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ミーシャ・ジー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミーシャ・ジー
Misha Ge
フィギュアスケート選手
2018年平昌オリンピックEXでのミーシャ・ジー
生誕 (1991-05-17) 1991年5月17日(33歳)
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国モスクワ
身長 175 cm
選手情報
代表国 ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン
コーチ ジュン・ジー
アレクセイ・ミーシン
所属クラブ Alpomish Tashkent
練習拠点 北京市
ロサンゼルス
モスクワ
タシュケント
ISUパーソナルベストスコア
総合258.342017 GPフランス国際
SP86.012018 世界選手権
FS172.932017 GPフランス国際

ミーシャ・ジューノヴィチ・ジーロシア語: Миша Цзюнович Ге英語ラテン翻字: Misha Tszyunovich Ge中国語: 戈米沙1991年5月17日 - )は、ロシアモスクワ出身、ウズベキスタンの元フィギュアスケート選手(男子シングル)。現在は振付師。

2014年ソチオリンピックウズベキスタン代表。2012年2013年デンコヴァ・スタビスキー杯優勝。

経歴

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1991年にモスクワでロシア人として生まれる。ロシア系の母ラリサと、中国とロシアと韓国系の血を引く中国人の父親ジュン・ガー(中国語: 戈军)が中国でフィギュアスケートのコーチをしていたことから、10歳から北京で育ち、2009年にアメリカに移住した。2010-2011シーズンより、母方の親戚が住んでいる関係で交流のあったウズベキスタンスケート連盟との関わりから、ウズベキスタン代表として国際大会デビューを果たす。ジャンプコーチとしてフランク・キャロルの指導も受けた。

2013年より練習拠点を中国に戻した。2013年ロステレコム杯ケヴィン・レイノルズが出場を辞退したために急遽出場が決まり、そこでは8位となった。ソチオリンピックでは17位。

2014-2015シーズン、四大陸選手権では8位。世界選手権では前年の27位から大きく順位を上げ6位入賞を果たした。

2015-2016シーズン、中国杯で8位。エリック・ボンパール杯はビザの発行が間に合わず欠場を発表した[1]四大陸選手権は足の舟状骨に問題を抱えており、痛みがあるため欠場をする[2]

人物

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ロシア人にしては珍しい姓は、中国の姓「戈」に由来する。中国語ロシア語英語に堪能。ジー自身のコーチ、振付師も両親である[3]

音楽に対して強いこだわりを見せており、「フィギュアスケートが将来的に面白くなるように」との思いを込めて、減点対象となる歌詞入りの曲をプログラムの中であえて使用していた[4]。減点されるかはジャッジの多数決で判定されるが、2012-2013シーズンならびに2013-2014シーズンのほとんどの試合で減点を受けている。

ミーシャ自身も振付師として、自らのプログラムの他にもエフゲニア・メドベージェワ髙橋大輔グレイシー・ゴールド友野一希などのシングルスケーターやペア、ローラースケートの選手のプログラムを手がけている[5]

主な戦績

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大会/年 2010-11 2011-12 2012-13 2013-14 2014-15 2015-16 2016-17 2017-18
冬季オリンピック 17 17
世界選手権 30 19 16 27 6 15 12 9
四大陸選手権 12 9 11 13 8 7 6
ウズベキスタン選手権 1 1 1
GPフランス杯 7 3
GPスケートカナダ 6
GP中国杯 5 8
GPロステレコム杯 8 4 4
CSオータムクラシック 2 4
CSデンスタ杯 1 1 1
CSフィンランディア杯 6 4
アジアフィギュア杯 2 2
NRW杯 5
ワルシャワ杯 2
アイスチャレンジ 2 4
イスタンブール杯 2
ニース杯 8
冬季アジア大会 6 6

