モーハン・バーブ
| モーハン・バーブ Mohan Babu | |||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
 | |||||||||||
| 本名 | Manchu Bhakthavatsalam Naidu[1] | ||||||||||
| 生年月日 | 1952年3月19日（72歳） | ||||||||||
| 出生地 |
 インド アーンドラ・プラデーシュ州ティルパティ・モドゥグラパレム | ||||||||||
| 職業 | 俳優、教育者 | ||||||||||
| ジャンル | テルグ語映画、タミル語映画 | ||||||||||
| 活動期間 | 1975年 - 現在 | ||||||||||
| 配偶者 |
ヴィディヤー・デーヴィ（死別） ニルマラ・デーヴィ（再婚） | ||||||||||
| 著名な家族 |
ラクシュミー・マンチュ（長女） ヴィシュヌ・マンチュ（長男） マンチュ・マノージュ（二男） | ||||||||||
| 公式サイト |
www | ||||||||||
| 主な作品 | |||||||||||
|
『ヤマドンガ』 『ただ空高く舞え』 | |||||||||||
| |||||||||||
| 備考 | |||||||||||
| 連邦上院議員（1995年-2000年） | |||||||||||
モーハン・バーブ（Mohan Babu、1952年3月19日[2] - ）は、インドのテルグ語映画で活動する俳優。M・G・R公立映画テレビ訓練研究所の出身で、これまでに500本以上の映画に出演している[3][4][5]。また、教育者としても活動しており、2022年には自身の名前を冠したモーハン・バーブ大学を設立し、学長を務めている[6]。2007年には長年の映画界への貢献を認められ、インド政府からパドマ・シュリー勲章を授与された[7]。
生い立ち
[編集]ティルパティ近郊のモドゥグラパレム村に暮らすマンチュ・ナーラーヤナスワーミとマンチュ・ラクシュマンナの息子として生まれ[1]、成人後はYMCAカレッジで体育教師として働いていた[8]。
キャリア
[編集]俳優
[編集]助監督として映画界に進み、ダサリ・ナーラーヤナ・ラーオと知己を得たことをきっかけに俳優に転身し[9]、1975年に彼が監督を務めた『Swargam Narakam』で俳優デビューする。同作で悪役を演じたモーハン・バーブは人気を集め、その後はコメディ寄りの悪役として『Khaidi Kalidasu』『Ketugadu』『Gruha Pravesam』『Assembly Rowdy』『Allari Mogudu』などに出演した。テルグ語映画で成功を収めたモーハン・バーブはタミル語映画にも関心を示し、シヴァージ・ガネーサンの紹介でタミル語映画界に進出した[10]。1970年代から1980年代にかけて『Sivaranjani』『Garjana』『Simha Baludu』『Rama Krishnulu』『Padaharella Vayasu』『Nayudu Bava』『Shokilla Rayudu』『Ravanude Ramudayithe?』『Patnam Vachina Pativrathalu』『Billa Ranga』『Dharma Poratam』『Padmavyooham』『Bhale Ramudu』『Sanchalanam』などに出演している[11]。
モーハン・バーブはN・T・ラーマ・ラオ（NTR）の熱心なファンとして知られ、1993年にNTR主演の『Major Chandrakanth』をプロデュースしている。K・ラーガヴェンドラ・ラーウが監督を務めた同作はブロックバスターを記録し、NTR最後の主演作となった[12]。1995年にはラジニカーント主演の『Pedarayudu』に出演してフィルムフェア賞 テルグ語映画部門主演男優賞を受賞し[13]、2007年にはNTRの孫であるN・T・ラーマ・ラオ・ジュニア主演の『ヤマドンガ』に出演してCineMAA賞 助演男優賞を受賞している[14]。また、シュリー・ラクシュミー・プラサンナ・ピクチャーズ、24フレーム・ファクトリー、マンチュ・エンターテインメントなどの製作会社を経営している[15]。2017年には芸歴40年を記念して、これまで演じてきたキャラクターの中で人気を集めた台詞をまとめた書籍『Dialogue Book』が出版された[16]。
2020年にスーリヤ主演の『ただ空高く舞え』に出演した[17]。同作はAmazon Prime Videoで配信され[18]、『Aakaasam Nee Haddhu Raa』のタイトルでテルグ語吹き替え版も公開された[19]。2022年に息子ヴィシュヌ・マンチュがプロデュースする『Son of India』で主演・脚本を務め[20]、2023年にはグナシェカールの神話映画『Shaakuntalam』でドゥルヴァーサス役を演じている[21]。2024年には『Kannappa』で息子ヴィシュヌ・マンチュと共演する[22]。
政治家
[編集]モーハン・バーブはNTRのテルグ・デサム党に入党し、1995年から2000年にかけて上院議員を務めていた[23]。しかし、NTRが娘婿のナラ・チャンドラバブ・ナイドゥが起こした党内クーデターで失脚するとナイドゥを批判する立場を取り[24]、党指導部への批判や汚職の告発を繰り返したことから「反党行為」を理由に1997年に除名処分を言い渡された[25]。同年には死者23人を出した爆弾テロにパリターラー・ラヴィンドラと共に巻き込まれたが、無傷で難を逃れている[26]。
議員時代は映画産業の従事者たちの生活水準向上のために活動していたが、1996年にNTRが死去した後は政治活動から遠ざかっていた。2019年にYSR議会党に入党し、Y・S・ジャガン・モーハン・レッディの選挙活動に協力している[27]。2020年にナレンドラ・モディと面会した際には、インド人民党への入党が噂された[28]。
教育者
[編集]体育教師の経験のあるモーハン・バーブは教育分野にも関心を持っており、1993年に教育機関シュリー・ヴィディヤーニケタン・エデュケーション・トラストを設立し、下部機関としてシュリー・ヴィディヤーニケタン国際学校、シュリー・ヴィディヤーニケータン・ディグリー・カレッジ、シュリー・ヴィディヤーニケタン工科大学、シュリー・ヴィディヤーニケタン薬科大学、シュリー・ヴィディヤーニケタン看護大学、シュリー・ヴィディヤーニケタン経営研究所が存在する。2022年1月には、これらの各教育機関を包括する組織としてモーハン・バーブ大学をティルパティに設立し、学長に就任した[29]。
家族
