メリー・クリスマス・エヴリバディ
「メリー・クリスマス・エヴリバディ」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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スレイド の シングル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
B面 | ドント・ブレイム・ミー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
リリース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
規格 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
録音 | 1973年7月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ジャンル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
時間 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | ポリドール | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作詞・作曲 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロデュース | チャス・チャンドラー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ゴールドディスク | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
後述を参照 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
チャート最高順位 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
後述を参照 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「メリー・クリスマス・エヴリバディ」(Merry Xmas Everybody[注釈 1])は、スレイドの楽曲である。1973年12月7日にシングル盤が発売され、B面には「ドント・ブレイム・ミー」が収録された。全英シングルチャートで初登場1位を獲得し、9週にわたってチャートインした。1974年1月1日に英国レコード産業協会からゴールド認定を受け、1980年12月1日にプラチナ認定を受けた。
2012年12月にITVで放送された特別番組『The Nation's Favourite Christmas Song』で、ザ・ポーグスとカースティ・マッコールの「ニューヨークの夢」、ウィザードの「毎日がクリスマス」に次ぐ第3位に入選した。
背景
[編集]「メリー・クリスマス・エヴリバディ」は、バンドが「クリスマスソングを作ろう」というテーマの下で制作した楽曲[3]。曲のアイデアは、ジム・リーの義理の母が「『ホワイト・クリスマス』のような曲は書かないの?」と尋ねてきたことに由来する[4]。リーはシャワーを浴びながら、本作の基礎的な部分を考えた[4][5]、ヴァースのメロディを考えたあと、1967年にノディ・ホルダーが没にした楽曲「Buy Me a Rocking Chair」を思い出した。「Buy Me a Rocking Chair」はホルダー初のソロ曲で[6][7]、リーは同作のメロディをコーラスで引用した。
サビの元の歌詞は、フラワーパワーやサイケデリックの影響を受けたものだった[4]。その後、リーは義理の母が言っていたことを思い出して、「So here it is, merry Christmas」というフレーズを考え出した[4]。ホルダーは、リーのアイデアを気に入り[4]、ある日の夕方にウォルソールにある母の家でお酒を飲んだあとに、徹夜で本作の歌詞を書いた[8][7]。
2009年にピー・アール・エス・フォー・ミュージックは、世界中の人口の最大42%が本作を聴いた可能性があると発表した[9][10][10]。
レコーディング
[編集]「メリー・クリスマス・エヴリバディ」のレコーディングは、1973年9月にレコード・プラント・スタジオで行なわれた[4][8]。本作のレコーディングは5日にわたって行われたが、完成した音源をメンバーは気に入らず、後にリレコーディングされた[7]。コーラスはエコーをつけるために[7]スタジオが収容されたビルの廊下で録音された[8][4]。
レコーディングが行われた当時は、蒸し暑い日であったことから、ビルに出入りするビジネスマンが時期に似つかわしくないクリスマスソングを歌うバンドを不思議そうに見ていたというエピソードが残っている[4]。
リリース
[編集]1973年12月7日にシングル盤が発売された。シングル盤は1973年12月15日付の全英シングルチャートで初登場1位[11]したのち、1月12日付の同チャートまで5週連続で1位を獲得し、1974年2月9日付の同チャートまでの9週連続でチャートインを果たした[12]。発売から6年後の1980年12月27日付のシングルチャートで70位にチャートインして以降、毎年クリスマス・シーズンにチャートインする傾向にある[12]。また、英国レコード産業協会からは1974年1月1日にゴールド認定、1980年12月1日にプラチナ認定を受けた[13]。
翌年に発売されたアルバム『大狂乱スレイド一座』にB面曲の「ドント・ブレイム・ミー」が収録されたが、本作は未収録となった。その後、1980年11月1日に発売されたコンピレーション・アルバム『スレイド・スマッシーズ』でアルバム初収録となった。以降、複数のコンピレーション・アルバムに収録された。
1985年に12インチシングル盤が発売され、A面に本作の拡張リミックスバージョンが収録された。リミックスはリーとピーター・ハーモンドが手がけた。
1989年にCD盤が発売され、B面に1974年にシングルで発売された「ファー・アウェイ」が追加収録された。CD盤はイギリスで1万5000枚の売り上げを記録した[14]。
プロモーション
[編集]バンドは、クリスマス商戦に向けてテレビ出演を重視したため、ミュージック・ビデオは制作されていない。本作は『トップ・オブ・ザ・ポップス』『The Les Dawson Show』『Lift Off with Ayshea』などの音楽番組で披露された。
