ライナ・カバイヴァンスカ
ライナ・カバイヴァンスカ Райна Кабаиванска | |
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肖像(2015年) | |
基本情報 | |
出生名 | Raina Jakimowa |
生誕 | 1934年12月15日(90歳) ブルガリア王国 ブルガス州ブルガス |
出身地 | ブルガリア |
学歴 | ソフィア音楽院 |
ジャンル | オペラ |
職業 | 歌手 |
活動期間 | 1957年 - |
公式サイト | Raina Kabaivanska - The Official Site |
ライナ・カバイヴァンスカ(Райна Кабаиванска、ラテン文字転写:Rajna Kabaivanska, 1934年12月15日 -)はブルガリアの歌手(ソプラノ)。ソプラノの中でも「スピント・ソプラノ」の性質を持ち、ヴェルディやプッチーニ作品での歌唱においては、同じ世代のソプラノの中でもトップクラスの資質を持つ。
来歴
[編集]ライナ・カバイヴァンスカ、旧姓ライナ・ヤキノヴァは1934年12月15日、ブルガリアのブルガス生まれ。父は作家で獣医師、ブルガリア国営旅行会社「バルカン・ツーリスト」経営者、母は物理学教授であった[1][2]。間もなくソフィアに移り、同地で音楽に親しみ始める[1]。ソフィア音楽院に入学後、カバイヴァンスカは労働者のための芸術集団に加入し、ソプラノとメゾソプラノのためのアリアをいくつか歌うようになる[1]。やがて、声域がメゾソプラノよりソプラノに適していると分かると、以降はソプラノ一本に専念した[3]。ソフィア国立歌劇場付属合唱団でも団員として舞台を踏み、1957年にはチャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』のタチアナ役でソリストのデビューを果たすと、ヴェルディ『仮面舞踏会』の最終場にも出演した[1]。このソフィア音楽院時代、当時のブルガリア国内で聴取が禁じられていた外国放送を、カバイヴァンスカは友人とともにひそかに聞き、そこでマリア・カラスの歌声に惹かれるようになる[3]。
翌1958年、カバイヴァンスカはブルガリア政府の奨学金を得てイタリアに留学。2011年の自身の回想によると留学先は当初、別の国だったようだが、カラスへの憧れからイタリアに変更してもらったという[3]。ミラノとヴェルチェッリにてツィータ・フマガッリ・リーヴァに師事してさらなる研さんに励む。1959年、カバイヴァンスカはプッチーニ『外套』のジョルジェッタ役でイタリア・デビューを果たした。2年後の1961年には、ファーノでレオンカヴァッロ『道化師』のネッダ役を演じ、イタリア国内の評判を決定づけると、同じ年に指揮者アントニーノ・ヴォットーやジャナンドレア・ガヴァッツェーニの推薦によりベッリーニ『テンダのベアトリーチェ』のアグネス役でスカラ座の初舞台を迎え、後者では共演したジョーン・サザーランドのスタイルと逆の「適切な」歌唱で公演を務めた[1]。
1962年、カバイヴァンスカはイタリア国外に進出し、メトロポリタン歌劇場(メト)にはカルロ・ベルゴンツィと共演した『道化師』のネッダ役で、コヴェント・ガーデンにはゲオルク・ショルティ指揮、マリオ・デル=モナコとティート・ゴッビ出演のヴェルディ『オテロ』デズデーモナ役でそれぞれデビュー[1]。1961年から1968年にわたり、アメリカにおける往年の大ソプラノで当時すでにボルチモアに引退していたローザ・ポンセルに歌唱技術などの教えを乞うと、ヴェルディの『運命の力』レオノーラ役と『イル・トロヴァトーレ』のレオノーラ役、プッチーニ『蝶々夫人』の蝶々さん役を演じる際に指導の賜物を発揮した[1][4]。
以降、カバイヴァンスカはボリショイ劇場、テアトロ・コロン、ウィーン国立歌劇場、ハンガリー国立歌劇場など世界の主要歌劇場を席巻する。1973年にはカラスの演出によるヴェルディ『シチリアの晩鐘』が再建なったトリノのテアトロ・レージョにかけられ、カバイヴァンスカはエレナ役で出演するに至った。
同年9月にはNHKの招聘により日本を訪れ、NHKイタリア歌劇団の第7回公演(NHKホール)にて、オリヴィエロ・デ・ファブリティース指揮の『トスカ』で表題役を歌った。その公演はフラヴィアーノ・ラボー(カヴァラドッシ)、ジャンピエロ・マストロメイ(スカルピア)と共演したが、ラボーが短躯ゆえに一苦労しており、イタリア歌劇団に関わった元NHKチーフディレクターの武石英夫によれば、ラボーのために特注のシークレットシューズを作ったものの、それを履いたところでカバイヴァンスカの髪の毛を除いた額の高さにしか届かなかったという[5]。
2年後の1975年にはパリ・オペラ座に『イル・トロヴァトーレ』レオノーラ役でデビューし、1978年からはヘルベルト・フォン・カラヤンの知遇を得てウィーンで『イル・トロヴァトーレ』公演に出演したほか、1981年と1982年のザルツブルク音楽祭でもカラヤン指揮のヴェルディ『ファルスタッフ』でアリーチェ・フォード役を務めた[1]。