[編集]ヴィディヤー・デーヴィと結婚して1男1女（ヴィシュヌ・マンチュ、ラクシュミー・マンチュ）をもうけ、2人とも俳優・女優として活動している[30][31]。モーハン・バーブはヴィディヤーと死別後、彼女の妹ニルマラ・デーヴィと再婚した[32]。彼女との間には息子マンチュ・マノージュが生まれ、彼も異母兄姉と同様に俳優として活動している[33]。
フィルモグラフィー
[編集]受賞歴
[編集]| 年 | 部門 | 作品名 | 結果 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 勲章 | ||||
| 2007年 | パドマ・シュリー勲章 | — | 受賞 | [7] |
| 名誉学位 | ||||
| 2017年 | Dr. MGR大学 | — | 受賞 | [34] |
| 時期不明 | カリフォルニア大学バークレー校 | [35] | ||
| フィルムフェア賞 南インド映画部門 | ||||
| 1991年 | テルグ語映画部門主演男優賞 | 『Alludugaru』 | ノミネート | |
| 1996年 | 『Pedarayudu』 | 受賞 | [36] | |
| 2001年 | 『Rayalaseema Ramanna Chowdary』 | ノミネート | ||
| 2008年 | テルグ語映画部門助演男優賞 | 『ヤマドンガ』 | ||
| 2015年 | テルグ語映画部門主演男優賞 | 『Rowdy』 | ||
| 2016年 | 生涯功労賞 | — | 受賞 | [37] |
| 南インド国際映画賞 | ||||
| 2017年 | 特別表彰 | — | 受賞 | [38] |
| 2021年 | タミル語映画部門助演男優賞 | 『ただ空高く舞え』 | ノミネート | |
| CineMAA賞 | ||||
| 2008年 | 助演男優賞 | 『ヤマドンガ』 | 受賞 | [14] |
出典
[編集]- ^ a b “Mohan Babu was born to Narayanaswamy Naidu and Lakshmamma”. 29 September 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。9 October 2017閲覧。
- ^ “MOHAN BABU” 2023年12月11日閲覧。
- ^ “Multifaceted Mohan Babu”. cinegoer.net. 1 May 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月11日閲覧。
- ^ “Mohan Babu steals the show with Rowdy”. The Times of India. 8 April 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月11日閲覧。
- ^ “Rajinikanth comforts Mohan Babu after death of his father”. CNN-IBN. 25 February 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月11日閲覧。
- ^ “Telugu actor Mohan Babu announces university in Tirupati named after him”. The New Indian Express. (13 January 2022) 13 January 2022閲覧。
- ^ a b “No Issues With 'Padma Shri' Mohan Babu” (3 August 2015). 9 October 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。9 October 2017閲覧。
- ^ “Began his career as a Physical education instructor at the YMCA college”. Tollywood Celebrities. 9 October 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。9 October 2017閲覧。
- ^ “Telugu Cinema Celebrity Bio Data – Collection King Mohan Babu”. Idlebrain.com. 4 November 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月10日閲覧。
- ^ “Manchu Manoj Kumar: Actor Son”. Entertainment.oneindia.in (28 August 2008). 7 July 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。12 April 2012閲覧。
- ^ “Simha Garjana Cast & Crew”. Cinestaan. 9 October 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。9 October 2017閲覧。
- ^ “'Major Chandrakanth' completes 20 years”. indiaglitz.com. 19 December 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。23 April 2013閲覧。
- ^ “Filmfare Awards”. 10 October 1999時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月19日閲覧。
- ^ a b “Cinemaa awards 2008 presentation – Telugu cinema”. idlebrain.com. 2 July 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月10日閲覧。
- ^ “Mohan Babu Bio Mohan Babu Career”. MTV Artists. 13 April 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月10日閲覧。
- ^ “Mohan Babu Dialogue Book Launch in London”. 9 October 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。9 October 2017閲覧。
