ヤージュニャヴァルキヤ法典
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インド哲学 - インド発祥の宗教 |
ヒンドゥー教 |
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『ヤージュニャヴァルキヤ法典』とは、3世紀から4世紀にかけてつくられたダルマ・シャーストラのひとつ。聖仙ヤージュニャヴァルキヤがダルマ(社会的宗教的義務)について説くというスタイルをとっており、韻文体で書かれている。
概要
[編集]『ヤージュニャヴァルキヤ法典』は、『マヌ法典』(紀元前2世紀から紀元後2世紀にかけて成立)が著述されたのち、ウッダーラカ・アールニとならんでウパニシャッド最大の哲人と称されるヤージュニャヴァルキヤ(紀元前7世紀から紀元前6世紀にかけて活躍した人)の著作として仮託されたもので、ヒンドゥー社会における生活規範や法規定が集められている。
慣習・司法・贖罪の3部に分かれており、これによりヒンドゥー世界における法は格段に進歩を遂げ、伝統的なインド社会の秩序観念を大きく規定したとされる。分量は『マヌ法典』の5分の2程度であり、同法典とならび、後世きわめて重視されて、数々の注釈書が刊行された。
日本語版
[編集]- 井狩弥介・渡瀬信之訳注『ヤージュニャヴァルキヤ法典』平凡社〈東洋文庫〉、2002年1月、ISBN 4582806988
- 中野義照訳著『ヤーヂュニャワ゛ルキヤ法典』復刻版・大空社、2001年5月、ISBN 4756806198(中野教授還暦記念会刊、1950年)
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 辛島昇・前田専学・江島惠教ら監修 『南アジアを知る事典』 平凡社、1992年10月、ISBN 4-582-12634-0
- Books Esoterica 第12号『ヒンドゥー教の本』 学習研究社、1995年5月、T1066951231206
外部リンク
[編集]- 古代インドにおけるヒンドゥーイズムの展開(1997) - ウェイバックマシン(2010年1月1日アーカイブ分)(京都大学歴史研究会 岡田雅志)