メーグナー・グルザール
メーグナー・グルザール Meghna Gulzar | |
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第49回インド国際映画祭に出席するメーグナー・グルザール(2018年) | |
生年月日 | 1973年12月13日(50歳) |
出生地 | インド マハーラーシュトラ州ムンバイ |
職業 | 映画監督、映画プロデューサー |
ジャンル | ヒンディー語映画 |
活動期間 | 2002年-現在 |
配偶者 | ゴーヴィンド・サンドゥ |
著名な家族 |
グルザール(父) ラキー・グルザール(母) |
主な作品 | |
『有罪/Guilty』 『同意』 |
メーグナー・グルザール(Meghna Gulzar、1973年12月13日[1] - )は、インドのヒンディー語映画で活動する映画監督、映画プロデューサー。グルザールの娘であり、父の監督作品『Hu Tu Tu』で共同脚本を務めた後[2]、2002年に『Filhaal...』で監督デビューした。代表作には『有罪/Guilty』『同意』があり[3]、『同意』でフィルムフェア賞 監督賞を受賞している。
生い立ち
[編集]1973年12月13日、ムンバイに暮らすグルザールとラキー・グルザールの娘として生まれる。名前の「メーグナー」は母ラキーが名付けたもので、メグナ川に由来している[4]。
キャリア
[編集]メーグナーはフリーライターとして『ザ・タイムズ・オブ・インディア』やインド国立映画開発公社が発行する『シネマ・イン・インディア』に記事を寄稿しており、インド詩協会にも詩を投稿していた。大学で社会学を学んだ後、メーグナーは映画製作の道に進み、サイード・アクタル・ミルザの下で助監督としてキャリアを積んだ。1995年にはニューヨーク大学ティッシュ芸術学部の映画製作短期コースで技術を学び、インドに帰国後は父グルザールが製作した『Maachis』『Hu Tu Tu』にアシスタントとして参加した。同時期にドゥールダルシャンのドキュメンタリー番組やミュージックビデオの製作を手掛けながら、映画の脚本の構想を練っていた。
2002年にスシュミタ・セーン、タッブーを起用した『Filhaal...』で監督デビューし[5]、2007年には2作目となる『Just Married』を製作した[6]。また、アンソロジー映画『Dus Kahaniyaan』の製作にも参加し、アムリタ・シン主演の「Pooranmasi」の監督を務めている。2015年は2008年ノイダ二重殺人事件を題材とした『有罪/Guilty』を製作し[7][8]、主要キャストとしてイルファーン・カーン、コーンコナー・セーン・シャルマー、ニーラジ・カビを起用している。同作は批評家から高い評価を受け、メーグナーはフィルムフェア賞 監督賞にノミネートされた。2018年にはジャングリー・ピクチャーズ、ダルマ・プロダクション製作のスパイ・スリラー映画『同意』の監督を務め[9][10]、主要キャストとしてアーリヤー・バット、ヴィッキー・コウシャルを起用している[11]。同作はハリンダル・シッカの小説『Calling Sehmat』を原作としており[12]、興行収入19億3000万ルピーを記録するなど大きな成功を収め、『同意』はフィルムフェア賞 作品賞を受賞し、メーグナーもフィルムフェア賞監督賞を受賞している。
2020年にはアシッドアタックの被害を受けたラクシュミー・アグルワールの半生を描いた伝記映画『Chhapaak』を製作し、ディーピカー・パードゥコーンを主演に迎えた同作は批評家から絶賛された[13]。2023年には第三次印パ戦争でインド陸軍参謀総長を務めたサム・マーネークショーの半生を描いた伝記映画『Sam Bahadur』を製作し、主演にはヴィッキー・コウシャルを起用している[14]。
フィルモグラフィー
[編集]年 | 作品 | 監督 | 原案 | 脚本 | 備考 |
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1999 | Hu Tu Tu | No | No | Yes | |
2002 | Filhaal... | Yes | Yes | No | |
2007 | Just Married | Yes | Yes | Yes | |
2007 | Dus Kahaniyaan | Yes | No | No | 「Puranmaashi」を監督 |
2015 | 有罪/Guilty | Yes | No | No | フィルムフェア賞監督賞ノミネート |
2018 | 同意 | Yes | No | Yes | フィルムフェア賞作品賞受賞 フィルムフェア賞監督賞ノミネート フィルムフェア賞脚本賞ノミネート |
2020 | Chhapaak | Yes | No | Yes | |
2023 | Sam Bahadur | Yes | No | Yes |
受賞歴
[編集]受賞年 | 部門 | 作品 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|---|
フィルムフェア賞 | ||||
2016年 | 作品賞 | 『有罪/Guilty』 | ノミネート | [15][16] |
監督賞 | ||||
2019年 | 作品賞 | 『同意』 | 受賞 | [17][18] |
監督賞 | ||||
脚本賞 | ノミネート | |||
審査員選出作品賞 | ||||
国際インド映画アカデミー賞 | ||||
2016年 | 作品賞 | 『有罪/Guilty』 | ノミネート | [19][20] |
監督賞 | ||||
2019年 | 作品賞 | 『同意』 | 受賞 | [21] |
監督賞 | ノミネート | |||
ジー・シネ・アワード | ||||
2016年 | 監督賞 | 『有罪/Guilty』 | ノミネート | [22][23] |
2019年 | 審査員選出作品賞 | 『同意』 | 受賞 | [24][25] |
監督賞 | ノミネート | |||
スター・スクリーン・アワード | ||||
2003年 | 原案賞 | 『Filhaal』 | 受賞 | |
2016年 | 作品賞 | 『有罪/Guilty』 | ノミネート | |
監督賞 | ||||
作品部門審査員特別賞 | 受賞 | |||
2018年 | 作品賞 | 『同意』 | ノミネート | |
監督賞 | ||||
オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞 | ||||
2020年 | アジア映画賞 | 『Chhapaak』 | ノミネート |
出典
