ライアン・ヤーブロー

ライアン・ヤーブロー
*Ryan Yarbrough*
トロント・ブルージェイズ #35
	AAA級オマハ・ストームチェイサーズ時代; （2023年6月29日）
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	テキサス州オースティン
生年月日	1991年12月31日（32歳）
身長; 体重	6' 5" ＝約195.6 cm; 205 lb ＝約93 kg
選手情報
投球・打席	左投右打
ポジション	投手
プロ入り	2014年 MLBドラフト4巡目
初出場	2018年3月31日
年俸	$3,900,000（2024年）
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	オール・セインツ・アカデミー（英語版）; サンタフェ・カレッジ（英語版）; オールド・ドミニオン大学（英語版）; タンパベイ・レイズ (2018 - 2022); カンザスシティ・ロイヤルズ (2023); ロサンゼルス・ドジャース (2023 - 2024); トロント・ブルージェイズ(2024 - );
	この表について

ライアン・クリスチャン・ヤーブロー（Ryan Christian Yarbrough, 1991年 12月31日 - ）は、アメリカ合衆国テキサス州オースティン出身のプロ野球選手（投手）。左投右打。MLBのトロント・ブルージェイズ所属。愛称はヤービトロン（Yarbitron）^[1]。

経歴

プロ入り前

2013年のMLBドラフト20巡目（全体602位）でミルウォーキー・ブルワーズから指名されたが、この時は契約しなかった。

プロ入りとマリナーズ傘下時代

2014年のMLBドラフト4巡目（全体111位）でシアトル・マリナーズから指名され^[2]プロ入り。傘下のアパラチアンリーグのルーキー級プラスキ・マリナーズでプロデビューした後にA-級エバレット・アクアソックスへ昇格し、2球団合計で14試合（先発10試合）に登板して0勝1敗1セーブ、防御率1.27、58奪三振を記録した。

2015年はルーキー級アリゾナリーグ・マリナーズ、A級クリントン・ランバーキングス（英語版）、A+級ベーカーズフィールド・ブレイズ（英語版）でプレーし、3球団合計で22試合に先発登板して4勝8敗、防御率4.10、88奪三振を記録した。

2016年はAA級ジャクソン・ジェネラルズでプレーし、25試合に先発登板して12勝4敗、防御率2.95、99奪三振を記録した。

レイズ時代

2017年1月11日にドリュー・スマイリーとのトレードで、マレックス・スミス^{[注 1]}、カルロス・バルガス（英語版）と共にタンパベイ・レイズへ移籍した^[4]。

この年は傘下のAAA級ダーラム・ブルズでプレーし、26試合に先発登板して13勝6敗、防御率3.43、159奪三振を記録した。オフの11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした^[5]。

2018年は開幕25人枠入りし^[6]、3月31日のボストン・レッドソックス戦でメジャーデビュー^[7]。そのまま長いイニングも投げられる左のリリーフとしてメジャーに定着した。また、リリーフとしてだけでなく、本来リリーフの投手が先発するいわゆるブルペン・デーの「オープナー」としても起用されている。7月31日のロサンゼルス・エンゼルス戦では2桁勝利となる10勝目を挙げた^[8]。最終的に38試合（先発6試合）に登板して16勝6敗、防御率3.91、128奪三振を記録した。

2019年7月4日のボルチモア・オリオールズではオープナーのライン・スタネックが2回を抑えた後、3回から登板し、8回終了時まで完全試合を続けていたが、9回先頭のハンサー・アルベルトに安打を打たれて大記録を逃した^[9]。この年は28試合（先発14試合）に登板して11勝6敗、防御率4.13などを記録した。

2020年は11試合（先発9試合）に登板したが、1勝4敗と負け越した。

2021年の年俸として自身は1年310万ドルを求めたが、球団から提示された年俸は単年230万ドルであった。これを受けて2月13日に調停回避のための公聴会が開かれ、結果は球団側に軍配が上がり、1年230万ドルで契約更改した^[10]。シーズンでは5月7日にCOVID-19ワクチンの副作用で特例故障者リスト入りした^[11]。

2022年は20試合（先発9試合）に登板し、防御率4.50、3勝8敗という成績であった。オフの11月15日にDFAとなり^[12]、同月18日にノンテンダーFAとなった^[13]。