歌手活動のかたわらで、カバイヴァンスカはシエナのキジアーナ音楽院で教鞭をとり、1992年からはトリノでマスター・クラスを開始している[1]。また世界各地の権威ある国際コンクールの審査員を務めてきた。2007年9月8日にモデナの大聖堂で行われたルチアーノ・パヴァロッティの葬儀に際しては、『オテロ』から「アヴェ・マリア」を歌った[6]。新しいレパートリーの開拓も惜しまず、レハールの『メリー・ウィドウ』、ヤナーチェクの『イェヌーファ』、ヴァイルの『闇の女』など、20世紀に作られたオペラも手掛けている[1]。2002年には新ブルガリア大学(NBU)内に設立した「ライナ・カバイヴァンスカ財団」に名を冠され、ブルガリアの才能ある若い芸術家への支援を目指している[7]。
2011年5月、ソフィアのマスコミのインタビューに応じたカバイヴァンスカは、「デビューから54年経った今でも、イタリアはおろか世界の舞台を席巻したとは思っていない」と述べ、またイタリアに留学したまま外地に居ついた点には「当時の政権に公然と反対することは不可能で、家族は人質にされたも同然の状態であった」として、カバイヴァンスカ自身も何度か個人的に脅迫を受けたと明かした[1]。
2009年9月にソフィアと故郷ブルガスでソフィア・フィルハーモニー管弦楽団とのガラ・コンサートに出演した[8]あとは、公的なコンサート出演は公表されていないが[注釈 1]、マスタークラスの受講生に交じって、飛び入りで2012年のガラ・コンサートに出演している[9]。
主なディスコグラフィ・フィルモグラフィ
[編集]カバイヴァンスカが出演した録音は71件が知られている。
通番 | 作曲家 | 配役名 | 劇場 | 指揮者 | 備考 |
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01 | V・ベッリーニ | BEATRICE DI TENDA | スカラ座 | アントニーノ・ヴォットー | 1961 (LI)* |
02 | ベルリオーズ | BENVENUTO CELLINI | Teatro di San Carlo di Napoli | フェルナンド・プレヴィターリ | 1967 (LI)* |
03 | ボーイト | MEFISTOFELE | スカラ座 | ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ | 1964 (LI)* |
04 | ブリテン | TURN OF THE SCREW (THE) | Teatro Regio di Torino | Campanella Bruno | 1995 (LI)** |
05 | フランチェスコ・チレア | ADRIANA LECOUVREUR | Teatro Comunale di Firenze | G・ガヴァッツェーニ | 1981 (LI)* |
06 | チレア | ADRIANA LECOUVREUR | Bulgarian Television and Radio Symphony Orchestra | Arena, Maurizio | 1985 (LI)* |
07 | チレア | ADRIANA LECOUVREUR | Teatro La Fenice di Venezia | Oren Daniel | 1991 (LI)** |
08 | ガエターノ・ドニゼッティ | FAUSTA | Teatro dell'Opera di Roma | Oren Daniel | 1981 (LI)* |
09 | ドニゼッティ | ROBERTO DEVEREUX | Teatro dell'Opera di Roma | Rudel Julius | 1988 (LI)* |
10 | ウンベルト・ジョルダーノ | ANDREA CHÉNIER | Teatro Communale di Genova | Peloso Paolo | 1972 (LI)* |
11 | ルッジェーロ・レオンカヴァッロ | PAGLIACCI | Metropolitan Opera | Cleva Fausto | 1962 (LI)* |
12 | レオンカヴァッロ | PAGLIACCI | スカラ座 | カラヤン、ヘルベルト・フォン | 1968 (FI)** |
13 | レオンカヴァッロ | PAGLIACCI | Metropolitan Opera | Adler Kurt | 1970?(LI)* |
14 | ジュール・マスネ | MANON | Teatro dell'Opera di Roma | Oren Daniel | 1981 (LI)* |
15 | マスネ | タイス | Teatro Bellini di Catania | Fabritiis Oliviero De | 1969 (LI)* |
