モザンビーク国防軍
モザンビーク国防軍 Forças Armadas de Defesa de Moçambique | |
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モザンビーク軍の軍人 | |
創設 | 1994年8月 |
派生組織 |
モザンビーク陸軍 モザンビーク海軍及び沿岸警備隊 モザンビーク空軍及び防空軍 民兵隊 |
指揮官 | |
最高司令官 | 第4代大統領 フィリペ・ニュシ |
総人員 | |
徴兵制度 | 徴兵制度 |
適用年齢 | 15歳から49歳 |
-適齢総数 | 4,142,449人(2003年推計)、年齢 15歳から49歳 |
現総人員 | 11,200人[1] |
財政 | |
予算 | 1億4,500万USドル(2022年推計)[1] |
軍費/GDP | 0.8% (2006年推計)[2] |
モザンビーク国防軍(モザンビークこくぼうぐん、ポルトガル語: Forças Armadas de Defesa de Moçambique)は、1992年に終結したモザンビーク内戦中の党派から1994年8月半ばに創設された。新たな軍事組織は国際連合モザンビーク活動が議長を務める委員会、the Comissão Conjunta para a Formação das Forças Armadas de Defesa e Segurança de Moçambique (CCFADM)によって創設された。
2008年3月20日、ロイターはゲブーザ大統領は軍の司令官と副司令官であったラゴス・リディーモ中将 (旧FAM出身) を罷免したと報告し、彼等に代わってパウリーノ・マカリンゲを防衛軍司令官に、オリンピオ・カンボーナを副司令官に任命した[3]。
最初の三つの歩兵大隊はショクウェ、クアンバ、ケリマネに駐留している(Synge, 1997, p.105)。
また、ブラックアフリカ諸国(サハラ砂漠以南)の中でも元帥(上級大将と訳すという意見もある)の階級が現代まで存在していた数少ない軍隊でもある。
陸軍
[編集]兵員数は推定9000-10000名[1]。2個特殊作戦大隊、7個歩兵大隊、2-3個砲兵大隊、1個補給大隊で構成される[1]。装備の稼働率は、10%以下と推定されている[1]。
主力戦車
[編集]装甲偵察車
[編集]歩兵戦闘車
[編集]装甲兵員輸送車
[編集]- BTR-60 (160両)[1]
- BTR-152 (100両)[1]
- AT-105 サクソン (25両)[1]
- キャスパー (11両)[1]
- マローダー (12両)[1]
- タタ・モーターズ製MRAP (複数両)[1]
多目的装甲車
[編集]対戦車火器
[編集]- B-10 82mm無反動砲[1]
- B-12 107mm無反動砲[1]
- 9K11 マリュートカ 対戦車ミサイル[1]
- 9K111 ファゴット 対戦車ミサイル[1]
- D-48 85mm対戦車砲 (6門)[1]
- PT-56(D-44) 85mm対戦車砲 (12門)[1]
火砲
[編集]- M-1944 100mm野砲 (20門)[1]
- M101 105mm榴弾砲 (12門)[1]
- D-30 122mm榴弾砲 (12門)[1]
- M-46 130mmカノン砲 (6門)[1]
- D-1 152mm榴弾砲 (12門)[1]
- BM-21 自走多連装ロケット発射機 (12両)[1]
- M-43 82mm迫撃砲 (40門)[1]
- M-43 120mm迫撃砲 (12門)[1]
対空火器
[編集]- ZSU-57-2 自走対空砲 (20両)[1]
- M-55 20mm対空機関砲 (数量不明)[1]
- ZU-23-2 23mm対空機関砲 (120基)[1]
- M-1939 37mm対空機関砲 (90基。10基保管中)[1]
- S-60 57mm対空機関砲 (60基。30基保管中)[1]
小火器
[編集]海軍
[編集]- PCI級沿岸警備艇
空軍
[編集]モザンビーク空軍(Força Aérea De Moçambique - FAM)はまず国軍の一部であり、1985年から1990年までは人民解放空軍として知られていた。
モザンビークの歴史により、空軍は歴史的にかつてのポルトガルの航空機を使用し、独立後の1985年に創設されてからはキューバとソビエト連邦の支援を受けた。それゆえに1990年に内戦が終結するまで政府の支援のためにソビエト製の航空機が流入した。内戦終結に続いて政策が西側的な経済政策に変更されたため、空軍へのキューバの支援は減少し、ベイラ、ナカラ、ナンプーラの三大主要基地で多くの航空機は破損状態となった。FAMは現在事実上の象徴的戦力であり、防衛費はモザンビークの国民総生産の1.5%にまで削減された。
兵員数は1,000人[1]。
固定翼機
[編集]- MiG-21bisフィッシュベッド 戦闘機 ×6機[1]
- MiG-21UMモンゴル 練習戦闘機 ×2機[1]
- FTB-337G 監視機 ×2機[1]
- An-26カール 輸送機 ×1機[1]
- セスナ150B 輸送機 ×2機[1]
- セスナ172 輸送機 ×1機[1]
- PA-34セネカ 輸送機 ×1機[1]
- PA-32チェロキー 輸送機 ×4機(非稼働)[1]
- ホーカー840XP 人員輸送機 ×1機[1]
- L-39アルバトロス 練習機 ×2機[1]
回転翼機
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av The International Institute for Strategic Studies (IISS)『The Military Balance 2023』Routledge、2023年2月15日、465-466頁。
- ^ CIA World Factbook "Mozambique"2010年2月17日閲覧。
- ^ Reuters, Mozambique leader Guebuza sacks defence chiefs, 2008
参考文献
[編集]- Protocol on the Formation of the FADM, Rome 1992
- Institute for Security Studies, Mozambique: Security Information
- Anica Lala, Security and Democracy in Southern Africa: Mozambique, 2007
- Richard Synge, Mozambique: UN Peacekeeping in Action, 1992-94, United States Institute of Peace Press, Washington DC, 1997 - includes details on formation of FADM
- Eric T. Young, The Development of the FADM in Mozambique: Internal and External Dynamics, African Security Review, Vol. 5, No. 1, 1996