詳細

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2017-2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2018年3月19日 - 25日 2018年世界フィギュアスケート選手権ミラノ 8
86.01
9
163.56
9
249.57
2018年2月9日 - 25日 平昌オリンピック江陵 14
83.90
17
161.04
14
244.94
2018年1月22日 - 27日 2018年四大陸フィギュアスケート選手権台北 8
82.27
7
166.69
6
248.96
2017年11月17日 - 19日 ISUグランプリシリーズフランス杯グルノーブル 6
85.41
3
172.93
3
258.34
2017年10月20日 - 22日 ISUグランプリシリーズロステレコム杯モスクワ 5
85.02
4
170.31
4
255.33
2017年9月20日 - 23日 ISUチャレンジャーシリーズオータムクラシックピエールフォン 5
83.64
2
162.55
4
246.19
2016-2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年3月27日 - 4月2日 2017年世界フィギュアスケート選手権ヘルシンキ 16
79.91
10
163.54
12
243.45
2017年2月14日 - 19日 2017年四大陸フィギュアスケート選手権江陵 8
81.85
8
157.56
7
239.41
2016年11月11日 - 13日 ISUグランプリシリーズ フランス杯パリ 8
72.49
6
156.57
7
229.06
2016年10月27日 - 30日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダミシサガ 7
72.30
5
153.77
6
226.07
2016年9月29日 - 10月1日 ISUチャレンジャーシリーズ オータムクラシックピエールフォン 2
79.52
3
151.03
2
230.55
2015-2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2016年3月26日 - 4月3日 2016年世界フィギュアスケート選手権ボストン 15
77.43
14
146.10
15
223.53
2015年11月6日 - 8日 ISUグランプリシリーズ 中国杯北京 9
69.13
6
148.04
8
217.17
2015年10月20日 - 25日 ISUチャレンジャーシリーズ デンコヴァ・スタビスキー杯ソフィア 2
65.65
1
144.49
1
210.14
2014-2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年3月23日 - 29日 2015年世界フィギュアスケート選手権上海 8
78.52
7
156.37
6
234.89
2015年2月9日 - 15日 2015年四大陸フィギュアスケート選手権ソウル 7
82.25
9
143.95
8
226.20
2014年11月14日 - 16日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 5
79.69
5
158.36
4
238.05
2014年11月7日 - 9日 ISUグランプリシリーズ 中国杯上海 7
69.46
3
149.82
5
219.28
2014年10月9日 - 12日 ISUチャレンジャーシリーズ フィンランディア杯エスポー 4
64.96
4
138.55
4
203.51
2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年3月24日 - 30日 2014年世界フィギュアスケート選手権さいたま 27
60.34
- 27
2014年2月6日 - 22日 ソチオリンピックソチ 18
68.07
17
135.19
17
203.26
2014年1月20日 - 25日 2014年四大陸フィギュアスケート選手権台北 12
65.26
14
123.15
13
188.41
2013年11月28日 - 12月1日 2013年デンコヴァ・スタビスキー杯ソフィア 1
66.80
1
132.40
1
199.20
2013年11月22日 - 24日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 8
63.23
8
127.05
8
190.28
2013年8月8日 - 11日 2013年アジアフィギュア杯バンコク 2
69.61
2
134.02
2
203.63
2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年3月10日 - 17日 2013年世界フィギュアスケート選手権ロンドン 15
68.45
16
139.05
16
207.50
2013年2月6日 - 11日 2013年四大陸フィギュアスケート選手権大阪 12
70.26
10
131.45
11
201.71
2012年12月13日 - 16日 2012年デンコヴァ・スタビスキー杯ブルガリア 1
69.93
1
135.24
1
205.17
2012年12月4日 - 9日 2012年NRW杯ドルトムント 6
65.01
2
145.65
5
210.66
2012年11月15日 - 18日 2012年ワルシャワ杯ワルシャワ 3
61.70
2
133.33
2
195.03
2012年11月5日 - 10日 2012年アイスチャレンジグラーツ 5
61.67
4
125.04
4
186.71
2012年10月4日 - 7日 2012年フィンランディア杯エスポー 6
61.32
6
126.60
6
187.92
2011-2012 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2012年3月26日-4月1日 2012年世界フィギュアスケート選手権ニース 4
124.41
19
65.29
23
121.12
19
186.41
2012年2月9日-12日 2012年四大陸フィギュアスケート選手権コロラドスプリングス - 11
64.49
8
132.04
9
196.53
2011年12月13日-18日 2011年イスタンブール杯イスタンブール - 3
63.35
2
139.49
2
202.84
2011年11月1日-6日 2011年アイスチャレンジグラーツ - 2
58.88
2
65.09
2
199.12
2011年10月26日-30日 2011年ニース杯ニース - 8
57.33
6
120.45
8
177.78
2011年8月22日-26日 アジアフィギュア杯東莞 - 1
63.63
4
105.59
2
169.22
2010-2011 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2011年4月24日-5月1日 2011年世界フィギュアスケート選手権モスクワ 11
109.39
30
49.61
- 30
2011年2月15日-20日 2011年四大陸フィギュアスケート選手権台北 - 13
58.60
12
123.46
12
182.06
2011年1月30日-2月6日 第7回アジア冬季競技大会アスタナ - 9
53.97
5
123.39
6
177.36

