ミギとダリ
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ミギとダリ | |
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ジャンル | ミステリ、シュールコメディ、サイコホラー |
漫画 | |
作者 | 佐野菜見 |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | ハルタ |
レーベル | ハルタコミックス |
発表号 | Vol.46 - Vol.89 |
発表期間 | 2017年7月15日[1] - 2021年11月15日[2] |
巻数 | 全7巻 |
アニメ | |
原作 | 佐野菜見 |
監督 | まんきゅう |
シリーズ構成 | まんきゅう |
キャラクターデザイン | 西畑あゆみ |
音楽 | 世武裕子 |
アニメーション制作 | GEEKTOYS × CompTown |
放送局 | AT-Xほか |
放送期間 | 2023年10月2日 - 12月25日 |
話数 | 全13話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
『ミギとダリ』は、佐野菜見による日本の漫画作品。『ハルタ』(KADOKAWA)にて、Vol.46からVol.89まで連載された[1][2]。
1990年の神戸市を舞台に、双子の美少年ミギとダリが養子となった家で起きるサスペンスと、常識や俗世間に疎い2人が巻き起こすシュールギャグが混然一体となった漫画。作者の佐野菜見が2023年8月に急逝した後、同年10月から12月までテレビアニメが放送された。
あらすじ
[編集]1990年2月、アメリカ郊外を模した神戸市北区のニュータウン、オリゴン村。子供のいない老夫婦の園山夫妻は、多くの孤児が過ごす養護施設の中から“秘鳥”と言う金髪の美少年を養子に迎える。しかし秘鳥の正体は「ミギ」と「ダリ」と言う双子の少年であり、引き取られた園山家の中で巧妙に入れ替わりながら、2人で1人の人物を演じていた。双子の目的は、園山家が居を構えるオリゴン村にいるはずの、実母を殺した犯人を探し出し復讐することだった。
登場人物
[編集]声の項はアニメの担当声優。
園山家
[編集]- ミギとダリ / 園山秘鳥(そのやま ひとり)
- 本作の主人公[1]。1人の人間“秘鳥”として園山家の養子となった双子の兄弟。作中では13歳と称している[3]。物語開始時点から7年前に実母・メトリー(声 - 諸星すみれ)と共にオリゴン村に住んでいた記憶を持つ[注 1]が、その母は村の何者かに殺されたと思っている[4]。母を亡くしてからは養護施設で暮らしていた。真犯人を探すために、オリゴン村の裕福な老夫婦のもとに、1人(分)の孤児を装って養子に迎えられた[注 2]。
- “秘鳥” として素直で愛らしい少年を演じているが、本来の性格は二人とも警戒心が強く疑り深く、養父母を信頼していない。兄弟そろって超人的な身体能力を持つ。
- 園山修(そのやま おさむ)
- 声 - 松山鷹志
- 「秘鳥」の養父。子供に恵まれないまま年老いたため、妻と相談の上で孤児を1人だけ養子に迎えることにする。
- 父親像に憧れていたことから秘鳥を実の子のように溺愛して、慕われたいと願っている。
- 腰が弱く秘鳥を肩車できなかった。
- 園山洋子(そのやま ようこ)
- 声 - 三石琴乃
- 「秘鳥」の養母。夫同様に養子の秘鳥を溺愛している恰幅の良い女性。料理が得意で、若い頃は大変な美女だった[6]。
- サーディン
- 声 - 松山鷹志
- 園山家の飼い犬。犬の視点から直接見ていることもあり、秘鳥が実は2人の人間、ミギとダリであることを理解しており、秘鳥からは警戒されているが実際には好意的に接している。秘鳥からは「獣」、修からは「サーディン君」と呼ばれている。
ミギとダリの周りの人物
[編集]- 光山(みつやま)
- 声 - 斉藤貴美子
- 通称「みっちゃん」。隣村に住む通いの家政婦。園山家や一条家などオリゴン村の各家庭に家政婦として出入りするゴシップ好きな女性で、洋子とは同世代の友人。
- 秋山俊平(あきやま しゅんぺい)
- 声 - 浅沼晋太郎[7]
- 飛行機や鳥が好きな秘鳥のクラスメート。鳥になりたいと思っており、その方法を模索するも没頭して周りが見えなくなることも。
- 堤丸太(つつみ まるた)
- 声 - 武内駿輔[7]
- ハイテク機器が好きな秘鳥のクラスメート。甘やかされて育ったため、とにかくわがままで自分勝手。
一条家
[編集]- 一条瑛二(いちじょう えいじ)
- 声 - 河西健吾[7]、飯沼南実(幼い瑛二)
- 成績優秀、容姿端麗。村人の憧れである一条家の長男。完璧を心掛け、周囲からも模範的な少年として認知されている。
- 一条怜子(いちじょう れいこ)
- 声 - 朴璐美
- 瑛二の母。他人に厳しい完璧主義者。「教育」と称して子供を赤ん坊に扮させる。だが、瑛二からはあまりいい感情を持たれていない。
- 一条華怜(いちじょう かれん)
- 声 - 関根明良
- 瑛二の妹。村一番の美少女だが、他人を遠ざけている。一条家で数少ないまともな人物。
書誌情報
[編集]- 佐野菜見『ミギとダリ』KADOKAWA〈ハルタコミックス〉、全7巻
- 2018年5月15日発売[8][9]、ISBN 978-4-04-734836-3
- 2018年9月15日発売[10]、ISBN 978-4-04-735350-3
- 2019年8月10日発売[11]、ISBN 978-4-04-735623-8
- 2020年2月15日発売[12]、ISBN 978-4-04-736022-8
