ヨハン・ファン・ベンタム
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ヨハネス・フランシスカス・アブラハム・カレル・ファン・ベンタム(Johannes Franciscus Abraham Karel van Benthem、1949年6月12日 - )は、オランダの論理学者。アムステルダム大学論理言語計算研究所論理学専攻卓越教授(universiteitshoogleraar)、スタンフォード大学言語情報研究センター教授。1996年、スピノザ賞受賞。
経歴・人物
[編集]アムステルダム大学から1969年に物理学で学士号、1972年に哲学で修士号、1973年に数学で修士号を取得。1977年、マルティン・レーブの指導の下、同大より博士号を修得した。
アムステルダム大学、フローニンゲン大学を経て、1986年にアムステルダム大学教授に就任。2003年まで務める。1992年、オランダ王立芸術科学院会員に選出さる[1]。2014年9月、アムステルダム大学論理言語計算研究所を退職した。2015年、アメリカ芸術科学アカデミー国外フェローとして選出さる。
共同筆名、「L・T・F・Gamut」の一人である。
中国でも教鞭をとる。中欧米間の論理学者の国際的な協働を推進し、組織化に尽力している。
研究
[編集]様相論理の研究で知られる。ファン・ベンタムの定理(Van Benthem's Theorem)によれば、様相論理は双模倣性のもとで閉じた一階述語論理の断片である。
他に、
- 科学哲学
- 自然言語の論理構造(一般化量化子、範疇文法、部分構造論理の証明論)
- 動的論理(dynamic logic)
- 更新論理(update logic)
- ゲーム理論への論理学の応用
- ゲーム意味論(論理学へのゲーム理論の応用)
を研究分野とする。
著作
[編集]- Logic in action, North Holland, 1991
- Handbook of Logic and Language, ed. with Alice ter Meulen, Elsevier/MIT Press, 1997
- Modal Logic: A Semantic Perspective, with Patrick Blackburn
- Logic in Games, MIT Press, January 2014
出典
[編集]- ^ “Johan van Benthem”. Royal Netherlands Academy of Arts and Sciences. 26 July 2015閲覧。
外部リンク
[編集]- Johannes van Benthem's Profile 公式ウェブサイト
- Johan van Benthem 公式ウェブサイト