その後、1983年に発売されたシングル『マイ・オー・マイ』の宣伝で出演した『トップ・オブ・ザ・ポップス』(同12月22日放送回)、1985年に発売されたシングル『ドゥ・ユー・ビリーヴ・イン・ミラクル』の宣伝で出演した『Razamatazz』[注釈 2]、1991年に発売されたバンド最後のシングル『ユニヴァース』の宣伝で出演した『Pebble Mill at One』[注釈 3]でも披露された。
発売から48年後の2021年12月9日、スレイドの公式YouTubeチャンネルでマシュー・ロビンズがアニメーションを手がけたミュージック・ビデオが公開された[15][16]。
クレジット
[編集]シングル収録曲
[編集]# | タイトル | 時間 |
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1. | 「メリー・クリスマス・エヴリバディ」(Merry Xmas Everybody) | |
2. | 「ドント・ブレイム・ミー」(Don't Blame Me) | |
合計時間: |
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「メリー・クリスマス・エヴリバディ (エクステンデッド・ヴァージョン)」(Merry Xmas Everybody (Extended version)) | |
2. | 「ドント・ブレイム・ミー」(Don't Blame Me) | |
合計時間: |
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「メリー・クリスマス・エヴリバディ」(Merry Xmas Everybody) | |
2. | 「ドント・ブレイム・ミー」(Don't Blame Me) | |
3. | 「ファー・アウェイ」(Far Far Away) | |
合計時間: |
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「メリー・クリスマス・エヴリバディ」(Merry Xmas Everybody) | |
2. | 「マイ・フレンド・スタン」(My Friend Stan) | |
3. | 「カモン!!」(Cum On Feel the Noize) | |
合計時間: |
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「Merry Xmas Everybody '98 Remix (Flush Edit)」 | |
2. | 「Merry Xmas Everybody (Original Version)」 | |
3. | 「Cum On Feel the Noize」 | |
合計時間: |
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「メリー・クリスマス・エヴリバディ」(Merry Xmas Everybody) | |
2. | 「カモン!!」(Cum On Feel the Noize) | |
合計時間: |
チャート成績
[編集]チャート (1973年 - 1974年) | 最高位 |
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オーストラリア (Kent Music Report)[17] | 55 |
ベルギー (Ultratop 50 Wallonia)[18] | 3 |
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[19] | 3 |
オランダ (Single Top 100)[1] | 3 |
フィンランド (Suomen virallinen lista)[20] | 19 |
フランス (SNEP)[21] | 28 |
アイルランド (IRMA)[22] | 1
|
ノルウェー (VG-lista)[23] | 4 |
UK シングルス (OCC)[11] | 1 |
西ドイツ (Official German Chart)[24] | 4
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認定
[編集]国/地域 | 認定 | 認定/売上数 |
---|---|---|
イギリス (BPI)[13] | Platinum | 1,000,000^ |
^ 認定のみに基づく出荷枚数 |
カバー・バージョン
[編集]1981年に4スキンズがコンピレーションEP『Bollocks to Christmas』でカバー[64]。
1987年にザ・キュアーは、The Kissing Tourの千秋楽にあたるウェンブリー・アリーナ公演でカバーした[65] 。
1990年にザ・ミッションがチャリティー・シングルとして本作のカバーを発表。プロデューサーとしてホルダーとリーも参加し、全英シングルチャートで最高位55位を獲得した[66][67]。
1998年にスウェーデン出身のダンス・デュオ、フラッシュが、「Slade Vs Flush」名義で本作のリミックスバージョンを発売し、全英シングルチャートで最高位30位を獲得[68][69]。同年にはスパイス・ガールズがスパイスワールド・ツアーでカバー。
2000年にステップスがコンピレーション・アルバム『プラティナム・クリスマス』でカバー[70]。
2002年にオアシスがコンピレーション・アルバム『NME in Association with War Child Presents 1 Love』でカバー[71][72]。
2005年にガールズ・アラウドがアルバム『Chemistry』の限定盤に付属のボーナスCDでカバー[73]。同年にはトニー・クリスティがシングルで発売し、全英シングルチャートで最高位49位を獲得[74]。
2007年にR.E.M.がファンクラブ限定のクリスマス・シングルとしてカバー[75]。
2010年にグレン・グレゴリー(ヘヴン17)[76]、ブレンダン・ベンソン[77]、ケイト・ナッシュがカバー[78]がカバーし、2012年にはスローン[79]、ザ・ロケットによってカバーされた。
2015年にトレインがアルバム『Christmas in Tahoe』でカバー[80]。
2017年にチープ・トリックがアルバム『Christmas Christmas』でカバー[81]し、IQがアルバム『Tales from a Dark Christmas』の限定盤でカバー。
