16日(12・13日除く)は体操競技、12・13日はトランポリン、19日から21日までは新体操[1][2][3]。日付はブラジル時間。
- 6日:体操男子個人・団体予選
- 7日:体操女子個人・団体予選
- 8日:体操男子団体決勝
- 9日:体操女子団体決勝
- 10日:体操男子個人総合決勝
- 11日:体操女子個人総合決勝
- 12日:トランポリン男子予選・決勝
- 13日:トランポリン女子予選・決勝
- 14-16日:体操種目別決勝
- 17日:GALA GYMNASTICS(エキシビション)[7]
- 19日:新体操個人予選
- 20日:新体操個人決勝・団体予選
- 21日:新体操団体決勝
競技結果
[編集]体操競技
[編集]男子
[編集]団体総合では日本が3大会ぶりに金メダルを獲得し、個人総合では内村航平が同種目では加藤沢男以来のオリンピック連覇を達成した[8]。跳馬で銅メダルを獲得した白井健三は同種目で32年ぶりの日本人メダリストとなった。
種目 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
団体総合 詳細 |
日本 (JPN) 内村航平 加藤凌平 田中佑典 山室光史 白井健三 |
ロシア (RUS) デニス・アブリャジン ダヴィド・ベルヤフスキー イヴァン・ストレトヴィッチ ニコライ・ククセンコフ ニキータ・ナゴルニ |
中国 (CHN) 鄧書弟 林超攀 劉洋 尤浩 張成龍 |
個人総合 詳細 |
内村航平 日本 (JPN) |
オレグ・ベルニャエフ ウクライナ (UKR) |
マックス・ウィットロック イギリス (GBR) |
ゆか | マックス・ウィットロック イギリス (GBR) |
ディエゴ・イポリト ブラジル (BRA) |
アルトゥール・オヤカワ・マリアノ ブラジル (BRA) |
あん馬 | マックス・ウィットロック イギリス (GBR) |
ルイス・スミス イギリス (GBR) |
アレクサンダー・ナドア アメリカ合衆国 (USA) |
つり輪 | エレフテリオス・ペトロニアス ギリシャ (GRE) |
アルトゥール・ザネッティ ブラジル (BRA) |
デニス・アブリャジン ロシア (RUS) |
跳馬 | リ・セグァン 北朝鮮 (PRK) |
デニス・アブリャジン ロシア (RUS) |
白井健三 日本 (JPN) |
平行棒 | オレグ・ベルニャエフ ウクライナ (UKR) |
ダネル・レイヴァ アメリカ合衆国 (USA) |
ダビド・ベルヤフスキー ロシア (RUS) |
鉄棒 | ファビアン・ハンビューヘン ドイツ (GER) |
ダネル・レイヴァ アメリカ合衆国 (USA) |
ナイル・ウィルソン イギリス (GBR) |
女子
[編集]団体総合の日本は1968年大会以来の4位となり、1964年大会(銅メダル)以来のメダル獲得にあと一歩と迫った。
種目 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
団体総合詳細 | アメリカ合衆国 (USA) シモーネ・バイルズ ガブリエル・ダグラス ローレン・ヘルナンデス マディソン・コシアン アレクサンドラ・レイズマン |
ロシア (RUS) アンジェリーナ・メルニコア アリーヤ・ムスタフィナ マリア・パセカ ダリア・スピリドノワ セダ・トゥトハラン |
中国 (CHN) 范憶琳 毛芸 商春松 譚佳薪 王姸 |
個人総合 詳細 |
シモーネ・バイルズ アメリカ合衆国 (USA) |
アレクサンドラ・レイズマン アメリカ合衆国 (USA) |
アリーヤ・ムスタフィナ ロシア (RUS) |
跳馬詳細 | シモーネ・バイルズ アメリカ合衆国 (USA) |
マリア・パセカ ロシア (RUS) |
ジウリア・シュタイングルーバー スイス (SUI) |
段違い平行棒詳細 | アリーヤ・ムスタフィナ ロシア (RUS) |
マディソン・コシアン アメリカ合衆国 (USA) |
ゾフィー・シェダー ドイツ (GER) |
平均台詳細 | サネ・ウェイファース オランダ (NED) |
ローレン・ヘルナンデス アメリカ合衆国 (USA) |
シモーネ・バイルズ アメリカ合衆国 (USA) |
ゆか詳細 | シモーネ・バイルズ アメリカ合衆国 (USA) |
アレクサンドラ・レイズマン アメリカ合衆国 (USA) |
エイミー・ティンクラー イギリス (GBR) |
新体操
[編集]種目 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
団体 | ロシア (RUS) ベラ・ビリュコワ アナスタシア・ブリズニュク アナスタシア・マクシモワ アナスタシア・タタレワ マリア・トルカチョワ |
スペイン (ESP) サンドラ・アギラール アルテミ・ガヴェソ エレーナ・ロペス ルルデス・モエダーノ アレハンドラ・ケレーダ |
