ラヴ・クライ
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『ラヴ・クライ』 | ||||
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アルバート・アイラー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1967年8月31日(#1 - #6)、1968年2月13日(#7 - #8) ニューヨーク キャピトル・スタジオ[1] | |||
ジャンル | フリー・ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | インパルス!レコード | |||
プロデュース | ボブ・シール | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
アルバート・アイラー アルバム 年表 | ||||
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『ラヴ・クライ』(Love Cry)は、アメリカ合衆国のジャズ・サクソフォーン奏者、アルバート・アイラーが1968年に発表したスタジオ・アルバム。
解説
[編集]タイトル曲は、本作の録音に先がけて、ジョン・コルトレーンの葬儀で演奏された[3]。収録曲のうち2曲は過去のアルバムで発表された曲の再演で、「ゴースツ」は『スピリチュアル・ユニティ』(1964年録音)、「ベルズ」は『ベルズ』(1965年録音)からの曲である。アイラーの弟ドナルド・アイラーは、インパルス!レコードの判断により、本作を最後にアイラーのグループから解雇された[2]。
評価
[編集]アル・キャンベルはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け、「初期にESPディスクで録音した作品と比べると、音楽的にはトーンダウンしているが、決して商業主義に走ったわけではない」「『ラヴ・クライ』は、アイラーの妥協なき音楽的自由度と、童謡やブラスバンドのマーチからの影響との融合が傑出している」と評している[2]。また、2021年にはジャズワイズにより「アルバート・アイラーの必聴アルバム10選」の一つに挙げられ「ジョン・コルトレーンの『オム』、アーチー・シェップの『ザ・マジック・オブ・ジュジュ』と並ぶ、最も強力な前衛アシッド・ジャズ」と評されている[4]。
収録曲
[編集]全曲ともアルバート・アイラー作曲。
- ラヴ・クライ - "Love Cry" - 3:56
- ゴースツ - "Ghosts" - 2:48
- オメガ - "Omega" - 3:16
- ダンシング・フラワーズ - "Dancing Flowers" - 2:22
- ベルズ - "Bells" - 3:09
- ラヴ・フラワー - "Love Flower" - 3:32
- ザイオン・ヒル - "Zion Hill" - 6:08
- ユニヴァーサル・インディアンズ - "Universal Indians" - 9:46
参加ミュージシャン
[編集]- アルバート・アイラー – テナー・サクソフォーン、ボイス
- ドナルド・アイラー - トランペット(on #1, #2, #3, #5, #8)
- アラン・シルヴァ - ベース
- ミルフォード・グレイヴス - ドラムス
- カール・コブス - ハープシコード(on #3, #4, #6, #7)
脚注
[編集]- ^ “Albert Ayler Discography”. Jazz Discography Project. 2024年1月2日閲覧。
- ^ a b c “Albert Ayler - Love Cry Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2024年1月2日閲覧。
- ^ Pouncey, Edwin. “Albert Ayler: Love Cry/The Last Album”. Jazzwise. 2024年1月2日閲覧。
- ^ “Albert Ayler: 10 Essential Albums”. Jazzwise (2021年10月19日). 2024年1月2日閲覧。