ヨーロッパ特急 (映画)
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ヨーロッパ特急 | |
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Princess and the Photographer | |
監督 | 大原豊 |
脚本 | 黒井和男、大原豊 |
製作 | 黒井和男 |
出演者 | 武田鉄矢 |
音楽 | 林哲司 |
主題歌 | ポール・スレード「フレンド」 |
撮影 | 加藤雄大 |
編集 | 長田千鶴子 |
製作会社 | キネマ旬報社 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1984年1月14日 |
上映時間 | 105分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『ヨーロッパ特急』(ヨーロッパとっきゅう)は、1984年公開の日本映画。武田鉄矢主演。
概要
[編集]TEE(ヨーロッパ国際特急)の撮影に情熱を傾ける日本人カメラマンと、身分を隠したある国の王女とのラブストーリーである。映画『ローマの休日』とプロットが似ており、この名作へのオマージュとされている。
また、主人公は鉄道写真家の南正時がモデルで、南自身の撮影エピソードが本作に用いられている。
ストーリー
[編集]森田次郎は、ヨーロッパ中の列車の写真を撮るため旅をしているカメラマン。アムステルダムでビビアン・リーと名乗る女性と知り合う。泥酔した彼女をホテルに泊めた次郎だが、朝起きたビビアンに大騒ぎされる。次郎がアムステルダム中央駅からパリ行きの列車に乗ると、男に追いかけられたビビアンが列車に飛び乗ってきた。結局、二人して撮影旅行をするのだった。
二人はその後、ブリュッセル、パリ、ドーヴィル、ジュネーブ、ヴェネツィアと旅を続けるが、ビビアンを追いかける男たちが行く先々でたびたび現れる。そしてついに、ビビアンはヴェネツィアでイタリア警察によって保護され、次郎はビビアンの正体が王女であることを初めて知る。翌朝、気落ちした次郎はホテルでテレビを観ていると、テレビでは空港で記者会見をするビビアンが映っていた。それを観た次郎は一目散に空港へと走るのであった。
出演
[編集]- 森田次郎:武田鉄矢
- ビビアン・リー/リリアン王女:カブリエル・サニエ
- ジュディ:マリア・シュナイダー
- ミッシェル:ルネ・クレマン
- シェリー:ミレーヌ・ドモンジョ
- 侍従長:ジョルジュ・ムスタキ
- シルビア:ムニ・ダルメ
- フレディ:アラン・リュバン
- スコット:シャルル・シュナイダー
- 日本領事館の事務官:樋口保
- パリの娼婦:わかべ由美
スタッフ
[編集]- 監督:大原豊
- 脚本:大原豊、黒井和男
- 製作者:黒井和男
- 撮影協力:フランス政府観光局、スイス政府観光局、イタリア政府観光局、ドイツ観光局、オランダ国立観光協会
- 音楽:林哲司
- 主題歌:ポール・スレード「フレンド」(作詞:Paul Slade 作曲:Jack Arel)
- 音楽協力:パシフィック音楽出版
- 撮影:加藤雄大
- 編集:長田千鶴子
- 美術:西村伸明
- 録音:本田孜
- 照明:大久保武志
- 助監督:米山紳、新村良二、栗野裕彦
- タイトル:デン・フィルムエフェクト
- 音効:福島音響
- MA:アオイスタジオ
- 現像:東京現像所、LTC現像所(フランス)
- 企画:大川欽也、黒木照美
- プロデュース:藤倉博
- 協力:日本航空、富士写真フイルム
その他
[編集]本作は軍事政権下のミャンマーでも上映され、当地で高い人気を博している[1][2]。更に2005年には、本作のリメイク版がミャンマーで製作された[3]。
脚註
[編集]- ^ ミャンマー文化・スポーツ交流ミッション提言 日本国外務省
- ^ 高野秀行.『ミャンマーの柳生一族』pp199-206
- ^ ミャンマーがハリウッドになった!? 高野秀行のオフィシャル・ブログ