- 2020年10月15日発売[13]、ISBN 978-4-04-736112-6
- 2021年7月15日発売[14]、ISBN 978-4-04-736634-3
- 2021年12月15日発売[15]、ISBN 978-4-04-736846-0
テレビアニメ
[編集]2023年10月から12月までAT-Xほかにて放送された[16][17]。放送前に原作者の佐野菜見が急逝。佐野はアニメの監修やアフレコ現場への立ち合いも行っていた[18]。
エンディングアニメでは、佐野が生前描き下ろしたイラストが用いられている[19]。
第13話(最終回)では、光山が佐野の追悼メッセージをフランス語で書くアニメオリジナルの演出で締められた。
スタッフ
[編集]- 原作 - 佐野菜見[16]
- 監督・シリーズ構成・音響監督 - まんきゅう[16]
- 副監督 - 榎本守[16]
- キャラクターデザイン - 西畑あゆみ[16]
- 衣装デザイン - 本多恵美、満若たかよ、藤井望[16]
- プロップデザイン - Color&Smile[16]
- 料理デザイン - レコメンデーション[16]
- 色彩設計 - のぼりはるこ[16]
- 美術監督 - 若林里紗[16]
- 美術設定 - 平義樹弥[16]
- 3D監督 - 小川耕平(CompTown)[16]
- 撮影監督 - 渡辺実花[16]
- 編集 - 後藤正浩[16]
- 音響効果 - 山谷尚人[16]
- 音響制作 - ビットグルーヴプロモーション[16]
- 音楽 - 世武裕子[16]
- 音楽制作 - フライングドッグ[16]
- 音楽プロデューサー - 石川吉元、篠崎稜太
- 企画プロデュース - 加藤貴大
- プロデューサー - 髙梨舞、曹聡、西前朱加、福尾龍也、岡村香名子、松本淳、渕江麻衣子、福井詔雄、佐々木秀太
- アニメーションプロデューサー - 山村賢生
- アニメーション制作 - GEEKTOYS × CompTown[16]
- 製作 - 製作委員会 ビーバーズ(TIME、日活、NetEase Games、AT-X、フライングドッグ、創通、ライブ・ビューイング・ジャパン、ビットグルーヴプロモーション、東映ビデオ)
主題歌
[編集]- 「ユウマガドキ」[16]
- そらるとりぶによるオープニング主題歌。作詞・作曲・編曲は煮ル果実。
- 「Skyline」[20]
- Nulbarichによるエンディング主題歌。作詞はJeremy QuartusとRyan Octaviano、作曲はJeremy Quartus、編曲はJeremy QuartusとEthan Augustin。
各話リスト
[編集]話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
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第1話 | ミギとダリ | まんきゅう | 榎本守 |
| 西畑あゆみ | 2023年 10月2日 |
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第2話 | ウェルカムパーティー | ヤスカワショウゴ | 牧野友映 | 村田尚樹 |
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| 10月9日 |
第3話 | ともだちをつくろう | 福田裕子 | 林直孝 | 飛田剛 |
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| 10月16日 |
第4話 | おりこうさんになろう | 豊田百香 | 井之川慎太郎 |
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| 10月23日 |
第5話 | ミジンコの歌 | まんきゅう | 加瀬充子 |
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| 西畑あゆみ | 10月30日 |
第6話 | 誰が親鳥殺したの? | 福田裕子 | 榎本守 |
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| 11月6日 |
第7話 | おばけじゃなかった | ヤスカワショウゴ | 玉村仁 |
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| 11月13日 |
第8話 | ふたり≠ひとり | 豊田百香 | RoydenB | 牧野友映 |
| 三島千枝 | 11月20日 |
第9話 | コロスコロスコロスコロスコロス | 福田裕子 | 牧野友映 | 村田尚樹 |
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| 11月27日 |
第10話 | ビーバーズvs一条母 | ヤスカワショウゴ | 林直孝 | 馬場竜一 |
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| 12月4日 |
第11話 | さかさまの女 | 豊田百香 | 井之川慎太郎 |
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| 12月11日 | |
第12話 | ぼくらの復讐 | 福田裕子 | 金森陽子 |
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| 12月18日 | |
第13話 | ミギとダリ | ヤスカワショウゴ | 加瀬充子 |