ロイヤルズ時代

2022年12月13日にカンザスシティ・ロイヤルズと300万ドルの1年契約を結んだ^[14]。

2023年5月7日のオークランド・アスレチックス戦ではライアン・ノダの放った打球が顔面を直撃し、負傷降板を余儀なくされた^[15]。翌日から15日間の故障者リスト入りとなり、のちに右目の周囲に複数の不全骨折が認められため、同月17日に60日間の故障者リストに移行された^[16] 。7月9日のクリーブランド・ガーディアンズ戦にて復帰を果たした^[17]。

ドジャース時代

2023年8月1日にデビン・マン、デリン・フィゲロアとのトレードで、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した^[18]。

2024年3月20日に開幕ロースター入りした^[19]。7月29日にアーメッド・ロザリオの加入に伴いDFAとなった^[20]。

ブルージェイズ時代

2024年7月30日にケビン・キアマイアーとのトレードで、トロント・ブルージェイズへ移籍した^[21]。

選手としての特徴

カッター、チェンジアップ、ツーシーム、カーブなど多彩な球種を投げる^[22]。

詳細情報

年度別投手成績

年度	球団	登板	先発	完投	勝利	敗戦	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
2018	TB	38	6	0	16	6	0	0	.727	628	147.1	140	18	50	6	8	128	1	0	70	64	3.91	1.29
2019		28	14	0	11	6	0	0	.647	563	141.2	121	15	20	2	9	117	0	1	69	65	4.13	1.00
2020		11	9	0	1	4	0	0	.200	234	55.2	54	5	12	1	7	44	2	0	22	22	3.56	1.19
2021		30	21	1	9	7	0	0	.563	653	155.0	163	25	27	2	9	117	1	1	96	88	5.11	1.23
2022		20	9	0	3	8	0	0	.273	355	80.0	88	12	22	0	11	61	3	0	44	40	4.50	1.38
2023	KC	14	7	0	4	5	0	1	.444	212	51.0	52	5	9	0	6	29	1	0	24	24	4.24	1.20
2023	LAD	11	2	0	4	2	2	0	.667	165	38.2	44	8	5	0	2	38	0	0	21	21	4.89	1.27
'23計		25	9	0	8	7	2	1	.533	377	89.2	96	13	14	0	8	67	1	0	45	45	4.52	1.23
2024		32	0	0	4	2	1	1	.667	281	67.1	52	9	25	3	7	39	0	0	29	28	3.74	1.14
2024	TOR	12	0	0	1	0	0	0	1.000	117	31.1	18	2	7	0	5	26	0	0	7	7	2.01	0.80
'24計	TOR	44	0	0	5	2	1	1	.714	398	98.2	70	11	32	3	12	65	0	0	36	35	3.19	1.03
MLB：7年		196	68	1	53	40	3	2	.570	3208	768.0	732	99	177	14	64	599	8	2	382	359	4.21	1.18

2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

年度	球団	投手（P）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2018	TB	38	6	16	0	2	1.000
2019		28	6	13	0	1	1.000
2020		11	2	8	0	0	1.000
2021		30	6	18	0	0	1.000
2022		20	2	9	2	1	.846
2023	KC	14	1	8	0	0	1.000
2023	LAD	11	5	5	0	1	1.000
'23計		25	6	13	0	1	1.000
2024		32	5	14	1	1	.950
2024	TOR	12	1	2	2	0	.600
'24計	TOR	44	6	16	3	1	.880
MLB		196	34	93	5	6	.962