2019年にプリデインが配信限定シングルとして発売し、ロビー・ウィリアムズがアルバム『The Christmas Present』で[82]、I Dont Know How But They Found MeがEP『Christmas Drag』でカバー[83]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b "Dutchcharts.nl – Slade – Merry Xmas Everybody" (in Dutch). Single Top 100. 2020年9月11日閲覧。
- ^ “Merry_Xmas_Everybody_(Slade_single_-_cover_art)” (JPG). 2020年6月18日閲覧。
- ^ “ハードロック/メタルなクリスマス・ソング5曲”. OKMusic (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2016年12月26日) 2020年6月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h Charlesworth 1997.
- ^ “sundaymercury” (JPG). 2020年6月18日閲覧。
- ^ “Merry Xmas Everybody”. BBC Online. BBC. 2020年6月18日閲覧。
- ^ a b c d Thompson, Dave. “Merry Xmas Everybody”. AllMusic. All Media Guide. 2020年6月18日閲覧。
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- ^ “Slade's Noddy Holder Promises to Strip if Song Makes Christmas Number One, NewsCred”. Breakingnews.newscred.com (2009年12月7日). 2012年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月18日閲覧。
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- ^ a b “merry xmas everybody|full Official Chart History”. Official Charts Company. 2020年6月18日閲覧。
- ^ a b "British single certifications – Slade – Merry Christmas Everybody". British Phonographic Industry. 2020年9月11日閲覧。 Select singles in the Format field. Select Platinum in the Certification field. Type Merry Christmas Everybody in the "Search BPI Awards" field and then press Enter.
- ^ “Photographic image of Slade International Fan Club newsletter January - February - March 1990” (JPG). 2012年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月18日閲覧。
- ^ Animated by Matthew Robins (9 December 2021). Slade - Merry Xmas Everybody - Official Video. 2022年4月5日閲覧。
- ^ Nissim, Mayer (2021年12月14日). “Watch the new official video for Slade's 'Merry Xmas Everybody'”. Smooth Radio. 2022年4月5日閲覧。
- ^ Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970-1992 (illustrated ed.). St Ives, N.S.W.: Australian Chart Book. p. 277. ISBN 0-646-11917-6
- ^ "Ultratop.be – Slade – Merry Xmas Everybody" (in French). Ultratop 50. 2020年9月11日閲覧。
- ^ "Ultratop.be – Slade – Merry Xmas Everybody" (in Dutch). Ultratop 50. 2020年9月11日閲覧。
- ^ "Slade: Merry Xmas Everybody" (in Finnish). Musiikkituottajat – IFPI Finland. 2020年9月11日閲覧。
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- ^ “Kate Nash covers "Merry X-Mas Everybody"”. 2020年6月18日閲覧。
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- ^ Deming, Mark. Christmas Christmas - Cheap Trick|Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年6月18日閲覧。
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- ^ I DONT KNOW HOW BUT THEY FOUND ME - Merry Christmas Everybody (Official Music Video) (英語). 2020年6月18日閲覧。
参考文献
[編集]- Charlesworth, Chris (1997). Feel The Noize - Slade Greatest Hits (booklet) (英語). Slade. Polydor.
外部リンク
[編集]- Merry Xmas Everybody - Geniusの歌詞ページ