16 | フランシス・プーランク | VOIX HUMAINE (LA) | Teatro Massimo di Palermo | Reck Stefan Anton | 2000 (LC)* |
17 | プッチーニ | ボエーム (LA) | Teatro Colón (Buenos Aires) | Martini Juan Emilio | 1963 (LI)* |
18 | プッチーニ | 蝶々夫人 | Orchestra Filarmonica di Napoli | Rápalo Ugo | 1969 (STU)* |
19 | プッチーニ | 蝶々夫人 | Bulgarian Philharmonic Orchestra | Bellini Gabriele | 1982 (STU)* |
20 | プッチーニ | 蝶々夫人 | Verona Arena | Arena Maurizio | 1983 (LI)** |
21 | プッチーニ | 蝶々夫人 | Arena di Verona | Campori Angelo | 1997 (LI)* |
22 | プッチーニ | マノン・レスコー | Metropolitan Opera | Adler Kurt | 1966 (LI;12/3/66)* |
23 | プッチーニ | マノン・レスコー | Fort Worth Opera Orchestra | Kruger Rudolf | 1968 (LI)* |
24 | プッチーニ | マノン・レスコー | Verona Arena | Santi Nello | 1970 (LI;Kabaiwanska)* |
25 | プッチーニ | マノン・レスコー | Deutsche Oper Berlin | Maazel Lorin | 1971 (LI)* |
26 | プッチーニ | マノン・レスコー | Bulgarian TV and Radio Symphony Orchestra | Campori Angelo | 1984* |
27 | プッチーニ | SUOR ANGELICA | Teatro de la Zarzuela de Madrid | Alcántara Theo | 1993 (LI)*** |
28 | プッチーニ | TOSCA | NHK Symphony Orchestra | Fabritiis Oliviero De | 1973 (LI)*** |
29 | プッチーニ | TOSCA | スカラ座 | Molinari-Pradelli Francesco | 1974 (LI)* |
30 | プッチーニ | TOSCA | New Philharmonia Orchestra | Bartoletti Bruno | 1976 (FI)** |
31 | プッチーニ | TOSCA | Orchestra Stabile Emiglia-Romagna | Campori Angelo | 1976 (LI)* |
32 | プッチーニ | TOSCA | スカラ座 | Ozawa Seiji | 1980 (LI)** |
33 | プッチーニ | TOSCA | L'Opéra de Marseille | Boncompagni Elio | 1981 (LI)* |
34 | プッチーニ | TOSCA | Bulgarian Philharmonic | Bellini Gabriele | 1982 (STU)* |
35 | プッチーニ | TOSCA | Bayerische Staatsoper | Patanè Giuseppe | 1985 (LI)* |
36 | プッチーニ | TOSCA | Teatro dell'Opera di Roma | Oren Daniel | 1990 (LI)*** |
37 | プッチーニ | TURANDOT | Covent Garden | Downes Edward | 1963 (LI)* |
38 | ロッシーニ | GUILLAUME TELL [GUGLIELMO TELL] | Teatro Colón (Buenos Aires) | F・プレヴィターリ | 1966 (LI)* |
39 | チャイコフスキー | EUGENE ONEGIN | Metropolitan Opera | Tchakarov Emil | 1979 (LI)* |
40 | ヴェルディ | DON CARLOS [DON CARLO] | Philadelphia Lyric Opera Company | Guadagno Anton | 1966 (LI)* |
41 | ヴェルディ | DON CARLOS [DON CARLO] | San Antonio Symphony Orchestra | Alessandro Victor | 1968 (LI)* |