2024年度シーズン終了時

背番号

48（2018年 - 2023年途中）
56（2023年途中 - 2024年途中）
35（2024年途中 - ）

脚注

注釈

^ 同日、ルイス・ゴハラ、トーマス・バロウズ（英語版）とのトレードで、シェイ・シモンズと共にアトランタ・ブレーブスから一旦マリナーズへ移籍している^[3]。

出典

^ Bill Chastain (2018年8月9日). “Rays' nicknames for Players' Weekend” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。
^ Adam Lewis (2014年6月6日). “Mariners dip into pitcher ranks in fourth round” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。
^ Bill Chastain (2017年1月11日). “Rays trade Smyly for Smith, 2 Minor Leaguers” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。
^ Greg Johns (2017年1月11日). “Mariners swing 2 trades to land Smyly” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。
^ Bill Chastain (2017年11月20日). “Honeywell, Bauers added to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。
^ Marc Topkin (2018年3月25日). “Rays to drop Hudson, Jennings; put Chirinos, Kittredge and Yarbrough on team” (英語). TBO.com. 2018年8月22日閲覧。
^ “Boston Red Sox at Tampa Bay Rays Box Score, March 31, 2018” (英語). Baseball-Reference.com. 2018年8月22日閲覧。
^ Rays beat Angels 10-6 despite Trout's 30th homer
^ “レイズ、史上初の完全試合逃す”. サンケイスポーツ (2019年7月15日). 2020年5月30日閲覧。
^ “Rays Win Arbitration Case With Ryan Yarbrough” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月14日閲覧。
^ Justice delos Santos (May 7, 2021). “Notes: McHugh's versatility; Yarbrough to IL” (英語). MLB.com. May 8, 2021閲覧。
^ “Rays add five players to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2022年11月16日閲覧。
^ “American League Non-Tenders: 11/18/22” (英語). MLB Trade Rumors (2022年11月19日). 2022年12月14日閲覧。
^ “Royals sign left-handed pitcher Ryan Yarbrough to one-year deal” (英語). MLB.com (2022年12月13日). 2022年12月14日閲覧。
^ “ロイヤルズ左腕ヤーブロー負傷降板、顔面に171キロのピッチャー返し　指揮官「恐ろしかった」”. 日刊スポーツ. (2023年5月8日) 2023年9月18日閲覧。
^ “Royals’ Ryan Yarbrough: Shifts to 60-day IL” (英語). cbssports.com. (2023年5月17日) 2023年5月28日閲覧。
^ “Royals' Ryan Yarbrough: Activated for Sunday start” (英語). cbssports.com (2023年7月9日). 2023年9月18日閲覧。
^ Rogers, Anne (2023年8月1日). “Dodgers add LHP Yarbrough to bolster staff” (英語). MLB.com. 2023年9月18日閲覧。
^ “Dodgers announce Seoul Series 26-man roster” (英語). MLB.com (March 20, 2024). March 21, 2024閲覧。
^ “Dodgers Acquire Amed Rosario” (英語). MLB Trade Rumors (2024年7月29日). 2024年7月31日閲覧。
^ “LA adds Flaherty, Kiermaier at Deadline: 'Everyone is excited'” (英語). MLB.com. 2024年7月31日閲覧。
^ “Ryan Yarbrough Pitching Stat Details”. Baseball Cube. 2018年8月22日閲覧。

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Ryan Yarbrough stats MiLB.com （英語）
Ryan Yarbrough (@RyanYarbrough2) - X（旧Twitter）
Ryan Yarbrough (@yarbro48) - Instagram

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[4] 同日、ルイス・ゴハラ、トーマス・バロウズ（英語版）とのトレードで、シェイ・シモンズと共にアトランタ・ブレーブスから一旦マリナーズへ移籍している^[3]。

[1] Bill Chastain (2018年8月9日). “Rays' nicknames for Players' Weekend” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。

[2] Adam Lewis (2014年6月6日). “Mariners dip into pitcher ranks in fourth round” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。

[3] Bill Chastain (2017年1月11日). “Rays trade Smyly for Smith, 2 Minor Leaguers” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。

[5] Greg Johns (2017年1月11日). “Mariners swing 2 trades to land Smyly” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。

[6] Bill Chastain (2017年11月20日). “Honeywell, Bauers added to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。

[7] Marc Topkin (2018年3月25日). “Rays to drop Hudson, Jennings; put Chirinos, Kittredge and Yarbrough on team” (英語). TBO.com. 2018年8月22日閲覧。

[8] “Boston Red Sox at Tampa Bay Rays Box Score, March 31, 2018” (英語). Baseball-Reference.com. 2018年8月22日閲覧。

[9] Rays beat Angels 10-6 despite Trout's 30th homer

[10] “レイズ、史上初の完全試合逃す”. サンケイスポーツ (2019年7月15日). 2020年5月30日閲覧。

[11] “Rays Win Arbitration Case With Ryan Yarbrough” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月14日閲覧。

[12] Justice delos Santos (May 7, 2021). “Notes: McHugh's versatility; Yarbrough to IL” (英語). MLB.com. May 8, 2021閲覧。