- ^ “Mohan Babu lands a crucial role in Suriya's 'Soorarai Pottru'”. Times of India (17 June 2019). 1 July 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。6 March 2020閲覧。
- ^ “Soorarai Pottru Movie Cast Trailer Budget Review and Release Date”. See Latest. 2023年12月10日閲覧。
- ^ Nyayapati, Neeshita. “Suriyas Aakaasam Nee Haddhu Ra Tteaser Released”. Times of India. オリジナルの7 January 2020時点におけるアーカイブ。 6 March 2020閲覧。
- ^ “Mohan Babu film Son of India goes on floors at his Hyderabad home”. India Today (October 23, 2020). 2023年12月10日閲覧。
- ^ Ravi, Murali (2021年3月18日). “Shakuntalam: Mohan Babu as Durvasa Maharishi” (英語). Tollywood. 2021年4月2日閲覧。
- ^ “Vishnu Manchu Begins His Dream Project Kannappa”. Deccan Chronicle. (19 August 2023) 19 August 2023閲覧。
- ^ “Mohan Babu to re-enter politics”. Times of India. (23 April 2013). オリジナルの22 December 2017時点におけるアーカイブ。 9 October 2017閲覧。
- ^ “Mohan Babu to launch political party”. Indiaglitz (2005年11月23日). 2023年12月10日閲覧。
- ^ “Film star Mohan Babu to be expelled from TDP”. Rediff. 2023年12月10日閲覧。
- ^ “23 killed as Mohan Babu survives car bomb attack”. Rediff.com. 5 August 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月10日閲覧。
- ^ “Mohan Babu Joins YSR Congress”. The Hindu. (26 March 2019) 2023年12月10日閲覧。
- ^ “Mohan Babu Meets PM Modi”. The Hans India (6 January 2020). 11 October 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。6 March 2020閲覧。
- ^ “Tollywood actor Mohan Babu announces university named after him”. India TV. (13 January 2022) 13 January 2022閲覧。
- ^ “Metro Plus Vijayawada : Probing what lies beyond star aura”. The Hindu (Chennai, India). (2 May 2009). オリジナルの28 October 2012時点におけるアーカイブ。 13 October 2012閲覧。
- ^ “Lakshmi Manchu's Gundello Godari! | BayNews | The New Voice of Vizag”. Baynews.in. (16 April 2011). オリジナルの24 March 2012時点におけるアーカイブ。 13 October 2012閲覧。
- ^ “Mohan Babu Manchu Personal life”. TollywoodTImes. 9 October 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。9 October 2017閲覧。
- ^ “Chitchat with Manoj”. idlebrain.com. 24 October 2010閲覧。
- ^ “Mohan Babu to be honoured by MGR varsity” (3 October 2017). 11 October 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。9 October 2017閲覧。
- ^ “Telugu Cinema Celebrity Bio Data – Collection King Mohan Babu –”. Idlebrain.com. 4 November 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月11日閲覧。
- ^ “Mohan Babu Awards: List of awards and nominations received by Mohan Babu | Times of India Entertainment”. The Times of India 2021年8月19日閲覧。
- ^ “Mohan Babu wins the Life Time Achievement at the 63rd Britannia Filmfare Awards South 2016”. The Times of India. オリジナルの24 June 2016時点におけるアーカイブ。 20 June 2016閲覧。
- ^ “6th South India International Movie Awards”. The Times of India. オリジナルの11 November 2017時点におけるアーカイブ。 8 July 2017閲覧。
外部リンク
[編集]| 学職 | ||
|---|---|---|
| 先代 創設 |
モーハン・バーブ大学学長 初代：2022年-現在 |
次代 - |