42 | ヴェルディ | DON CARLOS [DON CARLO] | Houston Grand Opera | Herbert Walter | 1969 (LI)* |
43 | ヴェルディ | DON CARLOS [DON CARLO] | Metropolitan Opera | Adler Kurt | 1970 (LI;14/2/70)* |
44 | ヴェルディ | DON CARLOS [DON CARLO] | Metropolitan Opera | Molinari-Pradelli Francesco | 1971 (LI)* |
45 | ヴェルディ | DON CARLOS [DON CARLO] | Bayerische Staatsoper | Molinari-Pradelli Francesco | 1977 (LE)* |
46 | ヴェルディ | ERNANI | スカラ座 | Votto Antonino | 1969 (LI)* |
47 | ヴェルディ | FALSTAFF | Teatro Colón (Buenos Aires) | F・プレヴィターリ | 1965 (LI)* |
48 | ヴェルディ | FALSTAFF | San Francisco Opera | Molinari-Pradelli Francesco | 1966 (LI)* |
49 | ヴェルディ | FALSTAFF | Wiener Philharmoniker | カラヤン、ヘルベルト・フォン | 1980 (STU)* |
50 | ヴェルディ | FALSTAFF | Wiener Philharmoniker | カラヤン、ヘルベルト・フォン | 1981 (LI)* |
51 | ヴェルディ | FALSTAFF | Wiener Philharmoniker | カラヤン、ヘルベルト・フォン | 1982** |
52 | ヴェルディ | FALSTAFF | Teatro di San Carlo di Napoli | Oren Daniel | 1985 (LI)*** |
53 | ヴェルディ | FORZA DEL DESTINO (LA) | Metropolitan Opera | Santi Nello | 1964 (LI)* |
54 | ヴェルディ | FORZA DEL DESTINO (LA) | Philharmonisches Staatsorchester Hamburg | Gregor Bohumil | 1971 (LI)* |
55 | ヴェルディ | OTELLO | Covent Garden | Solti Georg | 1962 (LI)* |
56 | ヴェルディ | OTELLO | Teatro Colón (Buenos Aires) | Klobucar Berislav | 1963 (LI)* |
57 | ヴェルディ | OTELLO | San Francisco Opera | Gregor Bohumil | 1970 (LI)* |
58 | ヴェルディ | OTELLO | Teatro Verdi di Trieste | Sanzogno Nino | 1975 (LI)* |
59 | ヴェルディ | SIMON BOCCANEGRA | スカラ座 | Abbado Claudio | 1976 (LE)* |
60 | ヴェルディ | SIMON BOCCANEGRA | スカラ座 | Abbado Claudio | 1976 (LI;Washington)* |
61 | ヴェルディ | TRAVIATA (LA) | Teatro Comunale di Bologna | Gatto Armando | 1974 (LI)* |
62 | ヴェルディ | TROVATORE (IL) | Berliner Staatskapelle | Bartoletti Bruno | 1975 (STU)* |
63 | ヴェルディ | TROVATORE (IL) | Wiener Staatsoper | カラヤン、ヘルベルト・フォン | 1978 (LI)*** |
64 | ヴェルディ | TROVATORE (IL) | Teatro Comunale dell'Opera di Genova | Rizzi Carlo | 1991 (LI)* |
65 | ヴェルディ | VÊPRES SICILIENNES [I VESPRI SICILIANI] (LES) | Teatro Regio di Torino | Vernizzi Fulvio | 1973 (LI)* |
66 | ワーグナー | RIENZI | スカラ座 | Scherchen Hermann | 1964 (LI)* |
67 | ヴァイル | LADY IN THE DARK | Teatro Massimo di Palermo | Mercurio Steven | 2001 (LI)** |
