コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ミカエラ・メイヤー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミカエラ・メイヤー
2016年
基本情報
本名 ミカエラ・ジョスリン・メイヤー
Mikaela Joslin Mayer
身長 175cm[1]
リーチ 169cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 (1990-07-04) 1990年7月4日(34歳)[1]
出身地 カリフォルニア州ロサンゼルス
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 22
勝ち 20
KO勝ち 5
敗け 2
テンプレートを表示
獲得メダル
女子 ボクシング
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
世界選手権
2012 秦皇島 ライトウェルター級

ミカエラ・ジョスリン・メイヤー(Mikaela Joslin Mayer、1990年7月4日 - )は、アメリカ合衆国プロボクサーである。カリフォルニア州ロサンゼルスウッドランドヒルズ出身、コロラド州コロラドスプリングス在住。現WBO女子世界ウェルター級王者。元WBC女子世界ライト級暫定王者。元WBO・IBF女子世界スーパーフェザー級統一王者トップランク所属。

来歴

[編集]

アマチュア時代

[編集]

2011年にはナショナルゴールデングローブ優勝。2012世界選手権にライトウェルター級で出場し銅メダル獲得[1]

2016年リオデジャネイロオリンピックのアメリカ代表に60kg級で選ばれる[2][3]。初戦でミクロネシア連邦のジェニファー・チエン英語版を破るが、準々決勝でロシアのアナスタシア・ベリャコワ英語版に敗れメダル獲得はならなかった[4]

プロ時代

[編集]

2017年7月、トップランクと契約を結びプロ転向[5]

8月5日、地元ロサンゼルスにてWidnelly Figueroa戦でプロデビューし、1回KO勝利。

2018年10月13日、ヴァネッサ・ブラッドフォード(カナダの旗 カナダ)とのNABF女子スーパーフェザー級王座決定戦に挑み、判定で初タイトル獲得。同王座は3度防衛。

2020年には世界王座獲得を目指し3月にニューヨークにて試合を予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大により中止[6]

米国ボクシング興行再開となる6月9日にネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナでヘレン・ジョセフ(ナイジェリアの旗 ナイジェリア)との10回戦が組まれたが、今度は自身が新型コロナウイルスに感染したため中止に[7][6]

7月14日、改めて同じ会場及び対戦相手でセットされた延期試合では判定で勝利。

10月31日、ラスベガスMGMグランド井上尚弥 vs ジェイソン・モロニーのアンダーとしてエワ・ブロドニッカポーランドの旗 ポーランド)が前日計量で超過したため剥奪されたWBO女子世界スーパーフェザー級王座に挑戦し判定勝利で世界王座獲得[8]

2021年6月19日、ラスベガスで井上尚弥 vs マイケル・ダスマリナスのアンダーとしてエリカ・ファリアスアルゼンチンの旗 アルゼンチン)相手にWBO王座の初防衛に挑み、3-0(97-93、98-92×2)判定で初防衛に成功[9]

11月5日、ラスベガスでIBF王者マイバ・アマドゥシェフランスの旗 フランス)との間での王座統一戦に臨み、3-0(100-90、99-91、98-92)判定でWBO王座2度目の防衛とともにIBFとの王座統一に成功した[10]

2022年4月9日、カリフォルニア州コスタメサにて元IBF女子フェザー級王者ジェニファー・ハン相手にWBO・IBF王座の防衛戦を行い、3-0(100-90×2、99-91)判定でWBO王座3度目・IBF王座初防衛に成功[11]

9月10日、自身初となる国外での試合としてイギリスロンドンO2アリーナにてWBCIBO王者アリシア・バウムガードナーとの王座統一戦に挑む予定[12]だったが、エリザベス女王崩御のため、10月15日に延期された[13]。試合は1-2(95-96×2、97-93)の判定でプロ初黒星を喫し王座陥落となった[14]

2023年4月15日、ロンドンのカッパー・ボックスにて元WBO女子世界スーパーライト級王者クリスティーナ・リナルダトゥギリシャの旗 ギリシャ)との正規王者ケイティー・テイラーのスーパーライト級王座挑戦表明のために設けられたWBC女子世界ライト級暫定王座決定戦に臨む予定だったが、リナルダトゥがBBBofCが要求する眼検査の条件を満たさなかったため、前日になってルーシー・ワイルドハート( スウェーデン)が急遽代役に抜擢された[15]。試合は3-0の判定でWBC暫定王座を獲得し、2階級制覇達成[16]

9月2日、マンチェスター・アリーナにてシルビア・ボルトット(イタリアの旗 イタリア)と142ポンド契約10回戦で対戦し、100-90(英連邦ルールによりレフェリー1人が採点)で勝利、試合後にウェルター級に上げての3階級制覇挑戦を表明した[17][18]。その後、WBC暫定王座を返上した。

