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マクマホン準男爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アシュリー・マナーの
マクマホン準男爵(1817年)
創設時期1817年7月19日
創設者摂政ジョージ
(国王ジョージ3世名代)
貴族連合王国準男爵位
初代初代準男爵サー・ジョン・マクマホン
現所有者9代準男爵パトリック・マクマホン
付随称号なし
現況存続

マクマホン準男爵: McMahon baronets)は、イギリス準男爵[注釈 1]。マクマホン姓の者に対して二度創設されており、ともに連合王国準男爵位である。1817年創設の準男爵位1つが現存する。

ダブリンのマクマホン準男爵(1814年)

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ウィリアム・マクマホン英語版アイルランドマンスター地方法廷弁護士を務めていた人物である[1]。異母弟に国王秘書官英語版を務めた陸軍軍人ジョン・マクマホンがいる。弟ジョンの引き合いにより、ウィリアムは1814年に連合王国準男爵位を与えられた[2][3]

孫にあたる第4代準男爵サー・ライオネル・マクマホンが1926年に死去すると、他に継ぐべき者もおらず準男爵位は廃絶した[4]

アシュリー・マナーのマクマホン準男爵(1817年)

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その祖ジョン・マクマホンは、上記のウィリアム・マクマホンの異母弟にあたる。ジョンは陸軍軍人として活動後、ジョージ王太子(のちのジョージ4世)に見いだされて国王秘書官英語版国王手許金会計長官を務めた[5]。1817年に官職を辞したが、このタイミングで連合王国準男爵位を授けられた[3]

この準男爵位は現在も続いており、子孫の第9代準男爵サー・パトリック・マクマホンが現当主である[4][6]

脚注

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注釈

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  1. ^ 準男爵位は爵位と異なり、準男爵という肩書だけ与えられる(「○○準男爵」といった形では与えられない)。他の準男爵位と区別する必要がある場合にのみ姓名を付けたり、由来する地名を付けたりして区別する

出典

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  1. ^ Rigg, James McMullen (1893). "MacMahon, William" . In Lee, Sidney (ed.). Dictionary of National Biography (英語). Vol. 35. London: Smith, Elder & Co.
  2. ^ Sir William McMahon, 1st Baronet”. www.britishmuseum.org. Collections Online | British Museum. 2023年4月16日閲覧。
  3. ^ a b Thorne, R.G. (1986). "MCMAHON, John (c.1754-1817), of Carlton House and Charles Street, St. James's Square, Mdx.". In Thorne, R. G. (ed.). The House of Commons 1790-1820 (英語). The History of Parliament Trust. 2023年4月16日閲覧
  4. ^ a b Mosley, Charles, editor. 『Burke's Peerage, Baronetage & Knightage, 』107th edition, 3 volumes. Wilmington, Delaware, U.S.A.: Burke's Peerage (Genealogical Books) Ltd, 2003、p=2534-2535
  5. ^ 君塚, 直隆『女王陛下の影法師 - 秘書官からみた英国政治史』(第一刷)筑摩書房東京都台東区〈ちくま学芸文庫〉、2023年、37頁。ISBN 4480511644 
  6. ^ Official Roll of the Baronetage”. Standing Council of the Baronetage. 18 December 2019閲覧。