ブルガリア (BUL) レネタ・カムベロバ リュボミラ・カザノヴァ ミハエラ・マエフスカ ツヴェテリーナ・ナイデノヴァ クリスティアーナ・トドロヴァ |
個人総合 | マルガリータ・マムン ロシア (RUS) |
ヤナ・クドリャフツェワ ロシア (RUS) |
アンナ・リザディノワ ウクライナ (UKR) |
トランポリン
[編集]種目 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
男子個人 | ウラジスラウ・ハンチャロウ ベラルーシ (BLR) |
董棟 中国 (CHN) |
高磊 中国 (CHN) |
女子個人 | ロザンナ・マクレナン カナダ (CAN) |
ブライオニー・ページ イギリス (GBR) |
李丹 中国 (CHN) |
国・地域別のメダル獲得数
[編集]順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | アメリカ合衆国 (USA) | 4 | 6 | 2 | 12 |
2 | ロシア (RUS) | 3 | 5 | 3 | 11 |
3 | イギリス (GBR) | 2 | 2 | 3 | 7 |
4 | 日本 (JPN) | 2 | 0 | 1 | 3 |
5 | ウクライナ (UKR) | 1 | 1 | 1 | 3 |
6 | ドイツ (GER) | 1 | 0 | 1 | 2 |
7 | ベラルーシ (BLR) | 1 | 0 | 0 | 1 |
カナダ (CAN) | 1 | 0 | 0 | 1 | |
ギリシャ (GRE) | 1 | 0 | 0 | 1 | |
オランダ (NED) | 1 | 0 | 0 | 1 | |
北朝鮮 (PRK) | 1 | 0 | 0 | 1 | |
12 | ブラジル (BRA)(開催国) | 0 | 2 | 1 | 3 |
13 | 中国 (CHN) | 0 | 1 | 4 | 5 |
14 | スペイン (ESP) | 0 | 1 | 0 | 1 |
15 | ブルガリア (BUL) | 0 | 0 | 1 | 1 |
スイス (SUI) | 0 | 0 | 1 | 1 | |
合計 | 18 | 18 | 18 | 54 |
脚注
[編集]- ^ a b “Olympic Artistic Gymnastics - Rio 2016 Summer Olympics”. web.archive.org (2016年8月26日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ a b “Olympic Rhythmic Gymnastics - Rio 2016 Summer Olympics”. web.archive.org (2016年8月26日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ a b “Olympic Trampoline Gymnastics - Rio 2016 Summer Olympics”. web.archive.org (2016年8月26日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “QUALIFICATION SYSTEM – GAMES OF THE XXXI OLYMPIAD – RIO 2016 Artistic Gymnastics”. web.archive.org (2016年5月8日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “QUALIFICATION SYSTEM – GAMES OF THE XXI OLYMPIAD – RIO 2016 Rhythmic Gymnastics”. web.archive.org (2016年8月6日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “QUALIFICATION SYSTEM – GAMES OF THE XXXI OLYMPIAD – RIO 2016 Trampoline”. web.archive.org (2016年3月5日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “Rio 2016 Olympic Games TICKETING GUIDE(41ページ)”. web.archive.org (2016年8月4日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “内村 鉄棒で奇跡の逆転!史上4人目の2連覇で団体との2冠達成”. www.sponichi.co.jp. 2021年2月14日閲覧。