ムラサキオモト
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ムラサキオモト | ||||||||||||||||||||||||
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ムラサキオモトの葉
(2024年10月 沖縄県国頭郡東村) | ||||||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Tradescantia spathacea Sw. | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
boatlily, oyster plant |
ムラサキオモト(紫万年青、学名:Tradescantia spathacea)はツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年生草本。
特徴
[編集]高さ15–50 cm。茎は10 cmほどと短く、ロゼット状に葉が密集する。葉は多肉質で長楕円状披針形で長さ15–30 cm、幅3–5 cm、葉先は鋭形で基部は茎を抱く。葉の表は暗緑色で裏は紫色。矮性品種の他、縦縞の斑が葉に入る改良品種もある。花は白色で、株元の葉腋から出るボート型の花苞に挟まれるように咲く。萼片・花弁ともに3枚で、雄しべは花糸に細毛がある。花期は夏。日当たりを好む。夏は灌水を多くする。栽培適温は8℃以上で、沖縄県内では屋外で越冬するが、寒さには弱いので冬は水を控える。繁殖は実生か株分けによる[1][2][3][4][5][6][7]。
分布と生育環境、利用
[編集]中米(西インド諸島、メキシコ、ベリーズ、グアテマラ)原産。日本へは1816年に渡来し、観葉植物として温室で栽培されてきた。沖縄では庭や花壇で利用されるほか、林縁、岩場や道端に逸出帰化。ツユクサ科の他の種と同様に、理科教育において原形質分離の実験材料に用いられる[3][4][5][6][7]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 池原直樹『沖縄植物野外活用図鑑 第2巻 栽培植物』新星図書出版、1979年。 ※ 学名Rhoeo spathaceaとしている
- 白井祥平『沖縄園芸植物大図鑑』 2巻《観葉植物(上)》、沖縄教育出版、那覇市、1980年。 ※ 学名Rhoeo discolorとしている
- 植村修二ほか編著『増補改訂 日本帰化植物写真図鑑 第2巻 -Plant invader 500種-』全国農村教育協会、2015年。ISBN 9784881371855。
- 土橋豊; 椎野昌宏『カラーリーフプランツ』誠文堂新光社、東京、2017年。ISBN 9784416615775。
- 日本インドア・グリーン協会『熱帯植物図鑑』誠文堂新光社、東京都文京区、2020年。ISBN 9784416918852。
- 沖田原耕作『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。ISBN 9784909366832。
- 林将之; 名嘉初美『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350。