マック・スウェイン
マック・スウェイン Mack Swain | |
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(1920) | |
生年月日 | 1876年2月16日 |
没年月日 | 1935年8月25日(59歳没) |
出生地 | アメリカ合衆国 ユタ州ソルトレイクシティ |
死没地 | アメリカ合衆国 ワシントン州タコマ |
国籍 | アメリカ合衆国 |
職業 | 俳優、コメディアン |
ジャンル | 映画 |
活動期間 | 1913年 - 1932年 |
活動内容 |
1913年:俳優デビュー アンブローズ・シリーズ(1914 - 1920)出演 1925年:『黄金狂時代』 1935年:死去 |
配偶者 | コーラ・キング |
主な作品 | |
『黄金狂時代』 『偽牧師』 『給料日』 |
マック・スウェイン(Mack Swain, 1876年2月16日 - 1935年8月25日)はアメリカ合衆国の俳優、コメディアン。6フィート2インチ(約188センチ)と280ポンド(約127キロ)の巨体を生かし[1]、1910年代から1930年代にかけてチャールズ・チャップリンやハロルド・ロイド、ハンク・マンらの助演者として活躍した。
生涯
[編集]マック・スウェインは1876年2月16日、ユタ州ソルトレイクシティに生まれる。家はモルモン開拓者の家系[2]。15歳のころからショー・ビジネスの世界に身を投じ、シカゴの劇団など旅回りのヴォードヴィル一座などに身を置いた[1][2]。1913年にマック・セネットに誘われてキーストン社に所属し、キーストン社所属俳優としてメーベル・ノーマンドやチャップリンらと同僚になる。特にチャップリンとは『アルコール先生原始時代の巻』を最後にチャップリンがキーストン社を離れるまでしばしば共演。スウェインはチャップリン作品を含むキーストン社での作品のいくつかで、大きな目を開き巨大な口ひげを蓄えた「アンブローズ氏」というキャラクターを演じ、チェスター・コンクリンが演じる「ウォルラス氏」とともに初期の喜劇映画を盛り立てる役者となった[3]。
1921年、スウェインはファースト・ナショナルに移籍していたチャップリンと再び共演するようになり、『のらくら』、『給料日』および『偽牧師』で共演する。しかし、スウェインは間もなくトラブルなど何らかの理由によりブラックリストに載り、映画界から一時つまはじき者にされる[2][注釈 1]。そんなスウェインに助け舟を出したのはユナイテッド・アーティスツを設立していたチャップリンであり、チャップリンは『黄金狂時代』のビッグ・ジム・マッケイ役をスウェインに与えた[4]。その後はロン・チェイニーやジョン・ボールズといった役者と共演[1]。『黄金狂時代』以降に出演した作品の中には、島津保次郎が監督し松竹蒲田撮影所で製作された『愛よ人類と共にあれ・後篇 米国篇』(1931年)も含まれている。1932年にローレル&ハーディ主演の『深夜のパトロール』ほか4本の映画に出演したのが最後の仕事となった。
マック・スウェインは1935年8月25日にワシントン州タコマで亡くなった[1]。59歳没。没後、映画界への貢献が評価されてヴァイン通り1500番地にハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星が刻まれた[3]。
主な出演作品
[編集]インターネット・ムービー・データベースのデータによる。
- A Muddy Romance (1913)
- 『泥棒を捕まえる人』(1914)
- 『メーベルの身替り運転』(1914)
- 『チャップリンの総理大臣』(1914)
- 『とんだ災難』(1914)
- 『多忙な一日』(1914)
- 『チャップリンの衝突』(1914)
- 『ノックアウト』(1914)
- 『メーベルの結婚生活』(1914)
- 『笑ひのガス』(1914)
- 『アルコール自動車競争の巻』(1914)
- 『アルコール先生ピアノの巻』(1914)
- 『他人の外套』(1914)
- 『醜女の深情け』(1914)
- Fatty's Wine Party(1914)
- 『夫婦交換騒動』(1914)
- 『アルコール先生原始時代の巻』(1914)
- Love, Speed and Thrills(1915)
- Fatty's New Role(1915)
- Mabel Lost and Won(1915)
- A Modern Enoch Arden(1916)
- アンブローズ・シリーズ(1914 - 1920)
- Monkey Tales(1920)
- 『のらくら』(1921)
- 『給料日』(1922)
- 『偽牧師』(1923)
- 『黄金狂時代』(1925)
- 『素晴らしい果報者』(1926)
- The Cohens and Kellys(1926)
- Mockery(1927)
- The Shamrock and the Rose(1927)
- The Beloved Rogue(1927)
- My Best Girl(1927)
- Gentlemen Prefer Blondes(1928)
- 『醜女の深情け(1928年版)』(1928)
- 『最後の警告』(1929)
- Stout Hearts and Willing Hands(1931)
- 『愛よ人類と共にあれ・後篇 米国篇』(1931)
- 『深夜のパトロール』(1932)
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『他人の外套』
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『夫婦交換騒動』
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『黄金狂時代』
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『黄金狂時代』
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『黄金狂時代』
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ブラックリスト掲載にいたった「トラブルなど何らかの理由」の仔細ははっきりしていない(#ロビンソン (下) p.407)。
出典
[編集]- ^ a b c d #GOLDEN SILENTS
- ^ a b c #ロビンソン (下) p.407
- ^ a b #LAT
- ^ #ロビンソン (下) p.13
参考文献
[編集]サイト
[編集]- “Mack Swain (1876-1935)” (英語). GOLDEN SILENTS. goldensilents.com. 2013年5月15日閲覧。
- “Mack Swain” (英語). Los Angeles Times - Hollywood Star Walk. Los Angeles Times. 2013年5月27日閲覧。
- Mack Swain - IMDb
印刷物
[編集]- チャールズ・チャップリン『チャップリン自伝』中野好夫(訳)、新潮社、1966年。ISBN 4-10-505001-X。
- 新野敏也『サイレント・コメディ全史』喜劇映画研究会、1992年。ISBN 978-4906409013。
- デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』 上、宮本高晴、高田恵子(訳)、文藝春秋、1993年。ISBN 4-16-347430-7。
- デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』 下、宮本高晴、高田恵子(訳)、文藝春秋、1993年。ISBN 4-16-347440-4。
- 大野裕之『チャップリン再入門』日本放送出版協会、2005年。ISBN 4-14-088141-0。
- 大野裕之『チャップリン・未公開NGフィルムの全貌』日本放送出版協会、2007年。ISBN 978-4-14-081183-2。
- マック・セネット『〈喜劇映画〉を発明した男 帝王マック・セネット、自らを語る』石野たき子(訳)、新野敏也(監)、作品社、2014年。ISBN 978-4861824722。