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ポートレイツ・オブ・ボブ・ディラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ポートレイツ・オブ・ボブ・ディラン』
スティーヴ・ハウトリビュート・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・ロックフォークロック
時間
レーベル イーグル・レコード
プロデュース スティーヴ・ハウ
専門評論家によるレビュー
スティーヴ・ハウ アルバム 年表
ライヴ・イン・アメリカ〜プリング・ストリングス
(1999年)
ポートレイツ・オブ・ボブ・ディラン
(1999年)
Homebrew 2
(2000年)
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ポートレイツ・オブ・ボブ・ディラン』(Portraits of Bob Dylan)は、イギリスギタリストスティーヴ・ハウ1999年に発表したアルバムボブ・ディランの作品を取り上げたトリビュート・アルバムである[2]

背景

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ハウ自身は、アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』をリアルタイムで聴いて以来、長年にわたりディランのファンであった[3]。本作の制作は、自分の楽しみとして「ハッティ・キャロルの寂しい死英語版」のカヴァーを録音したことがきっかけで、当初は仰々しいアレンジだったが、ハウはマーティン・シンプソン英語版のコンサートで同曲がカヴァーされていたのを聴いて感銘を受け、それに比べると自分のアレンジは今一つだと考え、スパニッシュ・ギターを中心としたアレンジに変えたという[3]

P.P.アーノルドがゲスト参加した「ウェル・ウェル・ウェル」は、ディラン側から提供された新曲で[3]、ディランが1985年に作った未完成の曲を原型として、12年後にダニー・オキーフ英語版が歌詞を提供し完成に至った曲である[4]。なお、作詞者のオキーフは、2000年のアルバム『Running from the Devil』で同曲を取り上げている[4]

評価

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Stewart Masonはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「ハウ自身は才能豊かで、時に大仰な演奏もするギタリストだが、ディランのシンプルなメロディは、仰々しいギターの練習曲に向いていない」「十分に楽しく、ハウが明らかに敬愛しているヒーローの手真似としては面白いが、ディランとハウのいずれのファンにとっても必聴とは言えない」と評している[2]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「実に伸び伸びとディランの作品をプレイしている。彼の新しい一面を発見」と評されている[1]

収録曲

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特記なき楽曲はボブ・ディラン作。

  1. ローランドの悲しい目の乙女英語版 - "Sad Eyed Lady of the Lowlands" - 12:02
  2. ママ、ユーヴ・ビーン・オン・マイ・マインド - "Mama, You've Been on My Mind" - 2:36
  3. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ、ベイビー・ブルー - "It's All Over Now, Baby Blue" - 4:35
  4. ゴーイング・ゴーイング・ゴーン - "Going, Going, Gone" - 3:55
  5. 女の如く - "Just Like a Woman" - 4:38
  6. ウェル・ウェル・ウェル - "Well, Well, Well" (Bob Dylan, Danny O'Keefe) - 4:08
  7. ハッティ・キャロルの寂しい死英語版 - "The Lonesome Death of Hattie Carroll" - 6:11
  8. レイ・レディ・レイ - "Lay Lady Lay" - 3:46
  9. いつもの朝 - "One Too Many Mornings" - 3:33
  10. アイ・ドント・ビリーヴ・ユー - "I Don't Believe You" - 4:18
  11. くよくよするなよ - "Don't Think Twice, It's All Right" - 4:04
  12. 雨のバケツ英語版 - "Buckets of Rain" - 3:52

参加ミュージシャン

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脚注

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  1. ^ a b スティーヴ・ハウ/ポートレイツ・オブ・ボブ・ディラン”. CDJournal. 音楽出版社. 2020年2月18日閲覧。
  2. ^ a b Mason, Stewart. “Portraits of Bob Dylan - Steve Howe”. AllMusic. 2020年2月18日閲覧。
  3. ^ a b c Tiano, Mike. “Conversation with Steve Howe”. Notes from the Edge. 2020年2月18日閲覧。
  4. ^ a b Attwood, Tony (2016年11月17日). “"Well, well, well. " If you have never heard this Dylan song, listen now”. Untold Dylan. 2020年2月18日閲覧。