メディア9
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概要
[編集]同じく栗本のSF小説『レダ』などと同じ未来史に属する青春SF。恒星間宇宙船乗組員の父を持つ少年の成長を描く。
『SFアドベンチャー』1981年1月号から6月号に連載されたのち、1982年4月30日に徳間書店から単行本(ISBN 4-19-122472-7)が刊行された。のち、1986年3月25日に角川文庫版(上巻:ISBN 4-04-150012-5、下巻:ISBN 4-04-150013-3)が、1999年11月18日にハルキ文庫版(上巻:ISBN 4-89456-587-0、下巻:ISBN 4-89456-588-9)が刊行されている。表紙は、単行本版を角田純男、角川文庫版を佐藤道明、ハルキ文庫版を藤井英俊が担当している。
あらすじ
[編集]フォーマルハウトへの航行を終えた恒星間宇宙船「メディア9」が地球に帰還した。同船の宙航士ロイの息子リンは、母シーラとともに10年ぶりの父との再会を心待ちにしていた。
ところが、「メディア9」は地球に着陸しようとせず、わずかな交信を行った後、基地上空に静止したまま一切の連絡を絶ち、沈黙を保っていた。未知の病原体による汚染などの噂に地上に不安が広がり、ついには「メディア9」を爆破しようという動きが現れる。リンは恋人のヴァイとともに、「メディア9」を救うために行動を開始する。
主要な登場人物
[編集]- リン・ニールセン
- 17歳の少年。3代続いたスペースマンの家系に生まれ、自分もスペースマンになることを夢見ている。非常な長身。
- ヴァイ
- リンの同級生にして恋人。鮮やかな赤毛の勝ち気な少女。
- シーラ・ニールセン
- リンの母。
- ロイ・ニールセン
- リンの父。「メディア9」一等宙航士。
- クリス
- リンの同級生。リンにライバル心を抱いている。
- イーノ
- クリスの父。一等司政官。
- マリ・コーノ
- 一等技術官。「メディア9」船長マーヴィン・コーノの妻。
- ゼノ・K
- 変わり者として知られる科学者。