2024年1月20日、リヴァプールM&Sバンクアリーナにてナターシャ・ジョナスイギリスの旗 イギリス)が持つIBF女子世界ウェルター級王座に挑戦するも、10回1-2(94-96、97-93、95-96)判定負けで3階級制覇ならず[19]。4戦連続でイングランドに乗り込んだが、3階級制覇を目指したこの試合は自身初の完全アウェーとなった。

2024年9月27日、約2年半ぶりとなる自国での試合としてニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデンのザ・シアターにてサンディ・ライアンイギリスの旗 イギリス)が持つWBO女子世界ウェルター級王座に挑戦し、2-0判定で勝利し3階級制覇達成[20]

人物

[編集]

戦績

[編集]
  • アマチュア:87戦 62勝 2KO/RSC 25敗
  • プロ:22戦 20勝 5KO 2敗


日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2017年8月5日 1R 1:15 KO Widnelly Figueroa アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 2017年9月22日 3R 0:39 TKO Allison Martinez アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
3 2017年12月19日 4R 判定2-0 Nydia Feliciano アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
4 2018年3月10日 1R 0:35 KO Maria Semertzoglou ギリシャの旗 ギリシャ
5 2018年5月12日 6R 判定3-0 Baby Nansen ニュージーランドの旗 ニュージーランド
6 2018年6月30日 6R 判定3-0 Sheena Flamand カナダの旗 カナダ
7 2018年8月25日 3R 2:00 TKO エディナ・キス  ハンガリー
8 2018年10月13日 8R 判定3-0 ヴァネッサ・ブラッドフォード カナダの旗 カナダ NABF女子スーパーフェザー級王座決定戦
9 2018年12月14日 8R 判定3-0 カリスタ・シルガド  コロンビア NABF防衛1
10 2019年2月15日 8R 判定3-0 ヤレリ・ラリオス メキシコの旗 メキシコ NABF防衛2
11 2019年6月15日 10R 判定3-0 リズベス・クレスポ ボリビアの旗 ボリビア
12 2019年10月16日 6R 2:00 TKO アレハンドラ・サモラ アルゼンチンの旗 アルゼンチン NABF防衛3
13 2020年7月14日 10R 判定3-0 ヘレン・ジョセフ ナイジェリアの旗 ナイジェリア
14 2020年10月31日 10R 判定3-0 エワ・ブロドニッカ ポーランドの旗 ポーランド WBO女子世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
15 2021年6月19日 10R 判定3-0 エリカ・ファリアス アルゼンチンの旗 アルゼンチン WBO防衛1
16 2021年11月5日 10R 判定3-0 マイバ・アマドゥシェ フランスの旗 フランス IBF・WBO女子世界スーパーフェザー級王座統一戦
リングマガジン女子世界スーパーフェザー級王座決定戦
IBF獲得・WBO防衛2
リングマガジン王座獲得
17 2022年4月9日 10R 判定3-0 ジェニファー・ハン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF防衛1・WBO防衛3
18 2022年10月15日 10R 判定1-2 アリシア・バウムガードナー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC・IBF・WBO・IBO女子世界スーパーフェザー級王座統一戦
リングマガジン女子世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
IBF・WBO・リングマガジン王座陥落
19 2023年5月15日 10R 判定3-0 ルーシー・ワイルドハート  スウェーデン WBC女子世界ライト級暫定王座決定戦
20 2023年9月2日 10R 判定 シルビア・ボルトット イタリアの旗 イタリア
21 2024年1月20日 10R 判定1-2 ナターシャ・ジョナス イギリスの旗 イギリス IBF女子世界ウェルター級タイトルマッチ
22 2024年9月27日 10R 判定2-0 サンディ・ライアン イギリスの旗 イギリス WBO女子世界ウェルター級タイトルマッチ
テンプレート

