ボウフウ
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ボウフウ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Saposhnikovia divaricata (Turcz.) Schischk. (1951) [2][3] | ||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ボウフウ |
ボウフウ(防風、Saposhnikovia divaricata)とはセリ科の草本の一種。
中国北部からシベリア地方に自生する多年生草本である[8]。花期は8-9月頃で白い小花を咲かせる。
産地により種類がある[9]。
日本に輸入されるのは、1. の関防風である。
生薬
[編集]根および根茎が防風(ボウフウ)として生薬となり、発汗、解熱および鎮痛作用が認められる[8]。防風は日本薬局方にも収載されている。防風は十味敗毒湯、防風通聖散などの漢方方剤に使われる。
内蒙古自治区などの野生採取品が多く流通していたが、乱獲等で減少し、中国産の栽培品が多く流通するようになった[8]。
成分
[編集]クロモン類のデルトイン、5-O-メチルビサナミノール、5-O-メチルビサナミノールグルコシド、シミブギン、シミブギングルコシド、ハマウドール、ハマウドールグルコシドを含む[9]。
ボウフウの名を持つ植物
[編集]やや大型で根の太いセリ科植物には、エゾボウフウ、イブキボウフウ、カワラボウフウ、ボタンボウフウ、ハマボウフウ、オランダボウフウ(アメリカボウフウ)など「○○ボウフウ」と名づけられたものが多い。
しかし、これらの植物はボウフウとは別属であり、薬として使用されることもなく(薬になる物もあるが薬効は防風とは異なる)、植物学的にも薬用としてもボウフウとは無関係である。
脚注
[編集]- ^ 米倉浩司『高等植物分類表』(重版)北隆館、2010年。ISBN 978-4-8326-0838-2。
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Saposhnikovia divaricata (Turcz.) Schischk.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月12日閲覧。
- ^ "'Saposhnikovia divaricata (Turcz.) Schischk.". Tropicos. Missouri Botanical Garden. 1702206. 2012年8月12日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Saposhnikovia seseloides auct. non (Hoffm.) Kitag.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月12日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Ledebouriella divaricata (Turcz.) M.Hiroe”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月12日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Ledebouriella seseloides auct. non (Hoffm.) H.Wolff”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月12日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Siler divaricatum (Turcz.) Benth. et Hook.f.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月12日閲覧。
- ^ a b c “ボウフウ栽培マニュアル”. 奈良県農業研究開発センター. 2024年10月6日閲覧。
- ^ a b 難波恒雄; 富山医科薬科大学和漢薬研究所 (2007-11-30). 和漢薬の辞典 (新装版 ed.). 朝倉書店. pp. 279-280. ISBN 978-4-254-34008-2