68 | ザンドナーイ | フランチェスカ・ダ・リミニ | Opera Orchestra of New York | Queler Eve | 1973 (LI)* |
69 | ザンドナーイ | フランチェスカ・ダ・リミニ | Arena di Verona | Arena Maurizio | 1980 (LI)* |
70 | ザンドナーイ | フランチェスカ・ダ・リミニ | Bulgarian Radio | Arena, Maurizio | 1987 (STU)* |
71 | ザンドナーイ | フランチェスカ・ダ・リミニ | Teatro Massimo di Palermo | Arena, Maurizio | 1995 (LI)** |
スタジオ録音
[編集]- プッチーニ『蝶々夫人』:ジーノ・タッデイ、ジャンニ・マッフェオ:ウーゴ・ラパロ指揮 :1969年:BASF 59-23 329 K(LP)[12]
- ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』:フランコ・ボニゾッリ、ヴィオリカ・コルテス:ブルーノ・バルトレッティ指揮:1975年:Arts Music 43045-2(CD、2004年)[14]。
- ヴェルディ『ファルスタッフ』:ジュゼッペ・タッデイ、フランシスコ・アライサ、ローランド・パネライ、ジャネット・ペリー、クリスタ・ルートヴィヒ:
- カラヤン指揮:1980年:DG 447 686-2(CD)[16]
ライヴ録音
[編集]- ベッリーニ『テンダのベアトリーチェ』:サザーランド、ディーノ・ドンディ:ヴォットー指揮:1961年スカラ座:Opera d'Oro OPD 1259(CD、2000年)[18]
- ヴェルディ『オテロ』:デル=モナコ、ゴッビ:ショルティ指揮):1962年コヴェント・ガーデン:Memories 4583/4584(CD)[19]
- ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』:プラシド・ドミンゴ、フィオレンツァ・コッソット、ピエロ・カプッチルリ:カラヤン指揮:1978年ウィーン国立歌劇場:RCA Red Seal 74321 61951-2(CD、1999年)/TDK DV-CLOPIT (DVD、2004年)[20]
- ヴェルディ『ファルスタッフ』:ジュゼッペ・タッデイ、アライサ、パネライ、ペリー:カラヤン指揮:1981年7月26日ザルツブルク音楽祭:Fachmann Fur Klassischer Musik FKM 5022/23(CD、2000年)[21]
- プッチーニ『トスカ』:パヴァロッティ、インクヴァル・ヴィクセル:ダニエル・オーレン指揮:1990年ローマ歌劇場:RCA Victor Red Seal 09026 61806-2(CD、1993年)[22]
- プーランク『人間の声』:シュテファン・アントン・レック指揮):2000年パレルモ:Fondazione Teatro Massimo FTM 001 (CD、2001)[23]
フィルモグラフィ
[編集]- プッチーニ『トスカ』:ラボー、マストロメイ:デ・ファブリティース指揮:1973年9月24日NHKホール(第7回NHKイタリア歌劇団公演):キングレコード KIBM-1050(DVD、2008年)[24]
- ヴァイル『闇の女』:ショーン・シムス、ジーノ・キュリコ:スティーヴン・マーキュリオ指揮:2001年パレルモ:House of Opera DVDCC 764(DVD、2005)[25]
褒章ほか
[編集]- イタリア共和国功労勲章グランデ・ウッフィチャーレ章 – 2000年12月7日
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 公式サイトの当該記事のその後の掲載内容は、マスタークラスの案内がメインである。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k 公式サイト 2013, Career
- ^ AIOL & ウンブリア音楽協会 2013
- ^ a b c Hristova & Novinite 2013
- ^ Rosa Ponselle: American Diva - Google ブックス p.291
- ^ 『クラシックジャーナル』 2008, pp. 77–78
- ^ “Thousands bid Pavarotti farewell [パヴァロッティと別れを惜しむ数万の弔問客]” (英語). BBC News. BBC. 2013年2月7日閲覧。
- ^ “Fund Raina Kabaivanska” (英語). Raina Kabaivanska. Raina Kabaivanska & NBU. 2013年2月7日閲覧。
