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メイ・パーカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メイおばさんから転送)

メイベル=メイ・パーカー・ジェイムソン(Maybelle "May" Parker-Jameson)は、マーベル・コミックスパイダーマンに登場するキャラクター。旧性はライリー(Reilly)。彼女はスタン・リースティーブ・ディッコが生み出し、1962年1月に発売された「Strange Tales #97」で初登場したが、1962年8月に発売された「Amazing Fantasy #15」で2度目の初登場を果たす。メイはベン・パーカーの未亡人で、ピーター・パーカーの父方の叔母。いつもピーターを母親代わりで育てているが、全シリーズを通じ、メイはピーターがスパイダーマンであることを知らず、スパイダーマンを恐ろしい人と思っていた。このキャラクターが作られて以降、テレビ作品(アニメ・ドラマ)だけでなく、実写映画とアニメ映画にも登場している。

誕生秘話

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5月5日、ニューヨークブルックリンで誕生。ピーターの両親であるリチャードとメアリーが死亡した後、メイと夫のベンが甥のピーターを引き取り、クイーンズ区フォレストヒルズのイングラム通り20番地にある住宅で育てた。ベンが泥棒の銃撃で命を落としたため、ピーターにとっては唯一の家族となった。彼女のおかげで、ピーターの人生は大学時代に入っても最高のものとなった。メイおばさんは、ピーター・パーカーがスパイダーマンであることは知らず、いまでもごく普通の少年だと信じ続けている。

ピーターがスパイダーマンの仕事を始めたばかりの頃、メイの健康についてとても心配していたことがあり、自分がスパイダーマンであることをメイおばさんに言ったら、精神的ショックで命を落とすことになるんじゃないかと不安ながら考えていた。その結果、ピーターはおばさんの介護をすることになるが、とても厄介な危機に直面し頭を抱える事となる。メイがピーターの敵であるオットー・オクタビアス(ドクター・オクトパス)と恋人になったとき、ピーターはオットーの陰謀からメイおばさんを救助する。

その他のバージョン

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スパイダー・ゲドン

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スパイダー・ゲドン英語版では、地球という謎の星にヒスパニック系のメイがいる。メイは輸血でベンは無事に救われるが、ベンとピーターがスパイダーマンであることを知らない。

