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ヨコハマ (カクテル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヨコハマ

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基本情報
種別 ショートドリンク
作成技法 シェーク[1][2]
赤系[2]
グラス カクテルグラス[2]
度数 20.4%[2]
レシピの一例
ベース ジン
装飾材料 マラスキーノ・チェリー
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ヨコハマ (Yokohama) は、ジンをベースとするカクテルである。日本の地名が付いた数少ないシティカクテル(都市名を冠したカクテル)[3]、スタンダードカクテルの1種。

概要

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横浜港開港後、寄港する極東航路の客船のバーで生まれたと言われる[1]。考案年や考案者名など詳細は不明。昭和初期には登場していたと言われている[3]サヴォイ・カクテルブックにもヨコハマの名はレシピと共に掲載されている[4]。横浜が発祥と言われるヨコハマ、バンブーミリオン・ダラーチェリーブロッサム横浜4大カクテルと呼ばれる[5][6]

港の夕陽をイメージしたと言われている[7]

上述のように考案者は不明であるが、昭和初期以前のカクテルはベースとなる酒を1種類とするのが基本であった。しかし、ヨコハマはジンウォッカアブサンと3種類の酒を使っていることから、考案者は素人だったのではないかと柳原良平は推測している[3]

ホテルニューグランドのバー「シーガーディアンII」のチーフバーテンダー太田圭介は、ヨコハマは世界一周をするような客船で産まれたのではないかと考え、イギリスジンロシアのウォッカ、フランスアブサンという各国を代表する酒をミックスし、アジアで横浜に寄港することから「世界一周」を意味する遊びから生まれたカクテルではないかと推測している[8]

レシピ

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代表的なレシピは以下の通り[1][2]

作り方
  1. 上記材料をシェークする。
  2. カクテル・グラスに注ぐ。
  3. グラスにマラスキーノ・チェリーを飾る。
  • アブサンが禁止されていた期間には代わりにパスティスが使用されていたため、現在でもパスティスを使用することもある[2]

脚注

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  1. ^ a b c 中村健二(監修)『世界一のカクテル―スタンダードからオリジナルまで カクテルがよくわかる完全ガイド』主婦の友社、2010年、143頁。ISBN 978-4072743935 
  2. ^ a b c d e f ヨコハマ カクテルガイド”. アサヒビール. 2016年7月20日閲覧。
  3. ^ a b c 『今夜、ハマのバーにて。 vol.4』〜「ヨコハマ」とストーリー〜”. はまれぽ.com (2017年8月3日). 2024年9月23日閲覧。
  4. ^ 『ことりっぷマガジン vol.3 2015 冬』昭文社、2014年、121頁。ISBN 978-4398275387 
  5. ^ かながわ検定協議会 (2006). よこはま百問. かながわ検定協議会. p. 213. ISBN 9784876453931 
  6. ^ るるぶ横浜中華街みなとみらい’16~’17. JTBパブリッシング. (2016). p. 32. ISBN 9784533110108 
  7. ^ 『横浜 中華街 (ココミル)』JTBパブリッシング、2012年、591頁。ISBN 978-4533086892 
  8. ^ すべてのグラスにストーリーがある〜ホテルニューグランドのバー「シーガーディアンII」に受け継がれるカクテルの物語〜”. ハマトク(横浜銀行). 2018年6月25日閲覧。