[編集]- ^ Raghavendra, Nandini (14 December 2003). “Meghna Gulzar: Papa's girl”. The Economic Times. オリジナルの26 April 2013時点におけるアーカイブ。 5 February 2013閲覧。
- ^ “Creative child of celebrities”. The Hindu. (2004年1月2日). オリジナルの23 September 2009時点におけるアーカイブ。 24 February 2012閲覧。
- ^ “Life beyond Filhaal”. The Times of India. (6 September 2006). オリジナルの28 October 2013時点におけるアーカイブ。 3 March 2011閲覧。
- ^ Megna Gulzar (2004). Because He is. Rupa & Co.. p. 67
- ^ Encyclopaedia of Hindi cinema. Encyclopædia Britannica (India). (2003). p. 244. ISBN 978-81-7991-066-5
- ^ “Just Married”. The Indian Express. (16 March 2007). オリジナルの11 October 2012時点におけるアーカイブ。 3 March 2011閲覧。
- ^ “Meghna Gulzar: I will celebrate Talvar's success NOW”. The Times of India. 15 October 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。14 October 2017閲覧。
- ^ “Aarushi murder: How Meghna Gulzar's Talvar presented a bang-on prediction of what was to come”. 14 October 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。14 October 2017閲覧。
- ^ Nihalani, Govind; Chatterjee, Saibal (2003) (英語). Encyclopaedia of Hindi Cinema. Popular Prakashan. ISBN 978-81-7991-066-5
- ^ “Alia Bhatt a spy, Vicky Kaushal a Pak army man in Meghna Gulzar's Raazi”. Deccan Chronicle. (23 June 2017). オリジナルの23 June 2017時点におけるアーカイブ。 24 June 2017閲覧。
- ^ “ALIA BHATT KICKS OFF MEGHNA GULZAR'S UPCOMING ESPIONAGE THRILLER, RAAZI, IN JULY”. MumbaiMirror. (23 June 2017). オリジナルの25 June 2017時点におけるアーカイブ。 24 June 2017閲覧。
- ^ “Alia Bhatt a spy, Vicky Kaushal a Pak army man in Meghna Gulzar's Raazi”. DeccanChronicle. (23 June 2017). オリジナルの23 June 2017時点におけるアーカイブ。 24 June 2017閲覧。
- ^ “Deepika Padukone's Chhapaak begins, director Meghna Gulzar shares first pic” (英語). Hindustan Times. (14 February 2019) 13 January 2020閲覧。
- ^ “Meghna Gulzar shares picture with Vicky Kaushal from 'Sam Bahadur' shoot”. ThePrint. ANI. (16 March 2023) 10 August 2023閲覧。
- ^ “Nominations for the 61st Britannia Filmfare Awards”. filmfare.com (2016年1月11日). 2018年4月22日閲覧。
- ^ “Filmfare Awards 2016: Complete List of Winners”. NDTV India (15 January 2015). 15 January 2016閲覧。
- ^ “Filmfare Awards 2019: List Of Winners”. NDTV (2019年3月23日). 2024年1月29日閲覧。
- ^ “Nominations for the 64th Vimal Filmfare Awards 2019”. filmfare.com (12 March 2019). 2024年1月29日閲覧。
- ^ “Nominations for IIFA Awards 2016”. Bollywood Hungama (2016年5月28日). 2023年4月28日閲覧。
- ^ “IIFA AWARDS 2016 WINNERS”. India Times. 2023年4月28日閲覧。
- ^ “IIFA 2019 Awards: Complete list of winners”. International Business Times (2019年9月19日). 2023年4月28日閲覧。
- ^ “Zee Cine Awards 2016: Salman Khan to Deepika Padukone, here's the complete list of the winners”. India Today (21 February 2016). 3 July 2021閲覧。
- ^ “Zee Cine Awards 2016: Here are the nominations for the awards”. Daily News and Analysis (20 February 2016). 3 July 2021閲覧。
- ^ “ZEE Cine Awards 2019: Nominations list (viewer’s choice)”. BizAsiaLive (23 February 2019). 21 March 2019閲覧。
- ^ “ZEE CINE AWARDS 2019 WINNERS”. The Times of India. 2023年3月25日閲覧。