- ^ “News - Raina Kabaivanska plans in September concerts in Sofia and Burgas [9月にソフィアとブルガスで演奏会を予定]” (英語). Raina Kabaivanska - The Official Site [公式サイト]. Raina Kabaivanska & NBU. 2013年2月7日閲覧。
- ^ “News - Master Class of Raina Kabaivanska 2012 [2012年マスタークラスの出講、R・カバイヴァンスカ]” (英語). Raina Kabaivanska - The Official Site. Raina Kabaivanska & NBU. 2013年2月7日閲覧。
- ^ “#22 Raina Kabaivanska:Madama Butterfly by Giacomo Puccini, performed in Italian There(原文ママ)” (en,it). Operadis Opera Discography. Brian Capon. 2013年2月7日閲覧。
- ^ a b c d “Recordings added to CLOR in November and December 2009”. Wayback Machine. opera-discography.org (2024年5月18日). 2024年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月9日閲覧。 “The recordings listed above were added to CLOR in November and December 2009 They are not all included in the mini-version of CLOR on the internet (OPERADIS). [上記の録音は、2009年11月と12月に CLOR に追加された。インターネット上の CLOR の縮小版(OPERADIS)には、全件を掲載するわけではない。]”
- ^ プッチーニ『蝶々夫人』の録音の典拠は以下による[10]。用語一覧=CLORに追加された録音の書誌情報(2009年11月・12月分)[11]。
- 指揮 | Ugo Rápalo | | 1969(STU)
- オーケストラ | Orchestra Filarmonica di Napoli
- 合唱団 | Coro dell'Accademia Corale Napoletana
- 出演者
- Cio Cio San | Raina Kabaivanska
- Pinkerton | Gino Taddei
- Sharpless | Gianni Maffeo
- Suzuki | Mirella Marcossi
- Kate Pinkerton | Anna Maria Borrelli
- Goro | Pier Francesco Poli
- Il principe Yamadori | Luigi Paolillo
- Lo zio Bonzo | Nicolai Stoilov
- Il commissario imperiale | Raffaele Passaro
- L'ufficiale del Registro | Rolando Esposito
- La madre di Cio Cio San | Fernanda Gambardella
- La zia | Rita Corinaldesi
- La cugina | Elisa Coppola
G・プッチーニ作『蝶々夫人』は以下の出版物を典拠とした。 - 指揮 | Ugo Rápalo | | 1969(STU)
- High Fidelity, December 1958, Vol.8 No.12 p.98;
- HARRIS p.165;
- Opera on Record p.605;
- CELLETTI p.605;
- MARINELLI p.397
- Opera on CD (1) p.108 (2) p.119 (3) p.134;
- L'Avant Scène Opéra, No.56 p.120, mise à jour juillet 2003;
- MET p.426;
- MET (VID) p.241;
- PENGUIN p.304;
- Stereophile, December 1990, p.201; April 1991, p.27 (letter);
- Opera on Video p.182;
- GIUDICI p.621 (2) p.1023;
- Classic CD, November 1997 p.56;
- Répertoire, No.113 mai 1998 p.87;
- American Record Guide, September/October 2000, Vol.63 No.5 pp.73-83.