メディアミックス

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テレビアニメ

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スパイダーマン(1967年)
担当声優 - ペグ・ディクソン、日本語吹き替え版 - 不明(初代)、不明(2代目)
この作品では、メイおばさんの容姿が何度か変わっている。初登場回は、シーズン1の第8話「Horn of The Rhino」。この回では、風邪を引いたピーターに現場の写真を持ってこさせようとするジェイムソン編集長の上から目線な態度に腹を立てていたことがある。シーズン2の「King Pinned」では、ベン・パーカーが「スパイダーマンの誕生」でテレビ局の強盗に銃撃されて亡くなった後、ピーター・パーカーがデイリー・ビューグル社で雑用係(コピー・ボーイ)のアルバイトをすると打ち明けた。メイは年金で解決させようとしたが、ピーターは自分の力で働くと決めた。
スパイダーマン(1981年)
担当声優 - モーガン・ロフティング、日本語吹き替え版声優は不明。
ここではメイおばさんとピーター・パーカーの生活が定期的に描かれている。第22話「Arsenic and Aunt May」ではベンおじさんの姿で名前を名乗る魂から話を受け、カメレオンが変装していた占い師から授かったネックレスでスパイダーマンに復讐しようとするが何度も失敗している。
スパイダーマン&アメイジング・フレンズ(1981年)
担当声優 - ジューン・フォーレイ、日本語吹き替え版 - 鈴木れい子(ビデオ版)、定岡小百合(トゥーンディズニー版)
この作品ではパーカー家がスパイダーフレンズの本部となっているが、ピーター・パーカー、ボビー・ドレイク、アンジェリカ・ジョーンズがスパイダーマン、アイスマン、ファイアスターであることは知らない。
スパイダーマン(1994年)
担当声優 - リンダ・ゲイリー(シーズン1)→ジュリー・ベネット(シーズン2)、日本語吹き替え版 - 定岡小百合[1]
この作品ではスパイダーマンのことが凄く嫌いだが、ピーターのことは心から愛している。アンナ・ワトソンとキーン・マーロウ(シーズン5のみ登場)とは友達だが、アンナ・ワトソンはピーターのことを全く思っていない。「The Wedding」では、メイとベンが付けていた結婚指輪をメリー・ジェーン・ワトソンと結婚するピーターにプレゼントしている。
スペクタキュラー・スパイダーマン(2008年)
担当声優 - デボラ・ストラング、日本語吹き替え版 - 大橋世津[2]
このバージョンでメイの姿が異なり、以降は若い声となる。
アルティメット・スパイダーマン(2012年)
担当声優 - ミスティ・リー、日本語吹き替え版 - 水野ゆふ[3]
こちらは40代後半の設定で、以前よりも虚弱な感じには描かれなくなっている。その代わりとしてはヨガや料理教室など多くの趣味を持つ。シーズン3において、ピーター・パーカーは自分がスパイダーマンであることをメイに伝えたが、メイは既に知っていたため、それでもピーターを心から愛した。シーズン4では、メイがスカーレット・スパイダーの改心を手助けしており、夫と同じ弁という名前にしようと考えていた。「異次元のスパイダーマン、再び パート4」では、マイルズ・モラレスの世界にいるメイ(声優は同じ)が、スパイダーウーマンと一緒にヴィラン退治をしている。
マーベル スパイダーマン(2017年)
担当声優 - ナンシー・リナリ、日本語吹き替え版 - 三沢明美
スパイディとすごいなかまたち(2022年)
担当声優 - メラニー・ミンチーノ、日本語吹き替え版 - 今泉舞[4]
ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン(2024年)
担当声優 - カーリ・ウォーグレン[5]、日本語吹き替え版は未定

テレビドラマ

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アメイジング・スパイダーマン(1977年)
演 - ジェフ・ドーネルアイリーン・テドロウ、日本語吹き替え版 - 京田尚子映画版

映画

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サム・ライミ監督作
演 - ローズマリー・ハリス、日本語吹き替え版 - 谷育子
この映画では、ベンおじさんを失ったピーターを優しく励ましている。
マーク・ウェブ監督作
演 - サリー・フィールド、日本語吹き替え版 - 一龍斎春水
この映画では、ハリスが演じたメイよりも少し若くなっている。

MCU映画

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演 - マリサ・トメイ、日本語吹き替え版 - 安藤麻吹
この映画ではイタリア系アメリカ人という設定で若い女性として登場している。

アニメ映画

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スパイダーマン:スパイダーバース
声 - リリー・トムリン、日本語吹き替え版 - 沢海陽子[6]
第1作において、甥のピーター(MJと結婚していた金髪姿の少年)は亡くなっており、マイルズ・モラレス、グウェン・ステイシー、ピーター・B・パーカーが彼女の前にやってきた際、メイはピーターが隠していた秘密の部屋に入ることを特別に許可した。その後、マイルズがスパイダースーツを作るのを手伝い、ピーターが前に作っていたウェブ・シューターの改良版を提供した。

テレビゲーム

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Marvel's Spider-Man(2018年)
担当声優はナンシー・リナリ、日本語吹き替え版 - 滝沢久美子

脚注

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  1. ^ プロフィール”. プロダクションエース. 2024年8月25日閲覧。
  2. ^ プロフィール”. ケッケコーポレーション. 2024年8月25日閲覧。
  3. ^ プロフィール”. オフィスPAC. 2024年2月4日閲覧。
  4. ^ 今泉舞(maiimaizumi)”. lit.link. 2024年8月25日閲覧。
  5. ^ Hickson, Colin (October 6, 2023). “Spider-Man: Freshman Year Synopsis Teases a 'New Era of Spider-Man'”. Comic Book Resources. October 7, 2023時点のオリジナルよりアーカイブ2024年8月25日閲覧。
  6. ^ スパイダーマン:スパイダーバース”. 吹替キングダム. 2024年8月25日閲覧。

外部リンク

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