プログラム使用曲

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シーズン SP FS EX
2017-2018 アヴェ・マリア

作曲:ウラディーミル・ヴァヴィロフ

演奏:川井郁子
振付:ミーシャ・ジー

タイスの瞑想曲
作曲:ジュール・マスネ
振付:ミーシャ・ジー
愛はまごころ

曲:ジーマ・ビラーン

Crazy in Love

(Fifty Shades of Greyより)

曲:ビヨンセ

Not in That Way

曲:サム・スミス

Mic Drop(Steve Aoki remix)

曲:BTS

2016-2017 黒くぬれ!
曲:ローリング・ストーンズ
振付:ミーシャ・ジー

愛の夢第3番
作曲:フランツ・リスト
演奏:ラン・ラン
バレエ『くるみ割り人形』より
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
振付:ミーシャ・ジー
Great Balls of Fire
曲:ジェリー・リー・ルイス
Juicy Wiggle
曲:レッドフー
Baby
曲:ジャスティン・ビーバー feat. リュダクリス
Let Me Love You
曲:DJ Snake feat. ジャスティン・ビーバー
2015-2016 歌劇『道化師』より
作曲:ルッジェーロ・レオンカヴァッロ
ボーカル:ルチアーノ・パヴァロッティ
振付:ミーシャ・ジー

ピアノ協奏曲第2番
作曲:セルゲイ・ラフマニノフ
振付:ミーシャ・ジー
夜想曲第19番
作曲:フレデリック・ショパン
振付:ミーシャ・ジー
Get Low
曲:ディロン・フランシス、DJ Snake
2014-2015 カッチーニのアヴェ・マリア
作曲:ウラディーミル・ヴァヴィロフ
振付:ミーシャ・ジー
映画『シェルブールの雨傘』サウンドトラックより
作曲:ミシェル・ルグラン
振付:ミーシャ・ジー
Bend Ova
Let's Get F*cked Up
曲:リル・ジョン
Good Boy
by GD X TAEYANG
Let's Get F*cked Up
曲:リル・ジョン
Uptown Funk
曲:マーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ
2013-2014 アルビノーニのアダージョ
作曲:レモ・ジャゾット
I Still Got Blues, Still Got Rock
作曲:ゲイリー・ムーア
パガニーニの主題による狂詩曲
作曲:セルゲイ・ラフマニノフ
テーマ:ワールド・ダンス・コレクション
Neo Tango
演奏:ゴタン・プロジェクト
ある恋の物語
作曲:カルロス・エレータ・アルマラン
Libella Swing
作曲:パロヴ・ステラー
Tutti Frutti
作曲:リトル・リチャード
WARRIOR
曲:B.A.P
Crooked
曲:G-DRAGON
ジェントルマン
曲:PSY
2012-2013 ナイア 映画『ミッション:インポッシブル2』サウンドトラックより
作曲:ハンス・ジマー
フラメンコ
作曲:トーマス・エスペンサー
チャーリー・チャップリン セレクション
チャーリー・チャップリン リミックス
江南スタイル
曲:PSY
2011-2012 白鳥
作曲:カミーユ・サン=サーンス
War and Love
by Invincible
2010-2011 Capone
作曲:ローナン・ハーディマン
Requiem for a Tower
作曲:クリント・マンセル
Girls on the Dance Floor
曲:ファーイースト・ムーヴメントft.ステレオタイプス

脚注

[編集]
  1. ^ TwitLongerの10月8日の投稿
  2. ^ 2018年の平昌五輪後に競技を引退し、振付やジュニア選手のコーチ等をしている。 TwitLongerの1月27日の投稿
  3. ^ Absolute Skating:Misha Ge - skating with a passion April 15, 2012
  4. ^ 'Earth citizen' Ge wishes to change figure skating
  5. ^ Works” (英語). Official Page of Misha Ge. 2019年12月31日閲覧。

外部リンク

[編集]