- ^ “#37 Raina Kabaivanska:Il trovatore by Giuseppe Verdi performed in Italian” (英語). Operadis-opera-Discography: There are 71 recordings on file in which Raina Kabaivanska appears. Brian Capon. 2013年2月7日閲覧。
- ^ 1975年の公演『イル・トロヴァトーレ』出演記録は以下のとおり[13]。
- 指揮 | Bruno Bartoletti | 1975(STU)
- オーケストラ | Berliner Staatskapelle
- 合唱団 | Chor der Deutschen Staatsoper Berlin
- 出演者
- Manrico | Franco Bonisolli
- Azucena | Viorica Cortez
- Leonora | Raina Kabaivanska
- Conte di Luna | Giorgio Zancanaro
- Ferrando | Giancarlo Luccardi
- Ines | Gisela Pohl
- Ruiz | Johannes Bier
録音媒体
- レコード盤 | Fonoteam;
- Ariola Eurodisc 281689XFR {3LPS};
- Acanta 794 23.301 {2LPS}
コンパクトディスク;
- DA Music {2CDS};
- Acanta 43301 {2CDS};
- Arts Music 43045-2 {2CDS} (2004)ª
- ª(発行年は初版もしくは再販)
Il trovatore(ヴェルディ)の演奏は次の資料を典拠とする[11]。 - High Fidelity January 1960 Vol.10 No.1 p.49, October 1963 Vol.13 No.10 p.42;
- HARRIS p.296;
- Opera on Record p.225;
- CELLETTI p.1050;
- MARINELLI p.162;
- Opera on CD (1) p.50, (2) p.56, (3) p.62;
- L'Avant Scène Opéra No.60 p.100, Mise à jour Octobre 2003;
- MET p.596;
- MET (VID) p.371;
- PENGUIN p.507;
- GIUDICI p.920 (2) p.1487;
- Opéra International No.252 décembre 2000 p.16;
- Orpheus Juni 2001 S.53;
- CD Compact No.161 enero 2003 p.20
- 評論の掲載誌
- American Record Guide | September 1977 p.46
- Classical Express | Issue No.113 August 1999 p.3 [NL]
- Das Opernglas | Januar 1998 S.64 [ML]
- Ópera Actual (Barcelona) | No.80 mayo 2005 p.87 [PN]
- ^ “#47 Raina Kabaivanska:Falstaff by Giuseppe Verdi performed in Italian” (英語). Operadis-opera-Discography: There are 71 recordings on file in which Raina Kabaivanska appears. Brian Capon. 2013年2月7日閲覧。
- ^ ヴェルディ『ファルスタッフ』の演奏ならびに録音は以下の資料による[15]。
- 指揮 Herbert von Karajan | | 1980 (STU)
- オーケストラ | Wiener Philharmoniker
- 合唱団 | Wiener Staatsoper
- 出演者
- Falstaff | Giuseppe Taddei
- Fenton | Francisco Araiza
- Ford | Rolando Panerai
- Dr. Cajus | Piero De Palma
- Bardolfo | Heinz Zednik
- Pistola | Federico Davià
- Alice Ford | Raina Kabaivanska
- Nannetta | Janet Perry
- Meg Page | Trudeliese Schmidt
- Mistress Quickly | Christa Ludwig
- 録音媒体
- レコード盤; | Philips 6769 060 {3LPS} (1981)ª
- カセットテープ; | Philips 7654 060 (1981)ª
- コンパクトディスク; | Philips 412 263-2 {2CDS} (1984)ª;
- DG 447 686-2 {2CDS}
- ª(発行年は初版か再版)
ヴェルディ『ファルスタッフ』の録音は次の資料を典拠とする[11]。 - High Fidelity January 1960 Vol.10 No.1 p.101;
