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ヤコプ・ムッフェルの肖像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ヤコプ・ムッフェルの肖像』
ドイツ語: Bildnis Jakob Muffel
英語: Portrait of Jakob Muffel
作者アルブレヒト・デューラー
製作年1526年
種類板に油彩キャンバスに移し替え
寸法48 cm × 36 cm (19 in × 14 in)
所蔵絵画館 (ベルリン)

ヤコプ・ムッフェルの肖像』(ヤコプ・ムッフェルのしょうぞう、: Bildnis Jakob Muffel: Portrait of Jakob Muffel) は、ドイツルネサンス期の巨匠アルブレヒト・デューラーによる署名と1526年の年記のある油彩画である。板からキャンバスに移し替えられている。作品は現在、ベルリン絵画館に所蔵されている。

デューラーは、1524年から1526年にかけて、フリードリヒ3世 (神聖ローマ皇帝)ヴィリバルト・ピルクハイマー英語版エラスムスといった彼にゆかりのある人物たちの姿を銅版画に留めているが、油彩画でも彼と親しかった人物たちを描いている。そのうちの1点である本作は、ニュルンベルクで参事会員と市長を務めたヤコプ・ムッフェル (1471-1526年) をモデルとしている[1]。『ヨハン・クレーベルガーの肖像』 (美術史美術館ウィーン)、『ヒエロニムス・ホルツシューアーの肖像』 (ベルリン絵画館) と同じ年にニュルンベルクで制作された。デューラーが『四人の使徒』(アルテ・ピナコテークミュンヘン) をニュルンベルク市に寄贈した年にヤコプ・ムッフェルは市長であった。おそらく、本作と『四人の使徒』は関連があると思われる。

本作は、『ヒエロニムス・ホルツシューアーの肖像』と同じサイズであり、公的な祝儀のために委嘱され、 市庁舎に展示されたのだろうと推測されている[2]。デューラーとともに生き、ともにこの世から去っていこうとする人物を、画家は尊厳の中に描き出している[1]

同年のデューラーの肖像画

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脚注

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  1. ^ a b 『カンヴァス世界の大画家 7 デューラー』、中央公論社、1983年刊行、82頁 ISBN 4-12-401897-5
  2. ^ Costantino Porcu, ed (2004). Dürer. Milan: Rizzoli 

出典

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  • Costantino Porcu, ed (2004). Dürer. Milan: Rizzoli