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| 12月25日 |
放送局
[編集]放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [21] | 備考 |
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2023年10月2日 - 12月25日 | 月曜 22:00 - 22:30 | AT-X | 日本全域 | 製作参加 / CS放送 / 字幕放送[22] / リピート放送あり |
2023年10月3日 - 12月26日 | 火曜 1:35 - 2:05(月曜深夜) | TOKYO MX | 東京都 | |
2023年10月4日 - 12月27日 | 水曜 1:00 - 1:30(火曜深夜) | BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 |
サンテレビ | 兵庫県 | 作者の出身地、作品の舞台 |
インターネットではAmazon Prime Videoにて2023年10月2日より毎週月曜22:00配信。その他の配信サイトでも10月6日より毎週金曜順次配信[17]。
BD
[編集]巻 | 発売日[23] | 収録話 | 規格品番 |
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1 | 2024年2月14日 | 第1話 - 第6話 | BSZD08295 |
2 | 2024年3月13日 | 第7話 - 第13話 | BSZD08296 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “佐野菜見の新連載「ミギとダリ」がハルタで開幕、主人公は双子の美少年”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年7月15日) 2022年12月21日閲覧。
- ^ a b “「FOOLPROOF」規格外の学園生活がハルタで開幕!ミギとダリ、九国のジュウシは完結”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年11月15日) 2022年12月21日閲覧。
- ^ 第1話『ひとりの少年』より
- ^ 第5話『ぼくらの誓い』より
- ^ a b “アニメ「ミギとダリ」ミギ役を堀江瞬、ダリ役は村瀬歩!ティザーPVも公開に”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年8月7日) 2022年12月21日閲覧。
- ^ 第4話『老夫婦の秘密』より
- ^ a b c “「ミギとダリ」に浅沼晋太郎・武内駿輔・河西健吾、AJで堀江瞬ら登壇のイベント開催”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年2月24日) 2023年2月24日閲覧。
- ^ “ミギとダリ 1”. KADOKAWA. 2023年9月15日閲覧。
- ^ “「坂本ですが?」の佐野菜見、最新作はミステリアスな双子描く「ミギとダリ」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年5月15日) 2023年9月15日閲覧。
- ^ “ミギとダリ 2”. KADOKAWA. 2023年9月15日閲覧。
- ^ “ミギとダリ 3”. KADOKAWA. 2023年9月15日閲覧。
- ^ “ミギとダリ 4”. KADOKAWA. 2023年9月15日閲覧。
- ^ “ミギとダリ 5”. KADOKAWA. 2023年9月15日閲覧。
- ^ “ミギとダリ 6”. KADOKAWA. 2023年9月15日閲覧。
- ^ “ミギとダリ 7”. KADOKAWA. 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t “『ミギとダリ』2023年10月TVアニメ放送スタート、PV解禁! OP主題歌は「そらるとりぶ」が担当&コメントも到着”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2023年7月23日). 2023年7月23日閲覧。
- ^ a b c “On Air”. 「ミギとダリ」アニメ公式サイト. 2023年10月2日閲覧。
- ^ “漫画家・佐野菜見さん死去 漫画家&声優たちが追悼 10月にアニメ『ミギとダリ』放送控え関係者「本当に信じられない」”. ORICON NEWS (2023年8月16日). 2023年11月28日閲覧。
- ^ ハルタ [@hartamanga] (2023年11月25日). "皆さま、今日は11月25日、#いい双子の日 です。". X(旧Twitter)より2024年1月11日閲覧。
- ^ “「ミギとダリ」メインPV第2弾公開、ED主題歌はNulbarichの書き下ろし”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年9月26日) 2023年10月1日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “週間番組表 (2023/10/02〜2023/10/08)”. AT-X. エー・ティー・エックス. 2023年9月15日閲覧。
- ^ “Blu-ray”. 「ミギとダリ」アニメ公式サイト. 2023年10月1日閲覧。
外部リンク
[編集]- 「ミギとダリ」アニメ公式サイト
- TVアニメ『ミギとダリ』公式 (@MigiToDali) - X(旧Twitter)