コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ミシェル・ドッカリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミシェル・ドッカリー
Michelle Dockery
Michelle Dockery
本名 Michelle Suzanne Dockery
生年月日 (1981-12-15) 1981年12月15日(42歳)
出生地 イングランドの旗 イングランドロンドン
活動期間 2004年 –
主な作品
映画
フライト・ゲーム
ダウントン・アビー』シリーズ
ジェントルメン
テレビドラマ
グッド・ビヘイビア
ダウントン・アビー
ゴッドレス -神の消えた町-
ジェイコブを守るため
テンプレートを表示

ミシェル・ドッカリー[1] (英語: Michelle Dockery, 1981年12月15日 - ) は、イギリス女優歌手である。2010年から2015年までITVで放送されたTVドラマシリーズおよび映画化された『ダウントン・アビー』のメアリー・クローリー役でもっともよく知られ、エミー賞およびゴールデングローブ賞にノミネートされた。

2004年の舞台 "His Dark Materials" でデビューした。2007年の舞台『ピグマリオン』のイライザ役により、Evenng Standard Award にノミネートされた。2009年の舞台『太陽に灼かれて』により、ローレンス・オリヴィエ賞の助演女優賞にノミネートされた。その他、"The Pillars of Society"(2005年)、『ハムレット』(2010年)などの舞台に出演している。また、『ハンナ』、『アンナ・カレーニナ』、『フライト・ゲーム』などの映画に出演している。

2016年からはTNTのドラマシリーズ "Good Behavior" で主演を務め、麻薬中毒およびアルコール中毒で犯罪常習者のシングルマザーを演じた。

家族と教育

[編集]

1981年12月15日にロンドンで生まれた[2]。ルイーズ、ジョアンの二人の姉がいる。父のマイケル・フランシス・ドッカリーはアイルランド生まれであり[3] 運転手から測量技師となった[4] 。母のロレインはイースト・ロンドン生まれである。

ドッカリーはエセックスのChadwell Heath Foundation School で教育を受け、次に Finch Stage School[5]に進んだ。その後はギルドホール音楽演劇学校に進み、2004年に卒業した[6][7]

略歴

[編集]

舞台

[編集]

ドッカリーは National Youth Theatreの一員であり, ギルドホール音楽演劇学校で学んで金メダルを獲得し、2004年にはロイヤル・ナショナル・シアターでの "His Dark Material" でデビューを飾った[8]。 2006年には、"Pillars of Society" での演技に対して "Ian Charleson Award" を得た[9]

太陽に灼かれて』ではローレンス・オリヴィエ賞の助演女優賞にノミネートされた[10]。Peter Hal製作の 『ピグマリオン』ではイライザを演じて二度目の "Ian Charleson Awards" を獲得し[11] 、Evening Standard Awards の新人賞を2008年に獲得した[12]。2010年には『ハムレット』でオフィーリアを演じジョン・シムと共演した[13]

映画・テレビ

[編集]

2005年、『荊の城』でテレビでのデビューを飾った[14]。 2006年には、テリー・プラチェットの小説”Hogfather”の映像化二部作に出演した[15]。2008年にはChannel 4のThe Red Riding Trilogyに出演し、またBBCの "Waking the Dead" で暴行被害者を演じた。2009年にはBBCで "Cranford" のクリスマス・スペシャル二部作に出演し、またBBCの『ねじの回転』("The Turn of the Screw")で主演を務めた。

2010年から始まった、ジュリアン・フェロウズ製作の『ダウントン・アビー』でメアリー・クローリーを演じて人気を得た。Southbank Award 新人賞にノミネートされた。同番組は、2015年末までにシーズン6まで放送されて終了した。同番組での演技に対し、エミー賞およびゴールデングローブ賞にノミネートされている。2016年からはTNTのドラマシリーズ『Good Behavior』で主演を務めている。2017年に配信されたNetflixのリミテッドドラマシリーズ『ゴッドレス』でも主演を務め、プライムタイム・エミー賞にノミネートされた。

映画デビューは2011年の『ハンナ』であり、 シアーシャ・ローナンケイト・ブランシェットと共演した。2012年の映画『アンナ・カレーニナ』に出演し、William Boydのスパイ小説 "Restless" のテレビ映画に出演した[16]。2014年には、『フライト・ゲーム』でリーアム・ニーソンおよびジュリアン・ムーアと共演した。

音楽

[編集]

ドッカリーはジャズ・シンガーである。Ronnie Scott's Jazz Clubの50周年で歌い、また『ダウントン・アビー』 では母親役のエリザベス・マクガヴァンの結成したバンドでも歌っている[6][17]