獲得タイトル

[編集]
プロ

脚注

[編集]
  1. ^ a b c “Mikaela Mayer profile” (英語). TeamUSA.org (United States Olympic Committee). http://www.teamusa.org/Athletes/MA/Mikaela-Mayer 2013年9月24日閲覧。 
  2. ^ Stevens, Carrie (May 8, 2013). “How Boxer Mikaela Mayer Knocks Out Cravings”. Fitness. 2017年8月22日閲覧。
  3. ^ Nuñez, Alanna (September 20, 2013). “How Model-Turned-Boxer Mikaela Mayer Stays Fit”. Shape. http://www.shape.com/blogs/fit-famous/how-model-turned-boxer-mikaela-mayer-stays-fit 
  4. ^ Kevin Iole (2016年8月15日). “American boxer Mikaela Mayer falls just short of Olympic medal” (英語). Sports.yahoo.com. 2016年9月16日閲覧。
  5. ^ US. OLYMPIAN MIKAELA MAYER SIGNS WITH TOP RANK”. トップランク者 (2017年7月14日). 2021年2月7日閲覧。
  6. ^ a b c “【ボクシング】北米女王メイヤーがコロナ陽性で試合欠場=ロンダ・ラウジーの元練習パートナー”. イーファイト. (2020年6月9日). https://efight.jp/news-20200609_435163 2023年7月4日閲覧。 
  7. ^ “女子ボクシング界の実力者が新型コロナに感染 ラスベガスでの試合は2日前に中止”. Sponichi Annex. (2020年6月8日). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2020/06/08/kiji/20200608s00003000150000c.html 2021年2月7日閲覧。 
  8. ^ “平岡アンディ4回TKO勝ち ラスベガス2勝目”. Boxing News. (2020年11月1日). https://boxingnews.jp/news/78608/ 
  9. ^ “女子スター候補メイヤーV1 元S・バンタム級王者ドグボエは辛勝”. Boxing News. (2021年6月20日). https://boxingnews.jp/news/84158/ 2022年1月10日閲覧。 
  10. ^ “MIKAELA MAYER WINS SLUGFEST OVER MAIVA HAMADOUCHE TO BECOME UNIFIED CHAMPION”. DAZN. (2021年11月6日). https://www.dazn.com/en-US/news/boxing/mikaela-mayer-vs-maiva-hamadouche-live-updates-results-highlights/1bye4nnn9ni0f1d6eqs4yq6teo 2022年1月10日閲覧。 
  11. ^ “Mikaela Mayer dominates Jennifer Han to defend WBO and IBF super-featherweight titles in California”. sky sports. (2022年4月10日). https://www.skysports.com/boxing/news/12040/12586912/mikaela-mayer-dominates-jennifer-han-to-defend-wbo-and-ibf-super-featherweight-titles-in-california 
  12. ^ “MIKAELA MAYER: ALYCIA BAUMGARDNER IS ONE-DIMENSIONAL, I’M GOING TO EXPOSE HER”. THE RING. (2022年7月29日). https://www.ringtv.com/642282-mikaela-mayer-alycia-baumgardner-is-one-dimensional-im-going-to-expose-her/ 2022年7月30日閲覧。 
  13. ^ “ロンドンの女子Wビッグマッチ ミドル級4冠統一戦&S・フェザー級3冠戦あすゴング”. BOXING NEWS. (2022年10月15日). https://boxingnews.jp/news/94059/ 
  14. ^ “メイヤーまさかの王座陥落 バウムガードナーが2-1勝ち S・フェザー級女子3団体統一戦”. BOXING NEWS. (2022年10月16日). https://boxingnews.jp/news/94083/ 
  15. ^ “ジョイスとヂャンが五輪銀メダル対決 あすWBO暫定ヘビー級戦 メイヤーは急きょ相手変更”. BOXING NEWS(ボクシング・ニュース). (2023年4月15日). https://boxingnews.jp/news/98386/ 2023年7月4日閲覧。 
  16. ^ “イギリスで番狂わせ! ヂャンがジョイスに負傷TKO勝ち WBOヘビー級暫定王座獲得”. BOXING NEWS(ボクシング・ニュース). (2023年4月26日). https://boxingnews.jp/news/98441/ 
  17. ^ “リアム・スミスvsクリス・ユーバンクJr Ⅱ 「結果」 ミドル級12回戦”. BOXING MASTER. (2023年9月3日). https://boxing-master.com/news/liam-smith-vs-chris-eubank-jr-ii-results-middleweight-12-rounds/ 
  18. ^ “Mikaela Mayer Soundly Outpoints Silvia Bortot, Will Campaign At Welterweight” (英語). BOXINGSCENE. (2023年9月3日). https://www.boxingscene.com/mikaela-mayer-soundly-outpoints-silvia-bortot-campaign-welterweight--177431 2023年9月30日閲覧。 
  19. ^ “ジョナスがメイヤーの猛進振り切る 2-1判定でIBF女子ウェルター級V1”. BOXING NEWS(ボクシング・ニュース). (2024年1月21日). https://boxingnews.jp/news/105619/ 
  20. ^ “メイヤー、ライアン破り女子ウェルター級王者に ザヤス完封、キャリントン辛勝”. BOXING NEWS(ボクシング・ニュース). (2024年9月28日). https://boxingnews.jp/news/109951/ 2024年9月29日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
空位
前タイトル保持者
エワ・ブロドニッカ
第3代WBO女子世界スーパーフェザー級王者

2020年10月31日 - 2022年10月15日

次王者
アリシア・バウムガードナー
前王者
マイバ・アマドゥシェ
第7代IBF女子世界スーパーフェザー級王者

2021年11月5日 - 2022年10月15日

次王者
アリシア・バウムガードナー
前王者
サンディ・ライアン
第5代WBO女子世界ウェルター級王者

2024年9月27日 - 現在

次王者
N/A