ヤン・ファン・デル・ヘイデン
ヤン・ファン・デル・ヘイデン Jan van der Heyden | |
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生誕 |
1637年3月5日 ホルクム |
死没 |
1712年3月28日 (75歳没) アムステルダム |
ヤン・ファン・デル・ヘイデン(Jan van der Heyden、1637年3月5日 - 1712年3月28日)は、オランダの画家、発明家である。建物や街を描いた作品などで知られている。消防用の装置なども発明した。
略歴
[編集]オランダ、南ホラント州のホルクムで生まれた。父親は製油所を所有する穀物商、仲買人で、ヤン・ファン・デル・ヘイデンは家族と1646年にアムステルダムに移った。ステンドグラス画家に弟子入りしたが、建築画に転じた。教会や宮殿を描いた。1661年に結婚した。
このころ、油を使う街灯の発明をし、この街灯はアムステルダムで1669年から1840年まで使われていた。発明家、技術者としては、1666年のロンドン大火を受けて、消防の装備の改善に取り組み、より可搬性に優れ、高い圧力を発生できる手動消防ポンプの開発や、より高圧に耐えられる消防ホースの開発を行った[1]。この発明は特許をとり、兄弟とホースの販売を行った。1690年には自ら挿絵を描いたマニュアル「Beschrijving der nieuwlijks uitgevonden en geoctrojeerde Slangbrandsp|uiten」を息子と出版した。また1700年ごろにゾイデル海の灯台の建設に関わった。
画家としては都市景観図などの風景画や室内画、静物画を描いた。1860年代にドイツ各地を旅し、その景観を描いた。ヨハネス・リンゲルバッハ(1622-1674)やアドリアーン・ファン・デ・フェルデ(1636-1672)、エグロン・ファン・デル・ネール(1635/1636-1703)といった画家と共作することもあった。作品はルーブル美術館などにも収蔵されている。
作品
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アムステルダムの運河、ルーブル美術館蔵
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アムステルダム、アウデザイツ・フォールバーフワルの眺め(c.1670)アドリアーン・ファン・デ・フェルデと共作
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デルフトの旧教会
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アムステルダムの市庁舎 (1670)、個人蔵
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珍品の飾られている部屋の一角
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地球儀や置物などのある静物画(1670)、ウィーン美術アカデミー蔵
脚注
[編集]- ^ 10.000 VW Motoren für die Feuerwehr.: Zeitschrift der oberösterreichischen Feuerwehren, Jahrgang 1979, S. 37 (online bei ANNO).
参考文献
[編集]- Jan van der Heyden. In: Meyers Konversations-Lexikon. 4. Auflage. Band 8, Verlag des Bibliographischen Instituts, Leipzig/Wien 1885–1892, S. 506.
- Jan van der Heijden, Fire Engines with Water Hoses and the Method of Fighting Fires (englisch) Lettie Stibbe-Multhauf, Science History Publications/USA 1996
- Nationaal Brandweermuseum, Museumsbroschüre, Industriehaven 8, Hellevoetsluis, 2018