出演作品

[編集]

映画

[編集]
Year Film Role Notes
2010 Spoiler Goth Girl 短編
2010 Shades of Beige Jodie 短編
2011 ハンナ
Hanna
マリッサ
2012 Out of Time Christine 短編
2012 アンナ・カレーニナ
Anna Karenina
Princess Myagkaya
2012 Angelic Voices: The Choristers of Salisbury Cathedral ナレーション ドキュメンタリー
2014 フライト・ゲーム
Non-Stop
ナンシー・ホフマン
2014 Tough Justice Connie Tough 短編
2015 Self/less Claire
2015 Many Beautiful Things Voice of Lilias Trotter ドキュメンタリー
2015 District Zero: What's Hidden Inside the Smartphone of a Refugee ナレーション ドキュメンタリー
2016 Consider Yourself
2017 ベロニカとの記憶
The Sense of an Ending
スージー・ウェブスター
2019 ダウントン・アビー
Downton Abbey
レディ・メアリー・タルボット
2020 ジェントルメン
The Gentlemen
ロザリンド・ピアソン
2022 ダウントン・アビー/新たなる時代へ
Downton Abbey: A New Era
レディ・メアリー・タルボット

テレビ

[編集]
Year Film Role Notes
2005 荊の城 ベティ TV シリーズ
2006 Hogfather スーザン TV映画
2007 Consent TV映画
2007 Dalziel and Pascoe Aimee Hobbs TVシリーズ
2008 Poppy Shakespeare Dawn TV 映画
2008 Heartbeat Sue Padgett TVシリーズ
2009 Red Riding: In the Year of Our Lord 1974 Kathryn Taylor TV 映画
2009 Red Riding: In the Year of Our Lord 1983 Kathryn Taylor TV 映画
2009 The Courageous Heart of Irena Sendler Ewa Rozenfeld TV 映画
2009 Waking the Dead Gemma Morrison TVシリーズ
2009 Return to Cranford Erminia Whyte TV ミニシリーズ
2009 ねじの回転
The Turn of the Screw
Ann TV 映画
2010–2015 ダウントン・アビー メアリー・クローリー TV シリーズ 主要キャスト
2012 ホロウ・クラウン/嘆きの王冠 エリザベス・モーティマー (ケイト) テレビ映画
2012 Restless Ruth Gilmartin TVミニシリーズ
2012 アメリカン・ダッド Margaret Watkins (声) TV アニメーション
2012 A Poem Is.. ナレーション TVアニメーション映画
2013 ファミリー・ガイ British Woman (声) TV アニメーション
2015 Japan: Earth's Enchanted Islands ナレーション TV ドキュメンタリー
2016-2017 グッド・ビヘイビア
Good Behavior
レティ・レインズ TNTドラマ、主演
2017 ゴッドレス -神の消えた町-
Godless
アリス・フレッチャー Netflixドラマ
2017 Angie Tribeca Guest Star TBSドラマ
2020 ジェイコブを守るため
Defending Jacob
ローリー・バーバー Apple TV+ドラマ
2020-2022 ふしぎの国 アンフィビアAmphibia レディ・オリビア TV アニメーション

舞台

[編集]
Year Title Role Venue
2004 His Dark Materials Jessie ロイヤル・ナショナル・シアター
2005 Henry IV, Part 1 & Henry IV, Part 2 Carrier ロイヤル・ナショナル・シアター
2005 The UN Inspector Female activist ロイヤル・ナショナル・シアター
2005 Pillars of the Community Dina ロイヤル・ナショナル・シアター
2007 Dying for It Kleopatra Almeida Theatre
2007 ピグマリオン イライザ イギリス・ツアー
2008 ワーニャ伯父さん エレーナ イギリス・ツアー
2008 ピグマリオン イライザ オールド・ヴィック・シアター
2009 太陽に灼かれて マルーシャ ロイヤル・ナショナル・シアター
2010 ハムレット オフィーリア クルーシブル劇場, シェフィールド
2017-2018 Network ダイアナ・クリステンセン ロイヤル・ナショナル・シアター

