ミナミテナガエビ
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ミナミテナガエビ | |||||||||||||||||||||||||||
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ミナミテナガエビ
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Macrobrachium formosense (Bate, 1849) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ミナミテナガエビ(南手長蝦) | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
crane river prawn |
ミナミテナガエビ(南手長蝦、Macrobrachium formosense)はテナガエビ科テナガエビ属に分類される大型のエビ。東アジアの熱帯・温帯の川の流れのある場所に生息する。
分布
[編集]日本国内では、千葉県以南の太平洋側、福井県以南の日本海側、南西諸島、小笠原諸島[2][3]。
国外では、韓国、台湾、中国から記録がある[2][3]。東アジア固有種[2]。
形態
[編集]頭胸甲長30 mm[3]、体長100 mm程度[2][3]。
額角という、甲羅から突き出した角のような構造があり、縁はギザギザしている。上縁には7〜13本の歯があり、うち2〜3本は頭胸甲上に存在する。下縁には2〜4本の歯がある[2]。額角は幅広く[2][3]、長さは第1触角柄部第3節の先端を超えるが[3]、触角鱗先端に届かない[2][3]。
雄の第2胸脚は他の胸脚より圧倒的に長く太くなっており、左右で形がほぼ同じで、大きさが異なる。脚の手のひらの部分である掌部は円筒形である。全節に大小の棘がある。掌部は指節の約2倍で、腕節の約0.8倍、ハサミは腕節の約1.5倍、腕節は長節の2倍以下[2][3]。
テナガエビによく似るが、本種は、雄の第2胸脚のハサミは剛毛が密に生えておらず、第3胸脚指節は太短く、頭胸甲の側面に茶褐色の斜めの太い帯が3本あることから区別できる[2][3]。
生態
[編集]河川の河口から上流に生息する[3][2]。抱卵期は2〜10月で、直径0.50〜0.64㎜の卵を、1000〜11000個産む。両側回遊型[2]。
ギャラリー
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幼体
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上:毛の多いテナガエビの鋏;下:毛の少ないミナミテナガエビの鋏
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テナガエビ(上)の歩脚の爪はミナミテナガエビ(下)に比べて長い
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馬毛島のミナミテナガエビ(2000年4月)
参考文献
[編集]- ^ De Grave, S.; Shy, J. (2013). “Macrobrachium formosense”. IUCN Red List of Threatened Species 2013: e.T197767A2499146. doi:10.2305/IUCN.UK.2013-1.RLTS.T197767A2499146.en 7 August 2023閲覧。.
- ^ a b c d e f g h i j k 豊田幸詞 『日本産 淡水性・汽水性 エビ・カニ図鑑』 緑書房、2019年、76・77頁 ISBN 978-4-895-31391-9
- ^ a b c d e f g h i j 豊田幸詞、関慎太郎 『ネイチャーウオッチングガイドブック 日本の淡水性エビ・カニ 日本産淡水性・汽水性甲殻類102種』 誠文堂新光社、2014年、70・71頁 ISBN 978-4-416-71350-1