- Opera May 1970 p.389, August 1970 p.727, October 1970 p.982;
- HARRIS p.101;
- Opera on Record p.331;
- CELLETTI p.894;
- Opera on CD (1) p.60 (2) p.67 (3) p.75;
- L'Avant Scène Opéra No.87/88 p.146, miseà jour avril 2001;
- MET p.663;
- MET (VID) p.411;
- PENGUIN p.478;
- GIUDICI p.1042 (2) p.1682;
- Répertoire No.109 janvier 1998 p.18, pp.74-76;
- Opéra International No.256 avril 2001 pp.16-22;
- Orpheus Juli 2001 S.69;
- l'opera (milano) Anno XV N.155 ottobre-novembre 2001 p.117;
- グラモフォン賞 Issue 2002 p.52;
- Diapason No.556 mars 2008 p.66
- (The) Gramophone, February 1981 p.1121 [AB] | ; December 1984 p. [AB]
- Opera Quarterly*, Vol.5 Nos.2 & 3 Summer/Autumn 1987 pp.248-252 [WRM]
- 注記:この録音(1980年)の出演者は1982年撮影のビデオ、〈生演奏〉の録音(1981年)と同じ顔ぶれである。略語の一覧は、
- ^ “#1 Raina Kabaivanska:Beatrice di Tenda by Vincenzo Bellini performed in Italian” (英語). Operadis-opera-Discography. Brian Capon. 2013年2月7日閲覧。
- ^ ライナ・カバイヴァンスカが出演する録音は71件[17]。
- ^ “#2 Raina Kabaivanska” (英語). Operadis-opera-Discography. Brian Capon. 2013年2月7日閲覧。
- ^ “#43 Raina Kabaivanska” (英語). Operadis-opera-Discography. Brian Capon. 2013年2月7日閲覧。
- ^ “#49 Raina Kabaivanska” (英語). Operadis-opera-Discography. Brian Capon. 2013年2月7日閲覧。
- ^ “#63 Raina Kabaivanska” (英語). Operadis-opera-Discography. Brian Capon. 2013年2月7日閲覧。
- ^ “#70 Raina Kabaivanska” (英語). Operadis-opera-Discography. Brian Capon. 2013年2月7日閲覧。
- ^ 『クラシックジャーナル』 2008, p. 69
- ^ “#71 Raina Kabaivanska” (英語). Operadis-opera-Discography. Brian Capon. 2013年2月7日閲覧。
この録音の評論は以下の出版物に掲載された。
「CLORLINK.HTM」[11]を参照。
参考文献
[編集]ウェブサイト
[編集]- “Career” (英語). Raina Kabaivanska. Raina Kabaivanska & NBU. 2013年2月7日閲覧。
- “Raina Kabaivanska” (英語). allmusic. "Blue" Gene Tyranny / Rovi Corp. 2013年2月7日閲覧。
- Milena Hristova. “Bulgarian Opera Singer Raina Kabaivanska Italy Makes Me Feel Divine [カバイヴァンスカの歌声に無上の心地を味わう]” (英語). Novinite.com. Novinite com(Sofia News Agency). 2013年2月7日閲覧。
- “Master Class / Raina Kabaivanska (soprano)” (英語). Accademia Internazionale dell'Opera Lirica "G.Verdi" [国際オペラ・アカデミー]. Associazione Umbria Musica [ウンブリア音楽協会]. 2013年2月7日閲覧。
- Raina Kabaivanska - IMDb
印刷物
[編集]- NHK交響楽団 編『NHK交響楽団五十年史』NHK交響楽団、1977年。
- NHK交響楽団(編)「NHK交響楽団全演奏会記録 2」『Philharmony』第73巻第2号、NHK交響楽団、2001年。
- 中川右介(司会・構成)『クラシックジャーナル』第32巻、アルファベータ、2008年、57-81頁、ISBN 978-4-87198-742-4。