賞とノミネート

[編集]
部門 作品 結果
2005 Ian Charleson Awards Best Actress Pillars of Community ノミネート
2007 Ian Charleson Awards Best Actress ピグマリオン 2nd prize
2008 Evening Standard Award Outstanding Newcomer ピグマリオン ノミネート
2010 ローレンス・オリビエ賞 助演女優賞 太陽に灼かれて ノミネート
2011 モンテカルロ・テレビ祭 最高女優賞 ダウントン・アビー ノミネート
2012 Critics' Choice Television Award ドラマ最高女優賞 ダウントン・アビー ノミネート
Glamour Awards Editor's Special Award 受賞
プライムタイム・エミー賞 主演女優賞ドラマ部門 ダウントン・アビー ノミネート
サテライト賞 最高女優賞テレビドラマ部門 ダウントン・アビー ノミネート
2013 ゴールデングローブ賞 最高女優賞テレビドラマ部門 ダウントン・アビー ノミネート
全米映画俳優組合賞 女優賞ドラマシリーズ部門 ダウントン・アビー ノミネート
全米映画俳優組合賞 アンサンブル演技賞ドラマシリーズ部門 ダウントン・アビー 受賞
プライムタイム・エミー賞 主演女優賞ドラマシリーズ部門 ダウントン・アビー ノミネート
Huading Awards Best Global Actress ダウントン・アビー 受賞
2014 プライムタイム・エミー賞 主演女優賞ドラマシリーズ部門 ダウントン・アビー ノミネート
全米映画俳優組合賞 アンサンブル演技賞ドラマシリーズ部門 ダウントン・アビー 受賞
2015 全米映画俳優組合賞 アンサンブル演技賞ドラマシリーズ部門 ダウントン・アビー 受賞
2016 全米映画俳優組合賞 アンサンブル演技賞ドラマシリーズ部門 ダウントン・アビー ノミネート
2018 プライムタイム・エミー賞 主演女優賞リミテッドシリーズ/テレビ映画部門 ゴッドレス ノミネート

日本語吹き替え

[編集]

ダウントン・アビー』以降、甲斐田裕子が多くの作品で担当している。

脚注

[編集]
  1. ^ Births, Marriages & Deaths Index of England & Wales, 1916–2005.; at ancestry.com
  2. ^ Gore, Alex (31 August 2013). “Your number's up”. The Sun (London). http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/features/5107098/Revealing-list-of-celebs-who-lie-about-their-age.html 
  3. ^ “Downton Abbey: The Farce Factor”. The Entertainment Network (RTÉ). (10 October 2011). http://www.rte.ie/ten/2011/1010/blog_tv_page1486967.html 
  4. ^ "Real secrets of Downton's girls" October 2011, Daily Mail
  5. ^ Company Members – Michelle Dockery”. National Theatre. 2012年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月21日閲覧。
  6. ^ a b “Michelle Dockery: What's an Essex girl doing at Downton Abbey?”. Daily Mail (London). (9 September 2011). http://www.dailymail.co.uk/home/you/article-2031723/Downton-Abbeys-Michelle-Dockery-Whats-Essex-girl-doing-Downton-Abbey.html#ixzz1p0ylgKBB 
  7. ^ Masterpiece: Downton Abbey”. PBS. 21 October 2011閲覧。
  8. ^ Inverne, James (30 November 2004). “Previews for Second Part of His Dark Materials Begin Nov. 30”. Playbill. オリジナルの2014年5月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140525020402/http://www.playbill.com/news/article/89824-Previews-for-Second-Part-of-His-Dark-Materials-Begin-Nov-30 11 January 2012閲覧。 
  9. ^ Recent awards for drama graduates”. Guildhall School of Music and Drama. 2012年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月1日閲覧。
  10. ^ “Olivier awards nominations”. guardian.co.uk (London: Guardian News and Media). (8 February 2010). http://www.guardian.co.uk/stage/2010/feb/08/olivier-awards-nominations-full-list 1 October 2011閲覧。 
  11. ^ Theatre review: Pygmalion/Old Vic, London The Guardian, 17 May 2008
  12. ^ The 2008 ES Theatre Awards shortlist Evening Standard, 24 November 2008
  13. ^ First Night: Hamlet, Sheffield Crucible The Independent, 23 September 2010
  14. ^ Michelle Dockery”. IMDb. 1 October 2011閲覧。
  15. ^ O'Sullivan, Michael (7 March 20008). “'Hogfather': Low-Budget Hogwash”. Washington Post: p. T 39 
  16. ^ Michaels, Adrian (28 December 2012). “Restless, BBC One, review”. www.dailytelegraph.co.uk (London). http://www.telegraph.co.uk/culture/tvandradio/tv-and-radio-reviews/9767403/Restless-BBC-One-review.html 28 December 2012閲覧。 
  17. ^ The Times, 6 November 2010

外部リンク

[編集]