ランドサット1号
ランドサット1号 | |
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ランドサット1号 | |
所属 | NASA |
国際標識番号 | 1972-058A |
カタログ番号 | 06126 |
状態 | 運用終了 |
目的 | 農業、地質、森林、地域計画、教育、地図作成など陸域の中分解能データを収集 |
観測対象 | 地球 |
打上げ場所 |
ヴァンデンバーグ空軍基地 第2発射施設 |
打上げ機 | デルタ900 |
打上げ日時 | 1972年7月23日 |
軌道投入日 | 1972年7月23日 |
物理的特長 | |
質量 | 959 kg[1] |
発生電力 | 550 W[1] |
軌道要素 | |
周回対象 | 地球 |
軌道 | 地球周回軌道 |
近点高度 (hp) | 902km |
遠点高度 (ha) | 917km |
軌道傾斜角 (i) | 99.09° |
軌道周期 (P) | 117.04分 |
回帰日数 | 18日 |
観測機器 | |
MSS | マルチスペクトル走査放射計 |
RBV | リターンビームビジコンカメラ |
ランドサット1号(英語: Landsat 1)はアメリカ合衆国の地球観測衛星。ランドサット計画の初号機であり、元々は地球資源技術衛星("英語: Earth Resources Technology Satellite" 略称:ERTS)とされていた。 ニンバス4の近代化版であり、1972年7月23日にヴァンデンバーグ空軍基地からデルタ900で打ち上げられた[2]。農業、森林資源、地質、鉱物資源、水、水資源、地理、地図作成、環境汚染、海洋学、海洋資源、気象現象などの幅広い分野に関する情報を収集するのための地上観測プラットフォームとして安定して利用できるように近極軌道をとっている。
これらの目標を達成するために、可視光、近赤外線画像撮影用の3台のリターンビームビジコンカメラ(RBV)、放射測定画像用の4チャンネルマルチスペクトルスキャナー(MSS)、各個地上局を中継して中央収集局にデータを蓄積するデータ収集システムなどが搭載された。
また、2機の広帯域ビデオテープレコーダを搭載しておりスキャナかカメラのデータを30分まで保存可能で、宇宙機のセンサーにニアグローバルなカバー能力を与えていた。
またフロンガス推進システムと複合された地平線走査装置、太陽センサー、コマンドアンテナからなる改良型の姿勢制御システムによって三軸のいずれも±0.7度で姿勢維持が可能だった。段取り、高度、センサーパフォーマンスデータのための通信には154.2MHzと2106.4MHzで運用されるコマンドサブシステムやPCM狭帯域のテレメトリーサブシステムが含まれた。3台のRBVカメラシステムはリアルタイムとテープレコーダーの両方のモードで2265.5MHzで通信しており、このときMSSからの情報は2229.5MHzからの20MHzの無線周波数帯域に拘束された
1976年、ランドサット1号はカナダ東海岸の20km沖に小さな無人島を発見し、この島はこのことに因んで衛星の名をとってランドサット島と名づけられた[3]
軌道平面の累積歳差によってほぼ一日中の太陽光へ曝露され、宇宙機が過加熱となったため、1978年1月6日に観測が打ち切られた。
注釈
[編集]- ^ a b アメリカ合衆国航空宇宙局 1977, p. 449.
- ^ “Chronology of Thor-Delta Development and Operations”. NASA. 2013年8月15日閲覧。
- ^ “Landsat Island”. NASA (2006年4月19日). 2012年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月29日閲覧。
参考文献
[編集]- アメリカ合衆国航空宇宙局 著、竹内均 訳『世界 - 人工衛星写真集』朝倉書店、1977年12月15日。ISBN 4-254-10002-7。