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ライトニングパール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ライトニングパール
欧字表記 Lightening Pearl
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2009年2月15日(15歳)
Marju
Jioconda
母の父 Rossini
生国 アイルランド
生産者 Castlemartin Stud & Skymarc Farm
馬主 Pearl Bloodstock
調教師 Ger Lyons
競走成績
生涯成績 7戦3勝
獲得賞金 £137,846
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ライトニングパール(欧字名:Lightening Pearl2009年2月15日 - )は、アイルランドで生産された競走馬繁殖牝馬

背景

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ライトニングパールはアイルランドのキャッスルマーティンスタッド英語版アンドスカイマークファーム[1]で生産された黒鹿毛の牝馬で額に小さな星と肢下部に白斑を持って生まれた[2]。 彼女の父であるマルジュ1991年セントジェームズパレスステークスを勝った後にダービーステークスを2着入線した後に種牡馬入りした。彼から生まれた競走馬には他にも ヴィヴァパタカソヴィエトソング英語版インディジェナスがいる[3]。ライトニングパールの母ジョコンダもリステッド競走であるシルケンギルダーステークス英語版2005年に勝つなど8戦2勝をする活躍を見せた[4]。ライトニングパールの4代母にはパトと言う牝馬がいてマイエマ英語版クラシッククリシェ英語版といった活躍馬を出している[5]。またライトニングパールの全弟に宝塚記念香港ヴァーズを優勝したサトノクラウンがいる[6]

2010年9月にゴフズ・オルビー・イヤーリング・セールに出品され、€125,000でファハド・ビン・アブドゥラ・アール=サーニーが所有するパール・ブラッドストック社[7]の代理人であるレッドヴァーズ氏に落札された[8]。その後ライトニングパールはミーズ県にいるGer Lyons調教師の下に預けられた。

戦績

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2歳 (2011年)

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ライトニングパールは2011年6月15日ネバン競馬場英語版で開かれた6ハロン未勝利戦でデビュー。 キーガン・レイサム騎乗で迎えたデビュー戦では16/1のオッズで8頭立ての2着に入る。鞍上にジョニー・ムルタを迎え、翌月の4日にロスコモン競馬場英語版で開かれた未勝利戦に出走。2番人気だったライトニングパールはこのレースを2着で1番人気だったカタマウントに2馬身差を付け勝利[9]し、晴れてグレード入りをする。8月7日に彼女にとって初めての重賞となるデビュタントステークスに鞍上に再びレイサムを迎え出走。メイビーとイエロー・ローズバッドに続く3着となった。その後騎手をムルタに戻し、ラウンドタワーステークス英語版に6/4オッズで出走。ライトニングパールは先行していたレディーパス卜レーヌを残り2ハロンの地点で捉え、2着のエクスペリエンスに5馬身の差を付け快勝[10]。レース後Lyonsは「彼女は前回素晴らしいレースを走って2着に入れなかったのは不運だったよ」とコメントした上で「あの日彼女はとても良い牝馬に負けたが、今年の牝馬は牡馬よりも良い仕上がりだと感じるよ。彼女は我々の期待に応えているよ」とした[11]

ライトニングパールはその後年内最後のレースとしてイングランドニューマーケット競馬場で開かれるG1のチェヴァリーパークステークスに出走する事になった。出走登録していなかったため彼女の馬主は追加登録料として£15,000を支払った[12]。レースでライトニングパールは先行するサジウァを最後の1/4マイルの地点で捉え、そのままリードを取り、2着のサンデータイムズに半馬身差を付け勝利した[13]。この勝利は馬主及び調教師に初めてのG1勝利をもたらした。主戦騎手のムルタは「最初から彼女はいい馬だと確信していました。彼女は未勝利戦をうまく勝ちましたし、多分6ハロン以上走らせたのが良かったのかもしれません。彼女は1マイル7ハロンの馬だと思っていましたが、彼女はこのレースを制しました」とコメントした[14]

3歳 (2012年)

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3歳になったライトニングパールは初戦として第199回1000ギニーステークスに出走する為ニューマーケットに戻ってきたが、レース途中で失速し13着に終わる。その後6月14日レパーズタウン競馬場で開かれたバリーオガンステークス英語版に出走。2番人気だったが9頭立てで6着に終わる[15]。翌日彼女の競走生活からの引退が発表され、調教師は「彼女はG1を勝った馬で、彼女に我々はこれ以上の事は求めません。彼女を調教した事を誇りに思い、産駒も同じくらい良い馬になる事に期待しています。彼女は今年はどうしても去年みたいな調子が出ませんでした。冬の時期に成長しなかった事を受け入れざるを得ませんでした」とコメントを残した[16]

繁殖成績

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アイルランドで繋養されていたが日本に繁殖牝馬として後に輸入されているが[17]2018年10月31日付けで英国へ輸出された[18]

