ミンディ・エイベア
ミンディ・エイベア Mindi Abair | |
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2011年、シアトルでの公演にて | |
基本情報 | |
生誕 | 1969年5月23日(55歳) |
出身地 | アメリカ合衆国 フロリダ州セントピーターズバーグ |
学歴 | バークリー音楽大学 |
ジャンル | スムーズジャズ |
職業 |
サクソフォニスト 歌手 キーボーディスト ラジオパーソナリティ |
担当楽器 |
サクソフォーン キーボード ボーカル |
活動期間 | 2003年 - |
レーベル |
GRPレコード ピーク・レコード ヘッズ・アップ |
公式サイト |
www |
著名使用楽器 | |
ヤマハ カスタム82Z[1] |
ミンディ・エイベア(Mindi Abair, 1969年5月23日 - )は、アメリカのスムーズジャズ・サクソフォーン奏者。日本ではミンディの名義でCDが発売されている。
特徴
[編集]実力派の女性ジャズサックス奏者として、キャンディ・ダルファーとしばしば比較される[2][3]。小さい頃はAmerican Top 40などのポップの影響を受けて育っていることから、ジャズとポップの融合したクロスオーバー的な音楽が持ち味[4]。
エイベアはアルトサックス・ソプラノサックスに加え、フルートやキーボードも演奏するほか、自らボーカルをとることもある。高校時代にはドラムスも習っていた[2]。
経歴
[編集]祖母がオペラ歌手、父親がプロのサックス奏者という家庭に生まれ、5歳からキーボードを、次いで8歳でサックスを始めた[2]。高校時代にはマーチングバンドでサックスを演奏していた。バークリー音楽大学に進み、ジャズ、ロック、R&Bなどあらゆるジャンルの音楽を学んだ[5]。
バークリー卒業後はロサンゼルスへ移り、しばらく自らのバンドで活動していたが、ジョナサン・バトラーと出会って彼のバンドに参加し、その後、アダム・サンドラー、バックストリート・ボーイズやマンディ・ムーアなどのバックを務めるようになった。ツアーなどで彼らをサポートする一方で自らの音楽スタイルを生み出していった。
2000年にアルバム『Always and Never the Same』を自主制作してすぐGRPレコードと契約し、2003年にアルバム『イット・ジャスト・ハプンズ・ザット・ウェイ』でデビューした。このアルバム・タイトルは、キャノンボール・アダレイのライブ・アルバム『In New York』の中の一節から取られている。
2004年のアルバム『カム・アズ・ユー・アー』、ケブ・モらをゲストに迎えた2006年の『ライフレス・オーディナリー』の後、ピーター・ホワイトのクリスマス・アルバムへの参加を経て、2008年にアルバム『スターズ』を発表している。
2008年、クリス・ボッティがホスト役を務めていたチルアウト中心のラジオ番組『Chill with Chris Botti』のパーソナリティを引き継ぎ、番組名も『Chill with Mindi Abair』として2015年まで担当した。
2009年にはナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンス (NARAS) のロサンゼルス支部評議員長に選出され、2012年まで務めた。2013年には同支部長となった。
ディスコグラフィ
[編集]リーダー・アルバム
[編集]- Always and Never the Same(2000年、Abair/Hager)
- 『イット・ジャスト・ハプンズ・ザット・ウェイ』 - It Just Happens That Way(2003年、GRP)
- 『カム・アズ・ユー・アー』 - Come as You Are(2004年、GRP)
- 『ライフレス・オーディナリー』 - Life Less Ordinary(2006年、GRP)
- 『スターズ』 - Stars(2008年、ピーク)
- In Hi-Fi Stereo(2010年、ヘッズ・アップ)
- 『サマー・ホーンズ』 - Summer Horns(2013年、コンコード)※デイヴ・コーズ、ジェラルド・アルブライト、リチャード・エリオットとともに「Dave Koz And Friends」名義で発表
- Wild Heart(2014年、ヘッズ・アップ)
- Live in Seattle(2015年、ヘッズ・アップ)※「Mindi Abair & The Boneshakers」名義
- The EastWest Sessions(2017年、Pretty Good For A Girl)※「Mindi Abair & The Boneshakers」名義
- No Good Deed(2019年、Pretty Good For A Girl)※「Mindi Abair & The Boneshakers」名義
- Forever(2022年、Pretty Good For A Girl)
参加アルバム
[編集]- ボビー・ライル:The Power Of Touch(1997年)
- アダム・サンドラー:What's Your Name?(1997年)
- ヘンリー・フィリップス:Number 2(1999年)
- ジェフ・ゴルブ:Soul Sessions(2003年)
- マイケル・ファインスタイン:Only One Life: The Songs Of Jimmy Webb(2003年)
- ケブ・モ:Peace... Back By Popular Demand(2004年)
- ピーチ:Real Thing(2004年)
- エリス・ホール:Straight Ahead(2004年)
- アラン・ヒューイット:Noche De Pasion(2004年)
- ピーター・ホワイト:『コンフィデンシャル』 - Confidential(2004年)
- ダニエル・ベンザリ:Benzali(2005年)
- ローレン・ゴールド:Keys(2005年)
- ヴァル・ワトソン:Live At The Funk Lounge(2005年)
- ランディ・ジェイコブズ:From Me To You(2005年)
- ラス・カンクル:Rivage(2008年)
- アイズ・オブ・マーチ:Still 19(2010年)
- グレッグ・マニング:The Calling(2010年)
- ジム・ピータリック・ライフフォース:Forces At Play(2011年)
- ブライト・フューチャーズ:Dark Past(2011年)
- モセアン・ワーカー:Candygram for Mowo(2011年)
- ケブ・モ:The Reflection(2011年)
- グルーヴ・キッド・ネーション:The Wheels On The Bus(2011年)
- テリー・ウォルマン:A Joyful Noise(2012年)
- クリス・マン:Home For Christmas: The Chris Mann Christmas Special(2013年)
- クリス・マン:Chris Mann In Concert: A Mann For All Seasons(2013年)
- ランディ・ジェイコブズ:Rhythm And The Beat(2013年)
- ジェフ・ゴルブ・ウィズ・ブライアン・オーガー:Train Keeps A Rolling(2014年)
- デイヴィッド・パック:Napa Crossroads(2014年)
- ボビー・ラッシュ&ブラインドドッグ・スモーキン:Decisions(2014年)
- スウィートピー・アトキンソン:Get What You Deserve(2017年)
脚注
[編集]- ^ “Vol.3 Mindy Abair - Z FACE&VOICE - ヤマハ株式会社”. ヤマハ株式会社. 2015年11月22日閲覧。
- ^ a b c 松下佳男. “Mindi Abair .: ミンディ :.”. ユニバーサルミュージック. 2009年6月7日閲覧。
- ^ “ミンディとキャンディ、あなたはどっち? - CDJournal.com ニュース”. CDJournal.com (2003年6月16日). 2009年6月7日閲覧。
- ^ Abair, Mindi (2008). "Jazz Monthly.com Interview with Mindi Abair". Jazz Monthly.com (Interview). Interviewed by Baldwin "Smitty" Smith. 2008年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年6月7日閲覧。
- ^ Hill, Gary. “allmusic (((Mindi Abair > Biography )))” (英語). allmusic. 2012年7月22日閲覧。