[13] “Rays add five players to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2022年11月16日閲覧。

[14] “American League Non-Tenders: 11/18/22” (英語). MLB Trade Rumors (2022年11月19日). 2022年12月14日閲覧。

[15] “Royals sign left-handed pitcher Ryan Yarbrough to one-year deal” (英語). MLB.com (2022年12月13日). 2022年12月14日閲覧。

[16] “ロイヤルズ左腕ヤーブロー負傷降板、顔面に171キロのピッチャー返し　指揮官「恐ろしかった」”. 日刊スポーツ. (2023年5月8日) 2023年9月18日閲覧。

[17] “Royals’ Ryan Yarbrough: Shifts to 60-day IL” (英語). cbssports.com. (2023年5月17日) 2023年5月28日閲覧。

[18] “Royals' Ryan Yarbrough: Activated for Sunday start” (英語). cbssports.com (2023年7月9日). 2023年9月18日閲覧。

[19] Rogers, Anne (2023年8月1日). “Dodgers add LHP Yarbrough to bolster staff” (英語). MLB.com. 2023年9月18日閲覧。

[20] “Dodgers announce Seoul Series 26-man roster” (英語). MLB.com (March 20, 2024). March 21, 2024閲覧。

[21] “Dodgers Acquire Amed Rosario” (英語). MLB Trade Rumors (2024年7月29日). 2024年7月31日閲覧。

[22] “LA adds Flaherty, Kiermaier at Deadline: 'Everyone is excited'” (英語). MLB.com. 2024年7月31日閲覧。

[23] “Ryan Yarbrough Pitching Stat Details”. Baseball Cube. 2018年8月22日閲覧。

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表話編歴トロント・ブルージェイズロースター
投手	40 クリス・バシット 17 ホセ・ベリオス -- ジェイク・ブロス 43 ライアン・バー 65 ヘイゲン・ダナー 31 ブレット・デゲウス（英語版） 60 ブランドン・アイサート（英語版） 44 バウデン・フランシス 63 ルイス・フリアス 34 ケビン・ゴーズマン 57 チャド・グリーン 54 ブレンドン・リトル（英語版） 62 イーストン・ルーカス（英語版） 64 アダム・マッコ（英語版） 6 アレク・マノア 45 トミー・ナンス（英語版） -- マイケル・ピーターセン（英語版） 56 ザック・ポップ 52 ニック・ロバートソン（英語版） 29 ジャリエル・ロドリゲス 68 ジョーダン・ロマノ 50 エリック・スワンソン 33 ディロン・テイト
捕手	55 タイラー・ハイネマン 30 アレハンドロ・カーク -- ニック・ラポソ（英語版）
内野手	11 ボー・ビシェット 22 アーニー・クレメント 27 ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア 3 スペンサー・ホーウィッツ（英語版） 49 レオ・ヒメネス 13 オレルビス・マルティネス 7 ウィル・ワグナー
外野手	47 アディソン・バーガー 37 スチュウォード・ベローア（英語版） 8 ジョナタン・クラセ 9 ジョーイ・ロパーフィド（英語版） 38 ネイサン・ルークス（英語版） 36 デービス・シュナイダー 4 ジョージ・スプリンガー 25 ドールトン・バーショ
監督・コーチ	14 ジョン・シュナイダー（監督） 10 ディマーロ・ヘイル（英語版）（助監督） 23 ドン・マッティングリー（ベンチコーチ） -- デビッド・ポプキンス（英語版）（打撃コーチ） 59 ハンター・メンス（英語版）（打撃コーチ補佐） 66 マット・ヘイグ（打撃コーチ補佐） 19 デーブ・ハジェンス（英語版）（打撃ストラテジスト） 40 ピート・ウォーカー（投手コーチ）未定（ブルペンコーチ） 85 デビッド・ハウエル（投手コーチ補佐兼戦略コーチ） 53 マーク・バドジンスキー（英語版）（一塁コーチ） 51 カルロス・フェブレス（三塁コーチ） -- ジョン・ラナン（メンタルパフォーマンスコーチ） 86 アダム・ユデルマン（コーチ） 61 アレックス・アンドレアプーロス（ブルペン捕手） 78 ルイス・ハタド（ブルペン捕手）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2024年11月8日更新

経歴