馬名 誕生年 毛色 厩舎 馬主 戦績 供用 出典
初仔 Lightening Fast 2014年
→騸
鹿毛 Frankel G M Lyons Qatar Racing Limited 9戦2勝 [19]
2番仔 Lightening Quick 2015年 J P Murtagh 7戦2勝 [20]
3番仔 ライトニングパールの2016 2016年 不出走 [21]
4番仔 マテンロウディーバ 2017年 黒鹿毛 ディープインパクト 中内田充正栗東 寺田千代乃 14戦2勝 (繁殖牝馬) [22]
5番仔 ダノンティンパニー 2018年 鹿毛 保利幸作(園田
→中内田充正(栗東)
(株)ダノックス 10戦6勝 現役 [23]
6番仔 Rakurai 2019年 青鹿毛 John & Thady Gosden Qatar Racing Limited 2戦1勝 [24]
7番仔 Kaleidoscope 2021年 鹿毛 Kingman 1戦1勝
  • 2024年9月30日現在

血統表

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ライトニングパール血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ノーザンダンサー系
[§ 2]

Marju
1988 黒鹿毛
父の父
*ラストタイクーン
1983 黒鹿毛
*トライマイベスト Northern Dancer
Sex Appeal
Mill Princess Mill Reef
Irish Lass
父の母
Flame of Tara
1980 鹿毛
*アーテイアス Round Table
Stylish Pattern
Welsh Flame Welsh Pageant
Electric Flash

*ジョコンダII
2003 鹿毛
Rossini
1997 鹿毛
Miswaki Mr. Prospector
Hopespringseternal
Touch of Greatness Hero's Honor
Ivory Wand
母の母
La Joconde
1999 鹿毛
Vettori Machiavellian
Air Distingue
Lust Pursuit of Love
Pato
母系(F-No.) 20号族(FN:20-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 4×5
Mr. Prospector 4×5
Buckpasser 5×5
Sir Ivor 5×5
[§ 4]
出典
  1. ^ [25]
  2. ^ [26]
  3. ^ [25]
  4. ^ [25]


出典

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  1. ^ Skymarc Farm” (英語). NTRA. 2015年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月11日閲覧。
  2. ^ Lightening Pearl” (英語). 2023年3月11日閲覧。
  3. ^ Marju – Stud Record” (英語). Racing Post. 2023年3月11日閲覧。
  4. ^ Jioconda – Record By Race Type” (英語). Racing Post. 2023年3月11日閲覧。
  5. ^ Palmflower – Family 20-c” (英語). Thoroughbred Bloodlines. 2012年5月12日閲覧。
  6. ^ 【共同通信杯・血統値】種付け数減少中の父サトノクラウンためにも!初年度産駒タスティエーラが初タイトル狙う”. 東スポ競馬 (2023年2月8日). 2023年3月11日閲覧。 “父は宝塚記念、香港ヴァーズなど6つの重賞を制覇したサトノクラウン(父マルジュ)。その全姉となるライトニングパールは英GⅠチェヴァリーパークSを勝っており、現3歳世代が初年度産駒となる。”
  7. ^ Schweitzer, Mary (24 September 2011). “'Lightening' Strikes in Cheveley Park Stakes” (英語). The Blood-Horse. 2023年3月11日閲覧。
  8. ^ Goffs Orby Yearling Sale” (英語). Racing Post. 2015年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月11日閲覧。
  9. ^ Irish Stallions EBF Maiden result” (英語). Racing Post (4 July 2011). 2023年3月11日閲覧。
  10. ^ Round Tower Stakes result” (英語). Racing Post (28 August 2011). 2023年3月11日閲覧。
  11. ^ CURRAGH Lightening Pearl streaks to Group 3 win” (英語). Racing Post (28 August 2011). 22 December 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月11日閲覧。
  12. ^ Montgomery, Sue (2 November 2011). “Lightening Pearl is a real beauty for Lyons” (英語). The Independent. 14 June 2022時点のオリジナルよりアーカイブ2023年3月11日閲覧。
  13. ^ Cheveley Park Stakes result”. Racing Post (24 September 2011). 2023年3月11日閲覧。
  14. ^ Riley, Stuart (24 September 2011). “NEWMARKET Lightening Pearl wins first Group 1 for Lyons” (英語). Racing Post. 22 December 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月11日閲覧。
  15. ^ Ballyogan Stakes result” (英語). Racing Post (14 June 2012). 2023年3月12日閲覧。
  16. ^ O'Hehir, Tony (15 June 2012). “Lyons pays tribute to retired Lightening Pearl”. Racing Post. 22 December 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月12日閲覧。
  17. ^ 藤井正弘 (2022年7月6日). “サトノクラウン ルーキー最多123頭、血統面引き出し多く人気 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2023年3月11日閲覧。 “ライトニングパール(後に繁殖牝馬として輸入)”
  18. ^ 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル”. www.studbook.jp. 2023年3月15日閲覧。
  19. ^ Lightening Fast | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2023年3月11日閲覧。
  20. ^ Lightening Quick | Horse Profile & Form” (英語). At The Races. 2023年3月11日閲覧。
  21. ^ ライトニングパールの2016 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年3月11日閲覧。
  22. ^ マテンロウディーバ | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年3月11日閲覧。
  23. ^ ダノンティンパニー”. JBISサーチ. 2024年8月11日閲覧。
  24. ^ Rakurai | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2023年3月11日閲覧。
  25. ^ a b c 血統情報:5代血統表”. www.jbis.or.jp. JBISサーチ(JBIS-Search). 2023年3月12日閲覧。
  26. ^ 5代血統表”. db.netkeiba.com. 2023年3月12日閲覧。

外部リンク

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